【第4回】なぜ「高配当株」なのか。キャピタルゲインとインカムゲインを比較する。







どうも、キャプテンです。

特集「完全版!シーゲル流の高配当株投資の教科書。」の第5回目をお送りしております。

さて、前回はどのような企業が株主にリターンをもたらすかという点を説明しました。

簡単に振り返っておくと、

  • 成長企業は、投資家からの過剰な期待で株価が割高になっており、投資家のリターンは低くなりがちである
  • 一般消費者に認知されている強力なブランドを持っており、価格競争に巻き込まれない企業のうち、割高でないものが良い

という内容でした。

今回は、そうした企業の中でも、投資家に配当でリターンを積極的に還元する企業が良いという話をしたいと思います。

高配当株に投資をしよう

さて、いよいよ「シーゲル流」らしい話になってきました。

シーゲル教授は、インデックス投資を上回ることができる可能性が高い投資手法として、高配当株に投資して、配当を再投資するという方法を提唱しています。

さて、ここで「高配当株」というのは、1年だけ業績が跳ねて配当が高いといったものではありません。

第3回で説明したように、消費者の間で強力なブランド力を持っており、その価格支配力を背景に稼ぎ出した利益を、長年に渡って継続的に配当を払ってきた企業のことです。

株式投資をしていると、どうしてもグングンと値上がりをしていく企業に投資したいと思ってしまうものですが、どうして高配当株が良いのでしょうか。

なぜ高配当株が良いのか

配当の再投資がリターンを生む?

シーゲル教授は、投資家のリターンの源泉とは何であるかと問います。

つまり、株式の値上がりによるキャピタルゲインなのか、配当によるインカムゲインなのかということです。

そこで、まずは配当再投資の重要さを見てみましょう。

もしも、1871年に1,000ドルをS&P500に投資したとします

シーゲル教授の調査によると、配当を再投資せずに、純粋に投資した1,000ドルの値上がり分だけであれば、2003年には1,000ドルが243,386ドルに膨らんでいたといいます。実に243倍です。

しかし、驚くのはまだ早い。

もしも配当を再投資していた場合、2003年には当初の1,000ドルが、なんと7,947,930ドルになっていたというのです!

実に7948倍です。

これが配当再投資の威力だといえます。

配当利回りが高い企業のトータルリターンは高い?

続いて、シーゲル教授はS&P500に含まれていた銘柄を、配当利回りに応じて、5つに分類しました。

今回も最初に1,000ドルを買い付けて、配当を再投資します。

その結果、以下のような結果が得られました。

  • 配当利回りが最も高いグループにおいて配当を再投資したリターンは1958年 – 2002年の間、年率で約14.27%でした。
  • 配当利回りが最も低いグループにおいては、同リターンは年率で約9.50%でした。
  • ちなみに、平均であるS&P500全体での同リターンは、年率で約11.18%でした。

配当利回りに応じて、見事に年率のリターンに差があらわれたのです。

高配当株と配当再投資戦略が強い理由

さて、配当再投資戦略の強さは、大きく2つあります。

相場下落時に配当利回りが下値を支える

一つ目は、相場下落時に、配当利回りが下値を支えるということです。

配当を安定して出し続けている企業の配当利回りが6%にもなれば、さすがに大バーゲンなので、買いたいという投資家はいくらでもいます。

一方で、配当は出さないけど、株価だけはグングン上がってきたという成長株が、ひとたび株価が落ち始めると、いったいどこまで落ちたら割安なのかというのは、分かりようがありません。そういった株はそもそもが割高なので、落ちる幅も大きいのが常です。

このように、配当を継続して出している優良企業は、相場の下落時に下値が限定的であるといえます。

相場下落時に配当再投資でたくさん買い増せる

配当再投資戦略には、もう一つ、決定的な強みがあります。

それは、不況時や株価の下落時に、配当によって割安の株式を買い増せるということです。

そうして買い集めた株式は、相場が良くなって株価があがれば当然、自分のトータルリターンを膨らませます。

相場がすぐに良くならなくても、買い増した株式によって増加した配当で、さらに割安の株式を買い進めることができるのです。

高配当株のまとめ

整理します。

  1. 配当を再投資する・しないではリターンに大きく差が開く
  2. 配当利回りの高い企業ほど、配当再投資戦略によるリターンが大きくなりやすい
  3. その理由は、株価が下がっているときに、配当再投資によって割安価格で株式を買い増せるから

ということで、今回は高配当株に投資をして、配当を再投資するという、シーゲル流投資術の最も重要な部分について、説明しました。

最終回となる次回は、ここまでの4回の中身をもとに、シーゲル流投資術の未来について考えてみたいと思います。

それでは。

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