2019年の米国利上げは何回?景気のコントロールを失いつつあるFRBに要注意。

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どうも、キャプテンです。

アメリカの政策金利は現在2.50%となっていますが、今後の展開については、市場参加者とFRBの間で見解が分かれはじめており、注意が必要な状況です。

さて、アメリカの政策金利は、景気や経済の状況を考えるにあたって非常に重要です。

アメリカの政策金利がどのくらい重要かといえば、もしも何かひとつだけ経済指標をみて景気や相場を考えろと言われれば、間違いなくアメリカの政策金利を選ぶだろうと言えるくらいに重要です。

そこで、アメリカの政策金利および2019年の政策金利動向を見ていきましょう。

アメリカの政策金利とは

中央銀行の最も重要な仕事は、政策金利のコントロールです。

金利が低いと、個人や企業はお金を借りやすいため、融資が増えて、景気は良くなります。一方で、あまりに景気が低いと、横着な融資が増えるので、その後の返済が滞るなど、経済に大きなダメージを与えてしまいます。

そこで、景気がある程度良くなってくると、中央銀行は金利を上げていきます。金利が上がると、個人や企業はお金を借りにくくなるため、過剰に景気が加熱することなく、好景気が緩やかに続きやすくなります。中央銀行は、このようにして、好景気を長持ちさせるわけです。

しかし、いずれ金利の引き上げ自体が好景気を止めてしまうレベルに達して、景気は不景気へと循環していきます。

政策金利(FF金利)については、以下の記事で詳しく説明していますので、ぜひご覧ください。

徹底解説!「FF金利」とその見方

2018.09.20

2019年のアメリカ政策金利は上がる?上がらない?

さて、冒頭にも書いた通り、現在のアメリカの政策金利は2.50%です。

これはまだ好景気を殺してしまうほどの金利状況ではありません。一方で、まだまだ気にする必要がないほど低いというわけでもありません。

市場参加者は利上げなしを織り込んでいる

現在、アメリカでは、これまで株価上昇を支えてきた大手テック企業が決算を取りこぼす状況が続いています。そうした状況を背景に、アメリカの株式市場は大きく下げ始めています。

ここで中央銀行が今までのペースでズンズンと金利を上げると、好景気を終わらせてしまうのではないかと市場参加者は不安を感じているため、2019年の利上げについては0回、つまり2019年末の政策金利は今の2.50%のままであるということを織り込んでいます。

以下は、CMEで取引されているFF金利先物の値段から、2019年12月11日、つまり2019年最後のFOMCにおいて、FF金利がいくらであると織り込んでいるかを逆算したものです。

2.25-2.50、つまり現在の2.50%のままであることを市場参加者の75%が織り込んでいることを示しています。

FOMC参加者は2回程度の利上げを織り込んでいる

以下は、今後の各年末における政策金利がいくつであるかをFOMC参加者各位が予想したものです。

ドットプロット(Bloombergより)

各年の左側の塗りつぶされていない円は、前回2018年9月FOMC時点での予想であり、右側の塗りつぶされた円は2018年9月FOMC時点での予想です。2019年末のFF金利予想については、前回よりも下がっており、平均値でいえば3%弱程度、つまり2回程度の利上げが予想されていることが分かります。

FOMCが遅れをとっている状況

現在の状況を考えると、株式市場が大きく下がったり、市場参加者の織り込むFF金利が先に下がっていく中で、後ろから中央銀行がズルズルと追随して、予想を引き下げている状況です。

さて、本来であれば市場をコントロールしていく立場であるはずの中央銀行が遅れをとり、株式市場やFF金利先物市場に先導される形で、ふらふらと利上げを決断しているような状況というのは、非常に不安定な状態です。

こうした状態にあるうちは、株式市場は荒れた相場が続く可能性が高いといえるでしょう。

まとめ

整理します。

2019年のアメリカの政策金利については、市場参加者は利上げなしを織り込んでいます。

FOMCは利上げ2回を織り込んでいます。しかし、FOMC参加者による2019年の利上げ予想回数は、前回(2018年9月)に比べて、その回数が減っています。

中央銀行側が、利上げ回数などをコントロールを先導してコントロール出来ていない状態というのは、マーケットにとっては不安定な状況を意味するため、注意が必要です。

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