【DAL】デルタ航空の株価は割安?(2020年2月@46.2ドル)【バフェットが買い増し】

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どうも、キャプテンです!

投資好きな20代サラリーマン。

インデックス投資と米国株で1700万円ほど運用しています。

どうも、キャプテンです。

 

ウォーレン・バフェットがデルタ航空を買い増しているというニュースがありました。

これは、コロナウイルスという一過性の理由で、航空会社の株がこっぴどく売られている状況に目をつけた投資です。

そこで、今回は、デルタ航空の株価について、割高・割安を考えたいと思います。

 

なお、デルタ航空の基本情報については、以下の記事をご覧ください。

【DAL】デルタ航空:株価・銘柄分析・決算・業績と配当

2020年3月16日

 

それでは、さっそくバリュエーションしていきましょう。

 

デルタ航空の株価は割安?

直近の経営状況の振り返り

まずは、簡単に直近の経営状況を振り返っておきましょう。

 

(1)格安航空と競わないスタンスを貫く

アメリカでも、既存の航空会社と格安航空の競争がありますが、デルタ航空は格安航空と競うのではなく、付加価値をつける方向性を模索してきました。

2019年には、売上の3分の1が「プレミアム商品」と呼ばれるリッチな体験を提供するプロダクトから生み出されています。これにはファーストクラス席なども勿論含まれます。

逆に、エコノミー席などの一般商品が売上に占める割合は、全体の半分となっています。

 

(2)チケットの直接販売に注力中

また、デルタ航空はチケットの直接販売のチャネルにも力を入れています。

現在、チケットの52%がデルタ航空のウェブサイトやアプリから直販されています。

 

こうした努力のおかげもあり、売上・営業キャッシュフロー率ともに上昇傾向にあります。

 

(3)経営状況のまとめ

以下、デルタ航空の直近の経営状況を整理します。

  • 格安航空とは競わずにプレミアムな商品に力を入れている
  • プレミアムな商品の売上が全体の1/3を占める。エコノミー席など一般商品の売上は全体の半分。
  • チケットの直接販売によって収益性を高めている
  • 売上と営業キャッシュフロー率は上昇傾向

 

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デルタ航空のバリュエーション

さて、続いてデルタ航空のバリュエーションを見ていきましょう。

 

(1)バリュエーションの基礎

まずは、バリュエーションの基本を振り返っておきましょう。

DCF法に基づく計算式

事業価値 = フリーキャッシュフロー / (割引率 − フリーキャッシュフロー成長率)

 

この事業価値が、現在の売値(時価総額 + 純負債)よりも高ければ割安、低ければ割高だと判断できます。

 

(2)デルタ航空の売値

現在、デルタ航空の時価総額は$29.56B、純負債は15.10Bです。

合計すると、デルタ航空は$45.12Bで売られていることになります。

 

(3)デルタ航空のフリーキャッシュフロー

デルタ航空の直近のフリーキャッシュフローを確認します。

ざっくりとしたフリーキャッシュフローは、以下のように推移しています。

 

2019年のざっくりフリーキャッシュフローは$3.49Bです。

航空業界は、飛行機などの設備の維持が必要なため、どうしても設備投資は大きくなってしまうようです。

 

(4)フリーキャッシュフローの成長率と事業価値

それでは、デルタ航空の事業価値を計算してみましょう。

フリーキャッシュフローの成長率に応じた事業価値を表にすると、以下のようになります。

割引率 成長率 事業価値 売値との差額
10% 0% $34.90B -$10.22B
10% 1% $38.78B -$6.34B
10% 2% $43.63B -$1.50B
10% 3% $49.86B $4.74B
10% 4% $58.17B $13.05B

 

今後の成長率が3%程度であればフェアバリューです。

今後の成長率が3%程度よりも低い場合、現在の株価は割高です。

今後の成長率が3%程度よりも高い場合、現在の株価は割安です。

 

この3%程度というフリーキャッシュフロー成長率は現実的なのでしょうか?

 

まず、過去をみてみましょう。

  • 過去5年のフリーキャッシュフロー成長率は、相乗平均で4%です
  • 過去10年のフリーキャッシュフロー成長率は、相乗平均で9%です

 

続いて、フリーキャッシュフローではないですが、EPS成長率のアナリスト予想を見てみると、以下のようになっています。

EPS成長率 平均
2020 4.21% 11.22%
2021 9.32% 11.22%
2022 4.78% 11.22%
2023 26.55% 11.22%

 

EPS成長率(アナリスト予想)の平均値は、今後4年ですが、14.6%です。

 

これらの数値から考えると、フリーキャッシュフロー成長率3%は長期的にみて上回ってくるのではないかと思います。

よって、デルタ航空の現在の株価は割安だと思います。

 

今後のフリーキャッシュフロー成長率を2%で仮置きすると、適正株価は44.6ドル程度となります。

今後のフリーキャッシュフロー成長率を3%で仮置きすると、適正株価は54.3ドル程度となります。

今後のフリーキャッシュフロー成長率を4%で仮置きすると、適正株価は67.3ドル程度となります。

 

それでは、今回は以上で!

 

【DAL】デルタ航空:株価・銘柄分析・決算・業績と配当

2020年3月16日

米国株の主要銘柄【株価・銘柄分析・決算・業績と配当】

 

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