景気の良し悪しではなく、インフレの高低に周期をあわせる

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キャプテン資本主義

どうも、キャプテンです!

投資好きな20代サラリーマン。

インデックス投資と米国株で1700万円ほど運用しています。

現金をたっぷりめに持っているはずなのに、年初来でパフォーマンスがS&P500に負けるという大失態をおかしています。

理由はシンプルで、迷走トレードを繰り返しては、損切りをしているからです。

利確のタイミングが下手だというのもあるのですが、状況がコロコロと移り変わりすぎて、いろんな情報源から情報を仕入れてポジションを取っていても間に合いません。去年までは、わりと相場の移り変わりがゆっくりだったのですが、今年はすでに年初のインフレ&金利上昇による株価暴落&コモディティ高騰から、コモディティの暴落、インフレのピークが見えるなど、状況が次々と移り変わっています。

自分できちんと基準を決めて、自分の判断で先に先にポジションを取ったり解消していかないと間に合いません。

そこで、あらためて、ここ半年を振り返って、相場の移り変わっていく順番を整理したいと思います。

なお、今年の相場はインフレ/デフレの周期にあわせることが大事であると思われ、一旦、景気の良し/悪しは優先順位を二番目とします。

例えば、2010年代の低インフレ時代であれば、低インフレであることを前提に、低インフレに強い資産である株・債券を景気の良し/悪しにあわせて、株を多め・債券を多め、と調整するわけですが、今はそれ以前にインフレ/デフレが動くので、そちらをまず意識しないといけないというわけです。

  1. インフレが加熱する
    状況:現金の価値が下がる
    ポジション:コモディティ、ゴールド、物価連動債、仮想通貨
  2. 金利が上がる
    状況:FRBが利上げをして、株や債券が下落する
    ポジション:株ショート、コモディティ、米ドル
  3. インフレがおさまる
    状況:コモディティが下がり、しばらくしてCPIもピークアウトする
    ポジション:米ドル
  4. 利上げがおさまる
    状況:FRBの利上げが止まり、株や債券が復活する
    ポジション:株、債券、物価連動債、ゴールド

これを繰り返しながら、インフレが根絶されない限り、長期では相場は下がっていくと思います。

さて、現在はどこにいるかを考えると、3くらいの時期だと思います。コモディティはすでに下がっており、それが影響して消費者物価指数にもピークアウト感が出てきています。

つまり、今は米ドルを持っておきたいフェーズであり、インフレのピークアウトが本格化してくると、徐々に株・債券・ゴールドに資産を移していきたいというわけです。実際、インフレのピークアウトが見え始めるにしたがって、上昇が一服して頭打ち感が出ています。

では、3から4への移行が見えてきたら、株・債券・ゴールドの何を買うかということですが、まずは株で良いのではないかと思います。雇用統計などを見る限り、現状では景気が悪化している様子は見られないからです。

セクターについては、テクノロジーセクターは悪い決算が続いています。2021年まではテクノロジーセクターは絶好調だったわけなので、その反動で前年比の数字が悪くなっているとしたら、少なくとも2022年いっぱいはテクノロジーセクターへの投資は難しいと思います。また、ITバブルが崩壊したあとの2000年台前半においては景気敏感株(化学・工業や素材など)がS&P500をアウトパフォームしています。なので、ETFでいうとXLBやXLBが狙い目なのではないかと思います。

一方で、逆イールドは発生しており、実質GDPは二四半期連続でマイナスに沈むなど、インフレの影で実質的な成長は止まっています。もしも失業率の上昇など、景気の悪化が見えた場合には、債券やXLPなどのディフェンシブセクターが良いでしょう。

好景気のままインフレがおさまっていく場合には株を持っていれば十分ですが、景気が悪化した場合には利下げが行われる可能性もあります。そうすると、インフレは再加熱して再び上のサイクルが回り始めることが予想されます。その場合には、ゴールドや物価連動債を買い、インフレ指標が伸び始めたらコモディティに投資するのがよいでしょう。

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