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ペイパル(PYPL)の決算内容(2020年1Q)
決算の概要
× 売上:$4.62B(前年比+11.9%)、アナリスト予想を$100M下回りました。
× EPS:$0.66、アナリスト予想を$0.8下回りました。
売上・EPSともにアナリスト予想を下回りました。
また、通年ガイダンスは、新型コロナウイルスによって見通しが不透明なため、撤回されました。
Q2については、売上が前年比15%程度までの成長、EPSが前年比15〜20%の成長というガイダンスが示されました。
決算の詳細
まずはざっくりと全体観から。

- EPSの無成長は、マクロ経済の後退予想が出ている中で、回収が難しくなった融資について損失を計上したため。
- フリーキャッシュフローは前年比+60%と増えており、コスト管理はしっかり出来ています。
- アカウント数は、前年比+17%の325Mとなりました。Honey買収の影響で+10.2Mの上乗せがあります。
- 決済金額の伸び率は19%と成長が鈍化しました。3月が前年比+7%の低成長となったことが影響しました。
個別に見ていきましょう。
Honeyの買収が完了したことで(後述)、アカウント数が大幅に増加。合計アカウント数は325Mになりました。
アカウントの純増数は+20.2Mであり、このうち+10.2MがHoneyの影響です。

決済金額は前年比 +19%で、伸び率は低下しました。

特に3月に決済金額の伸び率が大幅に低下していましたが、2Qの期間になりますが4月には回復しています。
また、4月にはアカウント数が7.4M増えています。
これはおそらく、新型コロナウイルスの給付金をPayPalやVenmoで受け取れることによるものです。

ということで、1月〜3月については、あまり良い決算ではなかったものの、目先のQ2(4月)が良さそうということで、株価は上がっています。
ビジネスアップデート
Venmoを筆頭に、P2P送金は急速に成長中
Venmoは急成長を続けています。送金金額は前年比48%増の$31Bでした。
また、PayPal傘下のサービスの合計では、P2P送金は前年比31%増の$52Bでした。
これはPayPalの決済総額の29%に該当します。
Honeyの買収を完了
昨年、買収をアナウンスしていたHoneyの買収を完了しました。
これによって、アカウント数が10M程度増えた一方で、アカウントあたりの取引回数は減少しました。
以上です。
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どうも、キャプテンです!
投資好きな20代サラリーマン。
インデックス投資と米国株で1700万円ほど運用しています。