資産運用をするときの貯金と投資の割合【3ヶ月分の生活費を貯金】

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キャプテン資本主義

どうも、キャプテンです!

投資好きな20代サラリーマン。

インデックス投資と米国株で1700万円ほど運用しています。

資産運用をするときの、理想的な「貯金」と「投資」の割合を知りたいという方へ。

「ある程度のお金が貯まってきたので資産運用を始めたけれど、いくらから始めるべきかが分からない」と困っていませんか?

また、「投資するお金のうち、どのくらいの割合を何に投資すれば良いか分からない」という方もいるかもしれません。

今回は、以下の内容を解説していきます。

この記事で説明すること

  1. 資産運用をするときの貯金と投資の割合
  2. 投資するお金の内訳について

1では、多くの投資家が実践している教科書的な方法をご紹介します。

2については、ウォーレン・バフェットという世界一尊敬されている投資家(世界3位の大富豪でもあります)が、もしも自分が亡くなったら遺産はこのように運用してほしいと述べている内訳を紹介します。

この記事は3分ほどで読み終わると思うので、ぜひ読んでみてください。

資産運用をするときの貯金と投資の割合

最低3ヶ月暮らせるお金を貯金する

資産運用をするときは、まずは最低3ヶ月は暮らせるだけのお金を現金で貯金しておきましょう。

これは、もしもある日、止むを得ない事情によって急に働くことが出来なくなったとしても、しばらくの間は生活に困らないようにしておくためです。

あまり厳密に細かく計算する必要まではありません。例えば、自分の毎月の生活費がざっくりと20万円程度であれば3ヶ月分の60万円を、万が一に備えて貯金しておきましょう。このような貯金はフィナンシャルプランナーの方が「生活防衛資金」と呼ぶものです。

自分は大丈夫だと思っていても、急に働けなくなるケースというのは存在します。あまり考えたくはないですが、例えば、以下のようなことが突然自分に降りかからないとは言えません。

生活防衛資金が必要になる例

  • 交通事故にあい、仕事が難しくなる
  • うつ病を発症してしまう
  • 勤務している会社が突然倒産してしまった
  • 家族の世話などが急に必要になった

いずれの場合も、必要な申請をして行政からお金を受け取ったり、次の収入源を見つけるまでの間、数ヶ月暮らせる分の貯金があると、落ち着いて対処することができます。

また、問題なく働いていても、急にまとまった金額が必要になることもあります。そのような場合にも、このような貯金があれば安心です。

まずは生活費の最低3ヶ月分を生活防衛資金として貯金するということを覚えておいてください。

残りのお金から資産運用に回す金額を決める

生活防衛資金を貯金したら、残りのお金は資産運用や投資に回していきましょう。(ただし、直近で使う計画があるお金については、それも分けて管理しておきましょう。例えば、来年には車を買おうと思っている場合は、その分のお金は分けておいたほうが良いでしょう。)

必要以上に現金でお金を持っていると、今の時代は銀行に預けていても利子も貰えないので勿体無いからです。

とはいえ、初めから残りのお金を全額投資していくのは不安があると思いますし、年齢によって取るべきリスクも異なってきます。

そこで、残りのお金のうち、どれくらいを投資すればいいかの目安となる考え方を2種類紹介します。

(1)最大で損しても耐えられる金額の2倍程度を投資する

一つの目安としては、一時的に損したとしても耐えられる最大金額の2倍程度を投資するというものがあります。

その理由は、リーマンショック級の暴落が起こったとしても、いろんな株に分散して投資していれば、だいたい最大でも半分程度の株価下落に収まる可能性が高いからです。

例を紹介します。

アメリカの主要500社の株価から計算されるS&P500という指数があります。このS&P500指数は、以下のチャートを見ていただけると分かりますが、直近30年程度を振り返ると、2000年と2018年の2度暴落しています。前者はITバブルの崩壊、後者はリーマンショックです。

S&P500指数の推移

S&P500指数の推移(Google Financeより)

このときの下落幅ですが、2000年のITバブル崩壊のときは最大で-49%の下落、リーマンショックのときは最大で-56%の下落となっており、最大でも50%程度までの下落幅に収まっています。

自分自身の給与などを考えて、「50万円までなら、一時的に損しても何とか大丈夫」ということであれば、100万円をまずは資産運用に回してみるのが良いでしょう。

(2)年齢分の割合以外を投資する

もう一つの目安としては、資産運用に回せるお金のうち、年齢分の割合は現金(定期預金など)で置いておくという考え方もあります。

イメージ

  • 20歳なら、20%を現金で置いておき、80%を投資する。
  • 60歳であれば、60%を現金で置いておき、40%を投資する。

理由としては、若いときほどリスクを取るべきで、人生の終盤ほどリスクを低くするべきだからです。

例えば20代や30代などの若いうちは、まだまだこれからも働いて収入を得られるので、多少リスクが大きくなっても大丈夫ですし、もしも株価が暴落したとしても、実際にお金が必要となる老後まで期間が長いので、株価が回復するのに充分な時間があります。

一方で、60歳であれば、そろそろ仕事人生も引退ということになるので、今後の収入もあまり見込めず、リスクは抑えた方が良いということになります。ただし、経営者の方などで、歳を取っても収入が減らないという方は、必ずしもこの限りではありません。

なお、これらはあくまでも目安なので、例えば20代で資産運用にも慣れてきた方であれば、20%を現金で置いておかなくても、全額を投資に回しても問題ありません。実際に筆者はほとんどのお金を投資に回しています。

一点だけ注意点ですが、ここで話している現金の割合というのは、「資産運用に回せるお金」のうち何%を現金で置いておくかという話なので、先ほどの「生活防衛資金」とは別であることに注意してください。

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具体例:ある30歳男性の貯金と投資の割合

さて、勘違いのないよう、実際に30代のある男性のケースを一例として考えてみましょう。

ケーススタディ

  • 30歳
  • 資産は300万円
  • 月々の生活費は約25万円

まずは、生活防衛資金を計算します。毎月の生活費が約25万円なので、3ヶ月分だと約75万円ということになります。これが生活防衛資金です。もしも端数が気持ち悪ければ、ざっくりと70万円や80万円を生活防衛資金ということにしても良いでしょう。今回は計算を簡単にするために、少し多めですが80万円を生活防衛資金とします。

残りの220万円が資産運用に回せるお金だということになります。

この男性の場合は30代なので、30%程度を現金で残しておくと66万円ということになります。これも分かりやすい数字に切り上げて、例えば70万円を現金で残しておくとすると、残りの150万円が投資に回すお金ということになります。

150万円が、もしも暴落で半分になったとしても75万円の損失なので、資産全体(300万円)からすると4分の1程度であり、今後もまだまだ働けることを考えると、まあ耐えられる範囲だと思います。

ということで、以下のようになります。

資産の割合

  • 生活防衛資金(現金):80万円
  • 資産運用(投資):150万円
  • その他(現金):70万円

あくまでも一例なので、もっとリスクを取りたいという方であれば、生活防衛資金も端数切り捨てで70万円とするなど、ざっくりとした割合が崩れない範囲で調整してみてください。

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投資するお金の内訳(ポートフォリオ)について

ウォーレン・バフェット推奨の内訳【米国株90%&米国債10%】

続いて、投資するお金(先ほどのケーススタディでいうと150万円分)を何に投資するかの内訳を説明します。(このような内訳を「ポートフォリオ」とも言います)

結論からいうと、シンプルに「米国株(S&P500)に90%、そして米国債に10%を投資する」のが良いです。

投資資金が150万円であれば、135万円を米国株(S&P500)、15万円を米国債に投資するということになります。

序文でも少し書きましたが、これは世界的な投資家であるウォーレン・バフェットが勧めている資産運用のポートフォリオです。

ウォーレン・バフェットってどんな人?

ウォーレン・エドワード・バフェット(英語: Warren Edward Buffett、1930年8月30日 – )は、アメリカ合衆国の投資家、経営者、資産家である。世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり、同社の会長兼CEOを務める。大統領自由勲章を受章している。

バフェットは、長期投資を基本スタイルとし、長期間に渡ってバークシャー・ハサウェイに高い運用成績をもたらしている。地元ネブラスカ州オマハを中心とした生活を送っているため、敬愛の念を込めて「オマハの賢人」(Oracle(Sage) of Omaha) とも呼ばれる。毎年開催されるバークシャー・ハサウェイの株主総会では、バフェットと同社の副会長チャーリー・マンガーの話を聞くために、世界中から数万人にものぼる株主が参加している。

(ウィキペディアより)

S&P500指数というのは、上でも書いた通り、アメリカの主要500社の株価から算出される株価指数です。

ウォーレン・バフェット自身はもちろん個別企業の株に投資していますが、一般の投資家に対しては、個別企業の株の良し悪しを見分けるのは難しいことから、S&P500指数に連動する投資信託に投資することを勧めています。

このようなS&P500などの株価指数(インデックス)に連動するような投資方法を「インデックス投資」と言います。インデックス投資はシンプルな方法でありながら、長期のパフォーマンスで見ると、大多数のプロの投資家よりもリターンをあげていることが知られています。

インデックス投資の詳しい説明や具体的なやり方については、以下の記事で書いていますので、ぜひ合わせて読んでみてください。

資産運用の初心者にはインデックス投資がおすすめ【プロにも負けない投資方法】

2019年8月9日

資産運用の中級者がアレンジするなら

投資のリターンだけを追求するなら、ウォーレン・バフェットが勧める通り、S&P500へのインデックス投資で充分です。

一方で、ある程度、資産運用に慣れてくると「インデックス投資だと面白みがないので、個別企業の株にも投資してみたい!」という気持ちが湧いてくる方もいらっしゃると思います。

そんなときには、少しだけポートフォリオをアレンジしてみましょう。

例えば、S&P500に投資をする分の一部を、個別企業の株への投資に切り替えるなどです。

ポートフォリオのアレンジ例

  • 米国株(S&P500):70%
  • 米国株(個別企業):20%
  • 米国債:10%

多くのプロでさえインデックス投資に勝つのは難しいのだから、個人投資家が個別企業に投資をしても、S&P500よりも良い投資成果を出すのは至難の技だと思います。

一方で、個別企業に投資をすると、会社の財務諸表や決算を読むようになったりと学びが広がるため、本業にも活きる可能性があります。また、資産運用は長期で行うものなので、少し投資成績が劣ったとしても、楽しみが増えれば良いという考え方もできると思います。筆者自身も、資産運用を楽しむために、個別企業にも投資しています。

ただし、資産運用の主目的はあくまでも資産を増やすことなので、メインはインデックス投資にしておいた方が良いでしょう。特に資産運用の初心者のうちはなおさらです。

資産運用の成果に大きな影響を与えてしまわない範囲で、ポートフォリオをアレンジして楽しんでみてください。

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まとめ

今回は、以下の2点を説明しました。

この記事で説明したこと

  1. 資産運用をするときの貯金と投資の割合
  2. 投資するお金の内訳について

1については、生活防衛資金を貯金した上で、残りのお金から、年齢や損失を許容できる最大金額を目安にしながら、どれだけ投資に回すかを決めていきましょう。

2については、S&P500へのインデックス投資90%と米国株10%という割合を目安にしてみてください。

今回は以上となります。

なお、ウォーレンバフェットに興味を持たれた方は、以下の本がオススメです。

また、以下の記事では、ウォーレン・バフェットの名言も紹介しているので、ぜひ読んでみてください。

【名言集】世界の一流投資家5名の名言に学ぶ

2018年8月9日

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