今回のテーマ:米国株の選び方
以下のような疑問に答えてます。
米国株の口座も開設したので、いよいよ投資したいぜ。
でも、どの銘柄に投資すればいいか分からない~!
それでは、さっそく見ていきましょう!
米国株の選び方
初心者におすすめなのはETF
とりあえず最初はETFがおすすめです。
(1)ETFってなに?
初心者の方が、米国株投資を始める場合、最初はETFがおすすめです。
ETFというのは、分かりやすくいうと、いろんな企業の株をパッケージにしたような銘柄です。
たとえば、「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」(VTI)というETFであれば、これ1本を買うだけで、ほぼ全ての米国株に分散投資することができます。
分散投資するので、平均程度のリターンになりますが、米国株の平均程度のリターンであれば、長期的にみて年率7%程度は期待できるため、十分だと思います。
まずは、ETFから米国株投資に慣れていくのがおすすめです。
(2)おすすめのETF銘柄
初心者の方におすすめできるETFを4つ選んでみました。
上2つが最も基本的なETFなので、どちらか1つを選んで、米国株投資を始めてみるのが良いでしょう。
その他の選択肢を検討したい場合、高配当目当てならHDV、値動きが緩やかな比較的リスクが低めな投資をしたければXLPなども良いでしょう。
銘柄名 | ティッカー | 概要 |
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF | VTI |
ほぼ全ての米国株に分散投資できます。とりあえず米国株に投資をするなら、これで十分です。
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バンガード S&P500 ETF | VOO |
S&P500指数を構成する米国の主要500社に分散投資できます。とりあえず米国株に投資をするなら、これで十分です。
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iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF | HDV |
高配当銘柄に分散投資できます。配当金を目当てに米国株投資をしたい人におすすめです。
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生活必需品セレクト・セクター SPDR ファンド | XLP |
生活必需品(日用品や食品など)を販売する米国企業に分散投資できます。景気変動の影響を受けにくい企業が多く、比較的値動きが緩やかです。
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慣れてきたら、個別企業の株も楽しい!
自分の好きな企業などの株を持つのも良いですね。
(1)個別企業に投資をすると、社会やビジネスの勉強になる
慣れてくると、個別企業の株を買うのも楽しいです。
というのも、ETFはたくさんの企業に分散投資するため、特に個々の企業について詳しくなったりすることはありません。
一方、自分で個別企業の株を買い始めると、ビジネスモデルを調べたり、決算を読んだりと、どんどん社会やビジネスについて詳しくなっていきます。
個別企業に投資をして、分散の効いたETFより良いリターンを出すのは簡単ではありませんが、勉強好きな方や、投資を楽しみたい方は、個別企業への投資も試してみると良いでしょう。
(2)グロース株かバリュー株か
人間にも年齢があるのと同じで、企業にも若い企業と成熟した企業があります。
若い企業のことを「グロース株」と呼びます。
グロース株は、ぐんぐんと成長しており、期待値も高いため、基本的には割高なことが多いですが、高い期待に応えつづければ、或いはその期待を超えていけば、株主に大きなリターンをもたらします。
アマゾンやグーグルなどのインターネット企業は、こうした若い企業だということができます。
一方、成熟した企業もあります。こちらは「バリュー株」と呼ばれます。
成熟企業は毎年安定した利益を生み出します。成長もひと段落しており、将来も読みやすいため、だいたい適正な株価がついていることが多いです。
例えば、コカ・コーラやマクドナルド、P&Gなんかが、こうした成熟企業になります。
個別企業の銘柄を選ぶときには、まずは自分がどちらの種類の企業に投資したいのかを考えてみると良いでしょう。
若い企業に投資する場合は、しっかりと毎回の決算がアナリストの予想(=世間の期待)を上回るかどうかをチェックして、それを下回るようなら売るようにするのが良いです。
成熟企業に投資をする場合は、なるべく安いときを狙って購入し、ずっと保有するのがおすすめです。
(3)営業キャッシュフロー率が高い企業を買おう
グロース株であれ、バリュー株であれ、特に初心者のうちは、少なくとも業績の良い企業の株を買うようにするのがおすすめです。
業績については、細かく見始めるとキリがないのですが、最低限見たい数値が「営業キャッシュフロー率」です。
営業キャッシュフローというのは、その1年間の経営を通じて、本業でどれだけのキャッシュを生み出したのかを示している数値です。
営業利益とも似ていますが、営業利益は会計上のルールによって、ある程度操作できてしまうのに対して、営業キャッシュフローは操作できる余地が少ないため、粉飾まがいの決算を行っている企業に投資してしまうリスクも排除することができます。
この営業キャッシュフローが、売上に対して、どのくらいあるかというのが営業キャッシュフロー率です。
営業キャッシュフロー率の計算式
営業キャッシュフロー率 = 営業キャッシュフロー ÷ 売上
直近5年間くらいの決算を見て、営業キャッシュフロー率が原則15%を安定して上回っている企業であれば、ある程度業績がしっかりしている企業だといえます。
たとえば、以下はヘルスケア企業のジョンソン&ジョンソンの業績です。
営業キャッシュフロー率が安定して20%台をキープしていることが分かります。
このブログでは、個別企業についてもの情報を整理しているので、以下のページから主要企業の営業キャッシュフロー率を確認できます。ぜひご活用ください。
(4)おすすめの個別企業
初心者の方でも投資しやすい株を選んでみました。
アマゾンは小売業なので仕入れ値が発生して、少し営業キャッシュフロー率が低くなりがちですが、業績は全体的に安定しています。
銘柄名 | ティッカー | 種類 |
営業キャッシュフロー率(2019年)
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ジョンソン&ジョンソン | JNJ | バリュー株 | 28.5% |
プロクター&ギャンブル | PG | バリュー株 | 22.5% |
コカ・コーラ | KO | バリュー株 | 28.1% |
アマゾン | AMZN | グロース株 | 13.7% |
アップル | AAPL | グロース株 | 26.7% |
グーグル | GOOGL | グロース株 | 33.7% |
まとめ
今回は、以下の内容を説明しました。
✔︎ 米国株の選び方
- 初心者におすすめなのはETF、中でもVTIとVOO
- 慣れてきたら、個別株に投資をするのも、社会やビジネスの勉強になって楽しい
- 個別株はバリュー株とグロース株のどちらに投資したいか考えよう
- 営業キャッシュフロー率は安定して15%以上ある銘柄がおすすめ
それでは、今回はここまでにしたいと思います。
特集:米国株の始め方(初心者向け)はこちら!
どうも、キャプテンです!
投資好きな20代サラリーマン。
インデックス投資と米国株で1700万円ほど運用しています。