【第1回】長期では、株式投資のリターンが債券投資を上回る理由。







キャプテン
どうも、キャプテンだ。

今回は「シーゲル流、高配当株投資の教科書」(全5回)の第1回として、そもそもどうして「株式」に投資すべきなのかを説明します。

株式投資と債券投資のリターンを比較する

資産を運用する際の主要なアセットクラスは、大きく分けて2つあります。

ひとつが株式、もうひとつが債券です。

株式と債券は、逆相関の値動きをしやすいため、株式と債券を組み合わせてポートフォリオを組むことでリスクを抑えることを説く人もいます。

しかし、シーゲル教授によると、長期であれば株式のリターンが債券のリターンを上回るため、株式に100%投資するのが正解です。

シーゲル教授は、1082年に1ドルを投資していた場合、200年後の2003年末にいくらになっていたかを様々なアセットクラスで計算しました。

その結果、

  • 株式に1ドルを投資していたら、購買力として59万7485ドルになっていた
  • 長期国債に1ドルを投資していたら、購買力として1072ドルになっていた
  • 短期国債に1ドルを投資していたら、購買力として301ドルになっていた

ということが分かっています。

(「購買力として」というのはインフレを調整しているための表現です)

つまり株式は、200年の間に、長期国債の約550倍、短期国債の約2000倍弱のリターンを生んだことになります

年率で見てみると、株式のリターンはインフレ調整済みの値で年率6.5%〜7%であるのに対して、長期国債のリターンは同条件で年率3.5%、短期国債は同条件で年率2.9%に留まります。

ちなみに、ドルに投資をしていた場合は、購買力として現在の0.07ドル分にまで減衰していたそうです。インフレしていく中で、現金を持っていても、購買力がどんどん失われていくだけであることが分かります。

なぜ株式投資のリターンは高いのか

さて、株式の長期リターンはどうして債券のリターンを上回るのでしょうか。

その理由は「リスク・プレミアム」を理解すると分かります。

株式投資のリターンには「リスク・プレミアム」が乗っている

短期債というのは、たとえば2年や3年で償還されるため、長くても3年後には元本に利子を加えたものが返ってきます。そのため債券というのは、比較的値動きが少なく、安全性が高い金融商品になります。

一方で、株式は常に株価が変動します。日に数%動くことも普通です。短期的に見た場合、株式は債券と比較してリスクの高い金融商品であると言えます

さて、債券のリスクが低く、株式のリスクが高いとき、どちらに投資してもリターンが同じであれば、誰もが債券に投資をするため、企業は株式を発行して資金を調達することが難しくなります。

そのため、株式のリターンには、投資家が債券よりも高いリスクを引き受けた分だけのリターン(リスク・プレミアム)が上乗せされているのです。言い方を変えると、リスク・プレミアムの分を考慮した価格で取引がされているということです。

長期国債のリターンが短期国債のリターンよりも高い理由も、長期国債の方が短期国債よりもリスクが高いからです。最大でも3年後には元本が返済されるのと、10年後まで元本が返済されないのでは、リスクが変わってきます。

さて、シーゲル教授は、株式のリスク・プレミアムは過去200年で平均して3%であったと記述しています。

これが長期国債のリターン(年率3.5%)と株式のリターン(年率6.5%〜7%)の差だったのです。

長期投資で「価格変動リスク」が取れるなら株式に投資しよう

どうせ長期にわたって投資をするのであれば、短期的に価格が変動しにく代わりにリターンも低い「債券」よりも、価格変動リスクがある分だけ平均リターンが高い「株式」に投資をすべきであることが分かります。

株式は短期的には価格が上下動をすることでリターンがぶれやすい性質を持ちますが、保有期間が長期になればなるほど、そのリターンは平均値である年率6.5%〜7%に回帰します。

また、保有期間が20年を超えると、株式の平均リターンが債券を上回るだけでなく、債券の平均リスクが株式を上回るという逆転現象まで発生します。これは、投資期間が長期になればなるほど、価格が変動する株式のリスクよりも、インフレによって価値が目減りする債券のリスクの方が大きくなってくるからです。

たとえば、長期にわたってお金を貸している間に、経済がインフレすると、貸した元本が返ってきても、その購買力としての価値は、貸したときよりも目減りしてしまいます。このように、保有期間が長くなるほど、債券のリスクは大きくなるのです。

整理すると、保有期間が20年を超えるのであれば、債券よりも株式の方がリスクも少なく、リターンも大きいということです。

長期保有をする場合は、株式に投資をするのが良いでしょう。

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