今回のテーマ:米国株の配当収入でアーリーリタイアするには、いくら必要?

ああ、配当収入でアーリーリタイアしたいよ!
いくら貯めればいいの?
誰もが一度は夢見る「配当収入でリタイア生活」。
普段はやる気のある仕事好きでも、疲れたときなどに、脳裏をよぎったりするものですよね。
今回は、どのくらいのお金を貯めると、配当収入でリタイア生活を満喫できるのかを整理してみました。
さっそく、確認してきましょう!
この記事の目次
米国株の配当収入でアーリーリタイアするには、いくら必要?
配当利回り3%の場合はいくら必要?
まずは、配当利回りが3%の場合です。
(1)必要な金額は約1.3億円〜約3.3億円
配当利回りが3%だと、必要な金額は、以下のようになります。
配当による年収(額面)
|
必要な資産 |
400万円 | 約1.3億円 |
600万円 | 約2億円 |
800万円 | 約2.7億円 |
1,000万円 | 約3.3億円 |
配当利回りが3%の場合、年間の配当収入400万円を確保するには、約1.3億円の資産が必要です。
一人で暮らしていく場合、あるいは田舎で暮らしていく場合は、このくらい貯めればアーリーリタイアできるでしょう。
年間の配当収入600万円を達成するには約2億円、800万円を達成するためには約2.7億円の資産が必要となります。
人数にもよりますが、家族がいる場合には、このくらいの収入がないと厳しそうです。
年間の配当収入1,000万円を達成するには、約3.3億円の資産が必要となります。
家族がいて余裕のある生活をするには、或いは一人暮らしでも都会で存分に遊んで暮らすには、このくらいの収入が必要でしょう。
総じて、配当利回りが3%の場合には、1.3億円〜3.3億円程度の資産が必要となります。
(2)配当利回り3%は、安心感のある水準
配当利回り3%というのは、色んな業種の高配当銘柄を組み込みながら、無理なく達成できる水準です。
例えば、2020年2月時点で、以下のような銘柄が配当利回り3%前後です。
- コカ・コーラが配当利回り2.7%
- ジョンソン&ジョンソンが配当利回り2.5%
- スリーエムが配当利回り3.6%
また、高配当系のETFでも、配当利回り3%であれば達成できます。
- HDV(iShares High Dividend Equity Fund)が、配当利回り3.25%
- VYM(Vanguard High Dividend Yield ETF)が、配当利回り3.31%
1.3億円以上の資産が必要となるとハードルは高いですが、色んな高配当銘柄にしっかり分散できるので、アーリーリタイア後は安心してリタイア生活を送れそうです。
配当利回り5%の場合はいくら必要?
続いて、配当利回りが5%の場合です。
(1)必要な金額は約0.8億円〜約2.0億円
配当利回りが5%だと、必要な金額は、以下のようになります。
配当による年収(額面)
|
必要な資産 |
400万円 | 約0.8億円 |
600万円 | 約1.2億円 |
800万円 | 約1.6億円 |
1,000万円 | 約2.0億円 |
配当利回り5%の場合、年収400万円でよければ、1億円を下回っていても、アーリーリタイアが可能です。
この水準であれば、サラリーマンでも年収や節約次第で40代で、高給取りなら30代でもアーリーリタイアできるのではないでしょうか。
(2)配当利回り5%は、ちょっと不安な銘柄が多い
配当利回り5%であれば、早めにアーリーリタイアできそうですが、投資先にちょっと不安が残りそうです。
たとえば、2020年2月現在で、配当利回りが5%を超えているのは、以下のような銘柄です。
- エクソン・モービルが配当利回り5.6%
- フィリップ・モリスが配当利回り5.4%
- アッヴィが配当利回り5.1%
米国株に詳しい方ならお分かりだと思いますが、いずれも長年に渡る連続増配実績があるものの、やや不安の残る銘柄です。
例えば、エクソン・モービルは原油安によって苦しんでおり、原油産業の今後にも不安が残ります。
フィリップ・モリスは、しっかりと市場シェアを確保しているものの、内容は衰退していくタバコ産業です。
アッヴィは、世界一売れているヒュミラという薬を製造・販売していますが、アメリカでの特許切れが迫りつつあります。
配当利回りが5%というのは、このようにちょっとケチのつく銘柄が多いです。
そうすると、アーリーリタイア後も、何かと不安から節約生活をすることになるかもしれません。
株以外の収入があれば安心
配当だけではちょっと心配という場合には、株以外の収入があると安心です。
例えば、以下のような方法があるでしょう。
セミリタイア(週に数日働く)
例えば、毎週2日だけ働くと、時給1000円 × 8時間 × 週2日 × 52週 = 約83万円の収益となります。
追加でこのくらいの収入があると、多少一部の銘柄が減配しても、心配なくセミリタイア生活を続けられそうです。
また、毎週2日くらい働くのは、社会との接点を残したり、ボケないためにも良いでしょう(笑)
ブログやYouTubeなどで収入をつくる
ブログやYouTubeなどで、毎月5万円や10万円といった収入があれば、年間で60万円〜120万円程度の収入になります。このような追加収入があれば、心強いでしょう。
また、ブログやYouTubeも、社会との接点を残したり、リタイア後の暇をつぶす為にも有用だと思います。
アーリーリタイアに必要な資産をどうやって貯めるか
アーリーリタイアに必要な資金はどのようにして稼ぐのが良いでしょう?
もちろん投資して増やしながら、引退に必要な資産総額を目指すべきです。
一例ですが、毎月15万円を追加投資しつつ、年率7%で運用した場合、資産の推移は、以下のようになります。

だいたい21年目で0.8億円に到達、24年目に1億円を突破しますね。
毎月15万円の投資資金というのは、簡単に捻出できる金額ではないですが、本業をバリバリ頑張って出世つつ、がっつり節約すれば、生み出せるでしょう。
気合いを入れてアーリーリタイアを目指す方は、このくらいを目標にすると良いかもしれません。
なお、資産運用の方法を知りたい方は、以下を参考にしてください。
では、今回はこのあたりで!
米国株・配当関連の記事を紹介しておきます。
どうも、キャプテンです!
投資好きな20代サラリーマン。
インデックス投資と米国株で1700万円ほど運用しています。