どうも、キャプテンです。
さて、投資の初心者が必ずハマる落とし穴。
それは「長期投資をすればいい」と考えて、今でいうAmazonのようなグロース株をアホールドしてしまうこと。
今回は、どうしてグロース株に長期投資をしてはいけないのかを説明します。
この記事の目次
株価は長期で見るとファンダメンタルズに収束する
さて、長期投資を盲信する人たちが口々に言うのは「株価は短期的には上下するが、長期でみると業績などのファンダメンタルズに収束する」というものです。

さて、この考え自体は、決して間違っていません。
「え、ちょっと待って。じゃあグロース株も長期で持っていればいいじゃん。」
しかし、そこには落とし穴があるのです。
成長企業への長期投資に潜む罠
業績は一定のペースで伸びるわけではない
そもそも業績というのは、常に一定に伸びて行くわけでありません。
新しい成長産業ができると、まずはぐんぐんと業績が伸びるものの、どこかで頭打ち感が出てきて、成長が鈍化します。

こんなイメージです。
まずはこれを頭に入れておいてください。
成長中は過剰な期待が株価を押し上げる
続いて、株価というものが、どう決まるかを考えてみましょう。
株価は、基本的にファンダメンタルズ × マルチプル で決まります。つまり、ファンダメンタルズに対して、どれだけ期待値が乗るかによって、株価が決まるのです。
さて、ぐんぐんと成長中の企業は、みんなから期待されて、買いが集まり、過剰なマルチプルになりがちです。一方で、成長が鈍化した企業はつまらないので、適正価格にまでマルチプルが剥げ落ちます。
さて、これを考慮して先ほどの業績の推移イメージに、マルチプルがのった株価の推移イメージを重ねてみましょう。

これが、めちゃくちゃ分かりやすくした、グロース株の株価の推移のイメージです。
当初は成長角度が急なために、このペースで業績が成長するとすごいことになる!と過剰な期待が集まり、株価が暴騰していますが、どんな企業もやがては成熟して行くので、それにしたがってマルチプルが剥げ落ちていきます。
さて、この図は「株価は長期的に見るとファンダメンタルズに収束する」という原則にも合致しています。
と同時に、グロース株の場合は株価が落ち始めたらきちんとポジションを切らなければいけないことの説明にもなっています。
急成長時の過大評価によってついたピークを次に更新するのは、どれだけ先になるか分からないからです。
長期投資は成熟企業にしよう
さて、それでは永遠に保有するような長期投資をすべきはどんな企業でしょう。
それは、先ほどの図で言うところの、すでに右の方の成長が落ち着いた段階にあるような企業です。
この段階にある企業であれば、業績に対して過剰な期待が掛かっていることもないので、極端な高値掴みをする心配もありませんし、ファンダメンタルズに対して上下に触れる幅も知れています。
銘柄でいうと、コカ・コーラ、P&G、エクソン・モービル、ウォルマート、マクドナルド、そんな銘柄たちです。
間違っても、FANGではないわけ。
どうも、キャプテンです!
投資好きな20代サラリーマン。
インデックス投資と米国株で1700万円ほど運用しています。