米国株のアノマリーまとめ【大統領選挙の年は上がる?】

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キャプテン資本主義

どうも、キャプテンです!

投資好きな20代サラリーマン。

インデックス投資と米国株で1700万円ほど運用しています。

 

どうも、キャプテンです。

今回は、米国株のアノマリーを説明します。

 

季節に関するアノマリーから、大統領選挙に関するアノマリーまで紹介しているので、ぜひ読んでみてください。

 

米国株のアノマリーまとめ

アノマリーとは

アノマリーとは、科学的・数学的に説明することは難しいけれど、過去の経験則から知られている規則的な相場の動きを指します。

最も有名なアノマリーとして知られているのは「セル・イン・メイ(5月に株を売れ)」でしょう。これは5月に株を売って相場を離れろというもので、5月以降に株が下落しやすいことを表現したアノマリーです。

アノマリーは、過去の経験から言われていることですが、もちろん毎年その通りになるわけではありません

 

季節に関するアノマリー

まずは、季節に関するアノマリーについて説明します。

季節に関するアノマリーは、1年の間に、どの時期にどんな相場の動きが見られるのかという先人の知恵を伝えています。

 

(1)1月効果

1月の値上がり率が、他の月よりも高くなりやすい現象のことを表しています。

35年前に、米国のドナルド・ケイム博士によって発表された法則です。1月効果は、小型株において、特に発生しやすい現象だとされています。

1月効果が発生しやすい理由は、年末に税金対策の売りが行われたあと、1月に買い戻しが入るからだと考えられています。年末に含み損の銘柄を売って損失を確定することで、その年の利益と相殺して節税。1月になると12月に売った分を買い戻すというわけです。

また、ボラティリティの高い小型株ほど節税時に売られやすいので、1月に買い戻されやすいということになります。

なお、1月効果は、以前はよく当たっていたアノマリーですが、最近はあまり当たっていません。

 

(2)セル・イン・メイ(Sell in May)/ カム・バック・イン・セプテンバー(Come Back in September)

セル・イン・メイは、「マーケットは5月に天井をつけやすいので、5月に株を売れ」ということを表したアノマリーです。

また、カム・バック・イン・セプテンバー「9月になったら、そろそろ底が近いので相場に戻ってこい」というものです。

つまり、5月に天井をつけたあと、夏場は調整が入って株価が下がりやすい、そして9月を過ぎると、また株価は元気になってくるというアノマリーです。

 

これらのアノマリーは、海外の機関投資家の動きによるものだと考えられています。

海外の機関投資家は、夏になると長期休暇に入ります。そのため、相場が閑散期に入り、大きな買い注文が入りにくいのです。

また、海外の機関投資家が長期休暇に入ると、そうした機関投資家を相手に商売をしている投資銀行や証券会社のエース社員もあわせて休暇に入ります。そのため、この時期に仕事をしているのは、いわば若手の経験未熟な証券マンやトレーダーであることが多いです

こうした背景から、夏場はちょっとした相場の動きがパニック売りに繋がってしまったりなど、イレギュラーな事態が発生する可能性が高くなると言われています。近年だと、2015年のチャイナショックなんかも夏に起きましたね。

 

(3)10月効果(ハロウィン効果)

米国株が、10月に底をつけやすいことを表したアノマリーです。

これは先ほどの「カムバック・イン・セプテンバー(9月に戻ってこい)」と同じ理由ですね。

10月になると、長期休暇を終えた機関投資家やエース証券マンたちが職場に戻ってきて、仕事を始めるので、相場も活気付くというわけです。

 

季節に関するアノマリーまとめ

季節に関するアノマリーを整理しておきたいと思います。1月効果は、最近は有効でないと思われているため省いています。

  • 5月に天井をつけやすい
  • 夏場は調整が入りやすい
  • 10月頃から再び相場が元気になりやすい

 

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大統領選挙に関するアノマリー

続いて、大統領選挙に関するアノマリーを説明します。

 

(1)大統領選挙に向けて上がる/中間選挙に向けて下がる

株価は、中間選挙に向けて下がり、大統領選挙に向けて上がりやすいと言われています。

大統領選挙に向けて上がりやすい理由は、現職の大統領が再選を狙うために、株価が上がるような政策を取りやすいからです。特に、大統領選挙の前年は株価のパフォーマンスが良いと言われています。

逆に、大統領になってしまうと4年間の任期があるため、少し株価が下がるような政策をとっても大丈夫なので、中間選挙(議会選挙)に向けて株価が下がっていきます。

一般的には、中間選挙の年の10月頃に相場はボトムをつけ(10月効果)、次に控える大統領選挙に向けて高くなっていくと言われています。

 

(2)大統領が任期満了で交代する年は株価が下がる

大統領が2期8年務めて、任期満了で交代をする年は、株価が下がりやすいと言われています。

任期満了で交代する年については、自分が大統領選挙を争うわけではないので、大統領選挙に向けた株高効果が見られないというのが、その理由です。また、長期政権が退陣することで、政治も不安定になりやすいです。

 

大統領選挙に関するアノマリーまとめ

大統領選挙に関するアノマリーを整理しておきます。

  • 中間選挙の年に向けて、株価は下がる
  • その後、大統領選挙の年に向けて、株価は上がる
  • ただし、任期満了で大統領が交代する年は、株価が下がる

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アノマリーは過剰に意識しないこと

ここまで、主なアノマリーを説明してきました。

説明しておいて悪いのですが、アノマリーはあくまでも「そういう傾向が見られる」という言い伝えです。

過剰にアノマリーを意識して、それを前提とした投資行動を取るのは、避けてください。

当たることもあれば、外れることもあるのが、アノマリーです。常に、市場を冷静に見るようにしましょう。

 

長期の景気サイクルは「金利」に注目

アノマリーが気になる方は「相場を少しでも予想できたら良いな」と思われていることでしょう。

そんな方が、アノマリー以上にしっかりと見ておくべきものがあります。

それは、金利です。

 

金利は、長期的な景気サイクルに対して、ざっくりどのあたりにいるのかを確認するのに、とても役立つ指標です。

簡単に言えば、

  • 金利が上がりきって反落すると、景気は後退局面に入る
  • 金利が下がりきって底打ちすると、景気は回復局面に入る

ということが分かります。

 

以下の記事では、株の暴落や景気サイクルと金利の関係について説明しているので、興味がある方は読んでみてください。

株の大暴落は、いつなぜ起こるの?【景気サイクルの見極め方】

2019年11月26日

 

まとめ

今回は、以下のような内容を説明しました。

  • 米国株の季節に関するアノマリーについて
  • 米国株の大統領選挙に関するアノマリーについて
  • アノマリーを過剰に意識しないようにしましょう
  • アノマリー以上に、金利に注目してみましょう

 

それでは、今回はこのあたりで!

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