IBM(IBM)の決算内容(2020年1Q)
決算の概要
× 売上:$17.57B(前年比-3.5%)、アナリスト予想を$50M下回りました。
○ EPS:$1.84、アナリスト予想を$0.04上回りました。
売上はアナリスト予想を下回り、EPSはアナリスト予想を上回りました。
2019年4Qは、6四半期ぶりに売上が増加していましたが、再び減少に転じてしまいました。
また、通年ガイダンスは、新型コロナウイルスによって見通しが不透明なため、撤回されました。
決算の詳細
セグメント別の売上を見ておきましょう。
クラウド&コグニティブ
まずは、主力のクラウド&コグニティブ(AI)セグメント。
売上は前年比7%増の$5.2B。税前利益は$0.9Bです。
買収したRedHatを含むクラウドは前年比34%増となっています。
ワトソン等を提供するAI事業については、売上減でダメですね。

グローバル・ビジネス・サービス
売上はほぼ横ばいの$4.1B。税前利益は$0.3B。
戦略コンサル事業は伸びていますが、アウトソーシング系は減収となっています。

グローバル・テクノロジー・サービス
売上は前年比4%減の$6.5B。税前利益は-$0.2B。
クラウド利用支援事業やテクノロジーサポート事業を行なっていますが、どちらも減収。ダメですね。

システム
最後に、古き良きメインフレーム販売事業を行う、システムセグメント。
売上は前年比4%増の$1.4B。税前利益は-$0.2B。
メインフレームの販売周期によって増収・減収を繰り返しますが、売上も小さく、ほぼ死んだセグメントなのでスルーでOKです。

ポイントの整理
基本的に、クラウドと戦略コンサル以外はお荷物ですね。
BSを見ておくと、キャッシュ等が$12Bで、負債が$64B。
CFを見ておくと、2020年1Qのフリーキャッシュフローは$2Bでした。
IBMは負債の金額がとても大きいです。
RedHatを$34Bで買収にお金が必要だったのもありますが、そもそも負債の割合を大きくすることで、オペレーディングレバレッジをかけている部分もあります。
そのため、業績が悪化した際には注意が必要です。
ビジネスアップデート
クラウド全体は23%成長、RedHatは20%成長
クラウド全体で、売上は前年比23%増となりました。過去12ヶ月のARRは$22Bとなっています。
買収したレッドハットは、売上が前年比20%増となりました。
以上です。
IBMについてのまとめはこちら。
どうも、キャプテンです!
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インデックス投資と米国株で1700万円ほど運用しています。