今回のテーマ:米国株の高配当銘柄に投資できるETFについて。

個別銘柄は、株価分析やポートフォリオ管理が面倒だから、ETFで米国株の高配当株銘柄に投資したい!どんなETFがあるの?
こんな疑問に答えていきます!
この記事で分かること
- 米国株の高配当銘柄に投資できる4つのETF
- それぞれの特徴
「個別株は面倒だから、ETFで米国株に配当目的の投資をしたい!」という場合、基本的に選択肢は以下の4つ。
・VYM
・SPYD
・HDV
・VIGVYMは金融多め、SPYDは超大企業以外にも均等に投資、HDVはエネルギーと通信多め、VIGは増配にちゃくもくという差があります。
ちなみに僕はHDVを持ってます。
— キャプテンの資産運用 (@captainvesting) January 14, 2020
この記事の目次
米国株の高配当銘柄に投資できる4種類のETF
米国株の高配当銘柄に投資できるETFで、オススメなのは、以下の4種類です。
- VYM(バンガード・米国高配当株式ETF
- SPYD(SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF)
- HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)
- VIG(バンガード・米国増配株式ETF)
それぞれの内容を見ていきましょう!
VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)

概要
VYMはバンガード社の高配当株ETFです。
バンガード社のETFということで、非常に安い経費率が魅力的なETFとなっています。
ティッカー | VYM |
名称 |
バンガード・米国高配当株式ETF
|
連動指数 |
FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス
|
経費率 | 0.06% |
配当利回り(2020年1月時点) | 3.36% |
構成銘柄とポートフォリオ
VYMに含まれる主要な銘柄は、以下の通りです。
1位 | JPM | JPモルガン |
2位 | JNJ |
ジョンソン・エンド・ジョンソン
|
3位 | PG |
プロクター&ギャンブル
|
4位 | XOM |
エクソン・モービル
|
5位 | T | AT&T |
コメント
一般的な高配当銘柄が並んでいますが、1位がJPMなのが少し特殊ですね。
ポートフォリオ全体で見ても、金融が20%程度を占めており、一番多い業種となっています。金融株をたくさん持つのが不安な方は、他のETFを検討した方が良いかもしれません。
SPYD(SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF)

概要
SPYDは、由緒あるSPDR(スパイダー)シリーズの高配当ETFです。
経費率はバンガードより少し高めですが、こちらも0.07%と非常に安くなっています。
ティッカー | SPYD |
名称 |
SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF
|
連動指数 |
S&P 500 高配当指数
|
経費率 | 0.07% |
配当利回り(2020年1月時点) | 4.56% |
構成銘柄
SPYDがターゲットとしているS&P500高配当指数は、S&P500に含まれる銘柄うち、配当利回りが上位80の銘柄にほぼ均等に投資をするというものです。
現在の保有銘柄トップ5は、以下のようになっています。
1位 | JWN |
ノードストローム
|
2位 | NWL |
ニューウェル・ブランズ
|
3位 | ABBV | アッヴィ |
4位 | WU |
ウェスタン・ユニオン
|
5位 | LEG |
レゲット・アンド・プラット
|
コメント
「S&P500指数の高配当銘柄に投資をしたい!」という場合は、SPYDが良いでしょう。
単純な配当利回りでは、今回紹介する4銘柄の中で最も高くなっているのも特徴です。
配当によるインカムゲインを再投資していきたいんだという方にはオススメのETFだと言えます。
ただし、JNJやPG、KOといった有名な超大型の高配当株から、そうでないものまで、全て均等に投資されるため、超大型の高配当株にしっかりと投資をしていきたいという方は、他のETFを検討するのが良いでしょう。
HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)

概要
HDVは、ブラックロックのiSharesシリーズの高配当ETFです。
ティッカー | HDV |
名称 |
iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF
|
連動指数 |
モーニングスター配当フォーカス指数
|
経費率 | 0.08% |
配当利回り(2020年1月時点) | 3.19% |
構成銘柄
主要な構成銘柄は、以下の通りです。
1位 | T | AT&T |
2位 | XOM |
エクソン・モービル
|
3位 | JNJ |
ジョンソン・エンド・ジョンソン
|
4位 | VA |
ベライゾン・コミュニケーションズ
|
5位 | CVX | シェブロン |
コメント
「モーニングスター配当フォーカス指数」は、単純な配当利回りだけでなく、財務の健全性や平均以上の配当を持続的に支払えるかといった観点で選ばれた75社となっています。
構成銘柄6位以降も、ファイザー(PFE)、ウェルス・ファーゴ(WFC)、コカ・コーラ(KO)、シスコシステムズ(CSCO)、ペプシコ(PEP)と、、高配当株として有名な銘柄が並んでいます。
現時点では、トップ5にエネルギー企業と通信企業が多いため、それらのセクターの先行きにネガティブな方は、避けても良いかもしれません。
VIG(バンガード・米国増配株式ETF)

概要
VIGは、VYMと同じく高配当株ETFですが、現時点での配当利回りよりも、将来的な増配に注目したETFとなっています。
ティッカー | VIG |
名称 |
バンガード・米国増配株式ETF
|
連動指数 |
NASDAQ USディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックス
|
経費率 | 0.06% |
配当利回り(2020年1月時点) | 1.90% |
構成銘柄
主要な構成銘柄は、以下の通りです。
1位 | MSFT | マイクロソフト |
2位 | PG |
プロクター&ギャンブル
|
3位 | V | ビザ |
4位 | WMT | ウォルマート |
5位 | JNJ |
ジョンソン・エンド・ジョンソン
|
コメント
1位がマイクロソフトだったり、3位にビザが入っていることからも分かるように、VIGは一般的な高配当ETFのイメージとは少し違う銘柄構成となっています。配当利回りも1.90%と低めです。
高配当株投資というよりは、連続増配をその企業の成長力と捉えて、株価の上昇も含めたリターンを狙っていきたい方にオススメのETFです。
僕は、HDVに投資しています
ちなみに、僕はHDVに投資しています。
構成銘柄の上位を見たときに、自分が思う高配当銘柄のイメージに近かったのがHDVだったからです。
また、原油・通信ともに現在は苦しい業界で、そのため比較的割安に株価が放置されていると思っています。
そういう意味では、ETFを買う際にも、結局は個別株に対する考えをベースに選んでいるところがあります(笑)。
このブログでは、個別株銘柄についても分析しているので、興味がある方は、ぜひ読んでみてください。
こちら:米国株の銘柄分析
まとめ
今回は、以下のようなことを紹介しました。
- 米国株の高配当銘柄に投資をするなら、VYM、SPYD、HDV、VIGの4種類。
- VYMは、一般的な高配当銘柄に投資をしている。金融銘柄が多めなのが特徴。
- SPYDは、S&P500内の高配当銘柄に均等投資。超大企業以外にも均等に投資するのが特徴。
- HDVは、財務の健全性なども考えた上で、高配当銘柄をチョイスしている。現在はエネルギー・通信が多め。
- VIGは、現時点での配当利回りよりも、増配に着目している。少し特殊だが、キャピタルゲイン等も狙いたい人には良いかも。
高配当株投資は、相場の下落局面でも配当という心の支えがあるため、ホールドや買い増しがしやすい点がメリットだと思います。
自分にあったETFで、理想の高配当株投資を楽しんでください!笑
どうも、キャプテンです!
投資好きな20代サラリーマン。
インデックス投資と米国株で1700万円ほど運用しています。