下落相場の中身は、グロース株の下落である

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どうも、キャプテンです。

12月に入っても、株式相場の下落が止まりません。

年初来で見ると、S&P500の株価は年初の2695.81ドルから、12月25日のクリスマスにつけた2351.10ドルという安値まで、実に344.71ドルの下落となっています。これは割合でいうと、約12.8%の下落です。

さて、相場全体を見ると「下落相場」のひとことで終わってしまうのですが、下落相場というのは、全ての銘柄が等しく下落するわけではありません。あるセクターや銘柄の下落が、全体のパフォーマンスを引き下げている場合があるからです。

たとえば、直近で続いている下落相場であれば、Amazonを中心としたテックセクターが大きく下落したことが大きく影響しています。

米国企業の時価総額ランキングでは、12月27日時点で、1位がマイクロソフト、2位がアップル、3位がアマゾン、5位がフェイスブック、7位がアルファベット(グーグル)と、上位10社中の半分がテック企業となっています。ちなみにS&P500ではなく全銘柄にすると、さらにアリババが入ってきます。

これらの業績成長が期待できるグロース銘柄は、金利が低い中で人気を博したことで、ここ数年にわたって株価がぐんぐんと上昇し、時価総額ランキングの上位に顔を揃えたわけですが、ここに来て、これらの企業が決算を取りこぼしたり、フェイスブックの個人情報流出問題などでケチがつきやすくなる中で、過熱気味に買われてきたそのバリュエーションに見直しが入っているという状況です。

セクターの話に戻ると、これらの銘柄が上場しているNASDAQの指数は、ここ半年で約17%下落しています。一方で、たとえば高配当株を中心に構成されている指数に連動するETFであるHDVを見てみると、半年で約5%の下落に止まっています。通信や電気、ガス、水道といったインフラ株がメインのXLUというETFに至っては半年間で1%も下落していません。コンシューマーステープルズと呼ばれる生活必需品(日常生活で必要不可欠な消耗品)を提供する企業(P&Gなど)を中心としたETFであるXLPも半年で5%程度の下落に収まっています。

つまり、現在の下落相場は、グロース銘柄の下落によって、生じているわけです。

さて、グロース銘柄というのは、基本的に配当を出すよりも、利益を事業規模の拡大や新規事業、M&Aなどに投資をして、業績を成長させることが期待されます。そのため、アマゾンやフェイスブック、グーグルは配当を出していません。アマゾンに至っては、基本的に利益すら出さない方針で、積極的な投資を行って来ました。

そうした銘柄は、配当利回りやPER(株価が利益の何倍か)といった指標によってバリュエーションすることが出来ないため、割安のラインがはっきりと分かりづらく、どこまで下落するかを予想することは非常に困難です。

ですから、チャートの形状を元に取引されていることが多く、相場のセンチメントが悪いと、今回のように、どこまでも売られる可能性があります。今後も、どこまで下がるかの予想は難しいといえるでしょう。

下落相場においては、そうしたグロース株から、割安ラインの分かりやすいバリュー株へと乗り換えることで、リスクをコントロールすることが望ましいといえるでしょう。(そして、そう考える人が増えれば増えるほど、グロース株が売られることになります)

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