【AAPL】アップルの株価は割安?(2020年2月@313.1ドル)

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キャプテン資本主義

どうも、キャプテンです!

投資好きな20代サラリーマン。

インデックス投資と米国株で1700万円ほど運用しています。

 

どうも、キャプテンです。

 

今回は、アップルの株価について、割高・割安を考えます。

アップルの基本情報は、以下の記事にまとめてあるので、そちらを読んでくださいね。

【AAPL】アップル:株価・銘柄分析・決算・業績と配当

2019年11月25日

 

それでは、さっそくバリュエーションしていきましょう。

 

アップルの株価は割安?

直近の経営状況の振り返り

まずは、簡単に直近の経営状況を振り返っておきましょう。

 

(1)iPhoneの販売は好調

アップルは基本的に、売上の6割程度をiPhoneの販売が占めており、iPhoneの会社です。

そのため、iPhoneの販売が好調かどうかには、常に注目する必要があります。

 

直近、iPhoneの販売は好調です。その理由は大きく2つ。

  1. 新型機種のiPhone11が人気なこと
  2. iPhoneを買いやすいサービスをアップルが拡充していること

 

iPhone11は、現在アップルで最も人気の機種で、FY2020-1Q(2019年12月)の四半期において、全ての週で最も売れたiPhone機種でした。

また、アップルはiPhoneを買いやすいようなサービスも拡充しています。

ひとつはトレードイン・プログラム。これは古い機種をアップルストアに持っていくと、アップルストアで使える商品券が貰えるというもので、買い替え促進に役立っています。

それから、もう一つはゴールドマン・サックスと組んで提供し始めたアップル・カード(クレジットカード)です。アップル・カードを使うことで、簡単かつ分かりやすい形で、iPhoneを12回払いにすることができます。

 

なお、目下はコロナウイルスの影響で中国からの部品輸入が滞っており、FY2020については利益警告が出されています。

これはiPhoneが売れなくなったという問題ではなく、売れるんだけど製造が間に合いませんというサプライ側の問題であり、かつ一過性の問題なので、そんなに深刻に捉える必要はないと思います。

 

(2)サービス分野に注力中

まだ規模は小さいものの、アップルが力を入れて成長させているのが「サービス分野」です。

サービス分野では、例えばApple Musicに代表されるようなサブスクリプション型のサービスや、Apple Payに代表されるようなペイメントサービスを展開しています。

これらは、iPhoneの販売のようなメーカー事業とは違い、一度ユーザーが利用を開始してくれたら、継続的に収益が得られる安定した事業です。

サービス分野が順調に成長して、アップルの収益の2本目の柱となれば、アップルの業績はさらに安定していくと考えられます。

現在、サービス分野の売上は、年間10%台後半で順調に成長しています。

 

(3)経営状況のまとめ

以下、アップルの直近の経営状況を再度整理します。

  • iPhoneの販売は好調。
  • サービス分野は10%台後半で成長中。アップルの2本目の収益柱になれるか注目。

 

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アップルのバリュエーション

さて、続いてアップルのバリュエーションを見ていきましょう。

 

(1)バリュエーションの基礎

まずは、バリュエーションの基本を振り返っておきましょう。

DCF法に基づく計算式

事業価値 = フリーキャッシュフロー / (割引率 − フリーキャッシュフロー成長率)

 

この事業価値が、現在の売値(時価総額 + 純負債)よりも高ければ割安、低ければ割高だと判断できます。

 

(2)アップルの売値

現在、アップルの時価総額は$1370B、純負債は10Bです。

合計すると、アップルは$1380Bで売られていることになります。

 

(3)アップルのフリーキャッシュフロー

アップルの直近のフリーキャッシュフローを確認します。

ざっくりとしたフリーキャッシュフローは、FY2019年時点で$59Bです。

 

また、グラフにはありませんが、FY2020-1Q時点でのざっくりフリーキャッシュフロー(TTM)は$64Bです。

今回はこちらを使って計算していきたいと思います。

 

(4)フリーキャッシュフローの成長率と事業価値

それでは、アップルの事業価値を計算してみましょう。

長期的な成長率が4%程度に収束すると考えた場合、フリーキャッシュフローの成長率に応じた事業価値を表にすると、以下のようになります。

割引率 成長率(今後5年) 成長率(その後) 事業価値 売値との差額
10% 6% 4% $1,189B -$191B
10% 8% 4% $1,287B -$93B
10% 10% 4% $1,392B $12B
10% 12% 4% $1,505B $125B

 

将来的に、成長率が4%程度に収束すると考えた場合、今後の成長率が20%程度であればフェアバリューです。

今後5年の成長率が10%程度よりも低い場合、現在の株価は割高です。

今後5年の成長率が10%程度よりも高い場合、現在の株価は割安です。

 

この10%程度というフリーキャッシュフロー成長率は現実的なのでしょうか?

 

まず、過去10年のフリーキャッシュフロー成長率は、相乗平均でみると19%程度、過去3年の成長率は21%です。

また、フリーキャッシュフローではなくEPSになってしまいますが、アナリスト予想ではFY2024までのEPS成長率の平均9%程度となっています。

 

これらの数値から考えると、現在のアップルの株価は、ほんの少し割高だと言えるでしょう。

ただ、5年後以降もしばらくは4%より成長するであろうことを考えると、やや厳しめなバリュエーションをしているので、ざっくりとフェアバリューと考えて良いと思います。

 

一応、さらに長期のEPS成長率(アナリスト予想)も貼っておきます。

もしよければ参考にしてください。

 

【AAPL】アップル:株価・銘柄分析・決算・業績と配当

2019年11月25日

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