今回のテーマ:米国株の配当って何?

米国株は配当が貰えるのが良いって聞いたんだけど、配当って何?
こんな疑問に答えていきます。
配当は、米国株投資の醍醐味のひとつです。
米国株投資には、株価の値上がり益のほかに、実は「配当による収入」があります。
配当について知ることで、投資の理解が必ず深まるはずなので、ぜひこの記事を読んで、配当についての知識を身につけてもらえると嬉しいです!
この記事で説明すること
- 配当とは
- 企業が配当を出しているか調べる方法
- 配当のメリット・デメリット
それでは、説明していきます。
この記事の目次
米国株の配当とは
企業から株主に配られるお金

配当とは、企業から株主に配られるお金です
株を保有していれば配当が貰える
配当とは、企業から株主に配られるお金です。
米国株の場合、基本的には四半期ごと、つまり年に4回、配当が支払われます。
配当は、その企業の株を一度買ってしまえば、あとはその株を保有している限り、ずっともらい続けることができるのが特徴です。
ただし、あたりまえですが、そもそも配当を出していない企業(銘柄)の場合はもらうことができません。
ある企業が配当を出しているか調べる方法についても、後ほど、この記事中で説明します。
配当は「インカムゲイン」
株式投資においては、一般的に2つの方法でお金を稼ぐことができます。
- 株価が上がった株を売ること(値上がり益)
- 株価を保有しつづけることで配当をもらうこと(配当収益)
投資の世界では、前者のような値上がりによる収益を「キャピタルゲイン」、後者のような定期的な収益を「インカムゲイン」と呼びます。
これは不動産投資で考えてみると分かりやすいです。
不動産を買って、土地の値段が上がったら、それはキャピタルゲインです。
不動産を買って、その部屋を貸して家賃を払ってもらった場合、それはインカムゲインです。
配当は、株式投資における”家賃収入”のようなものだとも考えることができます。
企業はなぜ配当を配ることができるのか

企業が配当を出せるのは、利益を稼いでいるからです。
企業は利益をあげるから
企業が、株主に毎年配当を支払い続けることができるのは、利益をあげているからです。
企業は営利活動をしているので、毎年利益を稼ぎますよね。その利益の一部を配当として、株主に支払っているわけです。
そのため、万年赤字の企業であれば、もちろん配当はありません。
他にも、まだ成長段階の企業であれば、さらに会社を成長させるためにお金を使いたがるので、株主に配当を支払わないことが多いです。
内部留保があるから
一時的に業績が悪くて、赤字になった場合でも、内部留保があれば配当を出すことができます。
内部留保というのは、過去の利益を企業の中に、貯めておいたものです。
企業は利益のすべてを配当として株主に払ってしまうわけではなく、一部を内部留保として企業の中に残しておきます。
一時的に業績が悪くなったときには、その内部留保を活用して、配当を支払うことがあります。
以上が、配当に関する、基本的な説明になります。
配当がある企業(銘柄)か調べる方法
「dividend.com」で調べる方法

企業が配当を出しているか調べる方法を説明します。
「dividend.com」とは
「dividend.com」とは、米国株の配当に関する情報をまとめているウェブサイトです。
英語のサイトなので、最初は戸惑うかもしれませんが、とにかく情報が豊富です。配当に関するいろんな情報を調べる際にとても役に立つので、ぜひ慣れておくと便利です。
ある企業が配当を出しているかを調べるのにも「dividend.com」が便利です。
配当を出しているか調べる方法
まずは、サイトを開いたら、銘柄のティッカーで検索します。
今回は、コカ・コーラ(KO)で調べてみたいと思います。

検索して、個別銘柄のページに飛んだら、まずは「Stock Dividend Data(株式配当データ)」の項目をチェックします。
ここの「ANNUALIZED PAYOUT」の項目にある数字が、直近のデータを元に計算された、年間でもらえる1株あたりの配当です。以下の画像であれば「$1.64」ですね。
つまり、コカ・コーラは配当を出していて、その額は1株あたり年間1.64ドルだということが分かりました。

簡単ですよね!
過去に配当を出しつづてきたかを調べる方法
さらに、過去も配当を出しつづけてきたのかどうかもチェックできます。
過去も配当を出しつづけてきた企業だと、今後の配当についても安心できますよね。
先ほどの個別企業のページを下にスクロールしていくと「Dividend Payout History」という項目があります。
デフォルトは「1y」(過去1年)になっていると思いますが、「All」(すべて)に切り替えると、過去に渡って、配当をどのくらい配ってきたかを確認することができます。

コカ・コーラの場合は、1996年ころから、ずっと配当を出し続けていることが分かります。
また、配当の金額も、ずっと同じではなく、徐々に増えてきた歴史があることが分かりました。
以上が、個別企業(銘柄)が配当を出しているか調べる方法になります。
配当のメリットとデメリット
配当のメリット

配当のメリットを説明します。
株価が下がったときに再投資できる
配当の最大のメリットは、株価が下がったときでも、配当をもらえるということです。
再度、不動産で考えるてみると分かりやすいです。もしも土地の価格が下がったとしても、部屋の借り手さえいれば、家賃収入は入ってきますよね。
株価が下がっているときでも配当をもらえるということは、株が安くなっているときに、配当のお金を使って、さらに株を買うことができるということです。
保有している株数が増えれば、受け取れる配当の額もさらに増えます。
このようにして資産を増やしていくことが出来ます。
収益が読みやすい
米国株には、先ほどのコカ・コーラの例のように、配当の額をずっと安定してコツコツと増やしてきたような銘柄がたくさんあります。(このような企業を「連続増配企業」と呼びます)
そうした銘柄に投資していれば、株価の上下は読みにくいですが、少なくとも配当の額については、ある程度予測が立ちます。つまり、計画的に資産運用ができるということです。
これは不確定なことが多い株式市場において、とても大きなメリットだと言えるでしょう。
以上が、配当のメリットになります。
配当のデメリット

配当にはデメリットもあります。
成長が止まった企業に投資することになる
配当を安定して出している企業というのは、成長が止まった企業であることが多いです。
先ほども少し書いたように、成長段階の企業は、株主に配当を配るよりも、さらに会社を成長させるためにお金を使いたがります。
逆に考えると、配当を安定して出している企業というのは、「お金があっても、これ以上はあまり成長できないので、株主にお金を配ります」という成熟した企業だということになります。
つまり、配当を安定している企業に投資した場合には、「ドカンと大当たりして、めちゃくちゃ儲かる」というようなことは無いということです。
配当が払われるたびに税金が掛かる
配当は収入なので、もちろん税金が掛かります。
株価の値上がりの場合は、実際に株を売って利益が確定するまでは、税金が掛かることはありませんから、保有していても税金は取られません。
しかし、配当は利益が確定しているため、配当を受け取るたびに、その一部を税金として取られてしまいます。
そのため、配当を再投資していったとしても、税金分だけ資金効率が悪くなってしまいます。
以上が、配当のデメリットになります。
まとめ

今回は、以下の内容を説明しました。
この記事で説明したこと
- 配当とは、企業が株主に配るお金
- 配当は、株を保有している限り、ずっともらい続けることができる
- 企業は、稼いだ利益やそれを貯めておいた内部留保から、配当を出している
- ある企業が配当を出しているかどうかは「dividend.com」で調べられる
- 配当のメリットは、株が安いときに配当を使って再投資ができること、収益が読みやすいこと
- 配当のデメリットは、成長が止まった企業に投資すること、配当を受け取るたびに税金がかかること
以上、今回は配当についての基本的な話をしました。
米国株・高配当投資については、以下に情報をまとめているので、興味がある方は、ぜひ読んでみてください。
それでは!
どうも、キャプテンです!
投資好きな20代サラリーマン。
インデックス投資と米国株で1700万円ほど運用しています。