今回のテーマ:株を売るタイミングについて
株を始めて、最初に悩むのが「株を売るタイミング」ですよね。
「この株は買いだ!」など、買うタイミングについては、世の中に多くの情報があります。
一方で、個別の売るタイミングについては、誰も教えてくれません。
しかし、株を売るタイミングはそんなに難しくありません。
なぜなら、自分の投資スタイルにあわせて、一定のルールで淡々と売ればよいだけだからです。
この記事を読んでいただければ、もう株を売るタイミングについて悩むことはなくなります。
株を売るタイミングは、誰でも必ずマスターできますので、ぜひ読んでみてください。
株を売るタイミング

まず、最初にとても重要なのは、株を売るタイミングは、投資スタイルによって大きく変わるということです。
- 長期投資
- 短期投資(トレーディング)
長期投資は、買った株を何年も保有し続けるスタイルです。
長期投資の場合は、株価や値動きは気にしません。
短期投資(トレーディング)は、株を買ったり売ったりしながら儲けるスタイルです。
短期投資の場合は、株価を見ながら、売るタイミングを探ります。
それぞれについて、詳しく説明していきますね。
長期投資の場合

長期投資で売るタイミングは大きく2つあります。
- お金が必要になったので売るというパターン
- 保有している会社がダメになったので売るパターン
(1)お金が必要になったら売る
まずは、お金が必要になったら売るパターンです。
例えば、老後に向けて長期投資をしていて、実際に仕事を引退してお金が必要になったので売るという場合です。
これは全然難しくないですよね。
(2)ダメな会社になったら売る
続いて、ダメな会社になったので売るというパターンです。
長期投資は、その会社が将来稼ぐお金(利益やフリーキャッシュフロー)を目的として株を買います。
会社は、稼いだお金を「配当」や「自社株買い」で株主に還元するので、それを得るために会社を保有し続けるわけです。
ですから、その会社がお金(利益やキャッシュフロー)を稼げないなら、保有している意味がありません。
その会社が利益やフリーキャッシュフローを稼がなくなったら売って、他の会社に乗り換えましょう。
<例>
例えば、以下はコカ・コーラ社のキャッシュフローの推移です。

黄色の棒グラフがフリーキャッシュフローですが、毎年$6B〜$8B程度のフリーキャッシュフローをしっかりと稼いでします。
コカ・コーラ社の場合は、こうした稼いだフリーキャッシュフローの60%〜100%を毎年株主に配当として還元しているので、保有し続けたい会社です。

しかし、もしも今後フリーキャッシュフローを稼げなくなったら、売りどきです。
しっかりと決算をチェックして、利益やフリーキャッシュフローを稼ぎ続けているかを確認するようにしましょう。
短期投資(トレーディング)の場合

続いて、短期投資(トレーディング)の場合を説明します。
短期投資では、安く買って、高く売ることで、その差額を儲けていきます。
なので、株価を見ながら、売るタイミングを探っていくことになります。
短期投資において、売るタイミングは大きく2つです。
- 株価が下がったので、損切りで売るパターン
- 株価が上がりきったところで売るパターン
(1)損切り(ロスカット)で売る
まずは、損切り(ロスカット)で売るパターンです。
短期投資は、安く買って、高く売ることで儲ける方法ですが、買ったときよりも安く売る場合もあります。
それが損切り(ロスカット)です。
買った後にいきなり株価が下がってしまった場合、どこまで株価が下がるか分からないし、いつまで待てば上がるかも分かりませんよね。
短期投資のつもりで買ったのに、そのまま10年間、株価が下がり続けたら、目も当てられません。
なので「失敗した!」と思ったら、ズルズルと引っ張らずに、一度売ってしまうことで、損失を抑えるわけです。
そうすれば、次のチャンスに掛けることができます。
損切りをするラインは、先に決めておきましょう。
一般的には、買ったところから株価が7%〜10%下がったら、売ることが多いです。
(2)株価が上がりきったところで売る
続いて、買ったところから株価が順調に上がっていった場合に、いつ売るかについてです。
せっかく株価が上がっているのに、あまり早く売りすぎると、儲けが少なくなってしまいます。
一方で、ずっと持っていたら、また下がってしまうかもしれません。
そんなときは、チャートを参考にして、売るタイミングを探っていきましょう。
株を売るタイミングを教えていくれるチャートの形は、主に2種類です。
- ダブルトップ
- トレンドラインの割り込み
まずは、ダブルトップです。
「ダブルトップ」とは、1回目につけた高値を、2回目の高値が突き抜けずに反落した場合を指します。

ダブルトップの形が出現すると、その後は株価が落ちていく場合が多いです。
2回目の高音が、1回目の高音を突き抜けられなかった天井のタイミングで売っても良いですし、ネックラインを割り込んだタイミングで売っても良いです。
実際のチャートで確認すると、以下のような見え方になります。

続いて、トレンドラインの割り込みです。
トレンドラインというのは、株価がジグザグに上がっていくときの下値を繋いだラインを指します。
株価がこのラインを割り込むと、その後、さらに大きく下落することが多いです。

以上、ダブルトップとトレンドラインを説明しました。
好きな方を使ってみてください。
逆に、ダブルトップもトレンドラインの割り込みも確認できなければ、まだまだ株価が上がる可能性があるので、保有を続けると良いでしょう。
株を売るタイミングは、ルール化して守る

株を売るタイミングは、必ずあらかじめルール化しておいて、徹底的に守るようにしましょう。
株を売るというのは、株のリスク管理において、最も重要な要素だからです。
例えば、短期投資のつもりで投資していたのに、損切りルールを守らなければ、大きく損してしまう可能性があります。
また、投資スタイルを途中で変えるのもやめましょう。
例えば、短期投資のつもりで投資をしたのに、途中から「これは長期投資だった」といって損切りをしないなども、とても危険です。
短期投資と長期投資では、買い方が違うからです。
短期投資ではチャートを見ながら買いますが、長期投資では決算や業績をチェックして買います。
後者をせずに買ったのに、途中から長期投資に乗り換えるのが危険なのは、誰でも分かりますよね。
長期投資として買ったのであれば、長期投資の売りのタイミングを必ず守りましょう。
逆に、短期投資として買ったのであれば、短期投資の売りのタイミングを必ず守りましょう。
今回は、ここら辺にしたいと思います。
何かあればツイッターなどで質問してください。
サラリーマン投資家です。
資産運用額は700万程度。色んな方と交流できれば嬉しいです。
ブログでは、米国株の銘柄分析などをしています。https://t.co/SKu6bZ3nKn
— キャプテンの資産運用 (@captainvesting) December 15, 2019
それでは。
どうも、キャプテンです!
投資好きな20代サラリーマン。
インデックス投資と米国株で1700万円ほど運用しています。