【FB】フェイスブックの株価は割安?(2020年2月@210.8ドル)

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キャプテン資本主義

どうも、キャプテンです!

投資好きな20代サラリーマン。

インデックス投資と米国株で1700万円ほど運用しています。

 

どうも、キャプテンです。

 

今回は、フェイスブックの株価について、割高・割安を考えます。

フェイスブックの基本情報は、以下の記事にまとめてあるので、そちらを読んでくださいね。

【FB】フェイスブック:株価・銘柄分析・決算・業績と配当

2019年11月11日

 

それでは、さっそくバリュエーションしていきましょう。

 

フェイスブックの株価は割安?

直近の経営状況の振り返り

まずは、簡単に直近の経営状況を振り返っておきましょう。

 

(1)成長は鈍化傾向にある

フェイスブックといえば、2000年代を代表するスタートアップでしたが、随分と大きくなったため、成長は鈍化傾向にあります。

2010年代前半頃は、基本的に前年比+50%以上で成長していましたが、直近の2019年は+26.6%まで成長が鈍化しています。

また、2020年については、前年比+20%の売上成長率が見込まれており、成長はさらに緩やかになっていく予定です。

 

(2)成長をブーストする新規事業は進捗がゆっくり

鈍化しつつある成長を再度ブーストしうる新規事業には、以下のようなものがあります。

  • 仮想通貨Libra用のウォレットである「Calibra」
  • インスタグラム上で売買まで出来る「チェックアウト機能」

 

しかし、これらはいずれも実現までに時間が掛かる予定で、現状ではスケジュール感なども見えていません。

 

(3)経営状況のまとめ

以下、フェイスブックの直近の経営状況を再度整理します。

  • 売上の成長率は鈍化している。2010年代前半は毎年+50%で成長していたが、2020年は+20%が予定されている。
  • 鈍化しつつある売上を再加速させるような新規事業は、スケジュールの目処が立っていない

 

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フェイスブックのバリュエーション

さて、続いてフェイスブックのバリュエーションを見ていきましょう。

 

(1)バリュエーションの基礎

まずは、バリュエーションの基本を振り返っておきましょう。

DCF法に基づく計算式

事業価値 = フリーキャッシュフロー / (割引率 − フリーキャッシュフロー成長率)

 

この事業価値が、現在の売値(時価総額 + 純負債)よりも高ければ割安、低ければ割高だと判断できます。

 

(2)フェイスブックの売値

現在、フェイスブックの時価総額は$600.8B、純負債は無く、逆に資産があります。$43.8Bです。

合計すると、フェイスブックは$557.0Bで売られていることになります。

 

(3)フェイスブックのフリーキャッシュフロー

フェイスブックの直近のフリーキャッシュフローを確認します。

ざっくりとしたフリーキャッシュフローは、2019年時点で$21.21Bです。

 

(4)フリーキャッシュフローの成長率と事業価値

それでは、フェイスブックの事業価値を計算してみましょう。

フリーキャッシュフローの成長率に応じた事業価値を表にすると、以下のようになります。

割引率 成長率(5年) 成長率(その後) 事業価値 売値との差額
10% 20% 4% $676.3B $119.3B
10% 16% 4% $581.8B $24.8B
10% 12% 4% $498.9B -$58.1B
10% 8% 4% $426.5B -$130.5B

 

将来的に、フリーキャッシュフロー成長率が4%程度に収束すると考えた場合、今後5年のフリーキャッシュフロー成長率が16%程度以上であれば、現在の売値はフェアバリューだということになります。

今後の成長率が16%程度よりも低い場合、現在の株価は割高です。

今後の成長率が16%程度よりも高い場合、現在の株価は割安です。

 

さて、以下はフリーキャッシュフローではなく、EPSに関するアナリスト予想ですが、2025年までのEPS成長率の平均は14.7%、相乗平均だと14%となります。

 

こうした数値から考えると、現在の株価が織り込んでいる年率16%程度というフリーキャッシュフロー成長率は、概ねフェアバリューであるものの、ほんの少し割高かなと思います。

もしも長期的に成長率が4%未満に収束した場合は、さらに事業価値は低くなります。

 

 

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