フェイスブック(FB)が2019年4Q決算を発表しています。
さっそく内容を見ていきましょう。
(ツイッターでも決算情報などを発信しています!)
フェイスブック(FB)
2019年4Q決算売上:$21.08B (前年比+24.7%)
コンセンサスを$180M上回りました。EPS:$2.56
コンセンサスを$0.03上回りました。 pic.twitter.com/ep8sMc9t1h— キャプテンの資産運用 (@captainvesting) January 29, 2020
この記事の目次
フェイスブック(FB)の決算内容(2019年4Q)
決算の概要
売上・EPSともにアナリスト予想を上回りました。
○ 売上:$21.08B(アナリスト予想 +$180M、前年比 +24.7%)
○ EPS:$2.56 (アナリスト予想 +$0.03)
2020年1Qの売上は、Q4の売上成長率よりも数%下がるだろうという見込みが示されました。
つまり、20%程度の成長率が見込まれているということです。
まとめると、売上・EPSともにアナリスト予想を上回る好決算でした。
ガイダンスは成長の減速を示唆するものでした。
決算の詳細
売上は、前年比+24.7%の$21.8Bでした。
フェイスブックのDAUは、前年比+9%増えて約16.6億人でした。MAUは約25億人でした。
ARPUも全地域で順調に伸びており、世界全体では$8.52でした。
また、今回からはインスタやワッツアップなどのフェイスブック傘下の他サービスも加えた数値が発表されています。
DAP(Daily Active People)は約22.6億人でした。MAP(Monthly Active People)は約28.9億人でした。
ARPP(Average Revenue Per People)は$7.38でした。
ビジネスアップデート
インスタグラムのチェックアウト機能について
フェイスブックは、インスタグラム上で決済まで出来るチェックアウト機能を一部の店舗とテストしています。
このインスタグラムのチェックアウト機能の進捗についてアナリストから質問がありましたが、フェイスブックとしては、かなりゆっくりと、慎重にこの計画を進めていく予定であることが示されました。
以下は完全な推測ですが、何となく、決済部分までフェイスブックで行いたいのかなという感じがします。
もともとはこの決済部分にペイパルが使われるのではという話がありましたが、それはトーンダウンしています。リブラなどの話も出てきていることを考えると、この決済部分までフェイスブックは自分で行いたいものの、まだ決済サービスを提供するには時期尚早だと考えているのではないでしょうか。
ターゲティング広告のスローダウンについて
フェイスブックの今後を考える際に、一番の懸念はこのターゲティング広告のスローダウンについてではないかと思われます。
決算では、アナリストの質問に対して、3つのネガティブ要素が示されました。
- GDPRやCCPAといった規制が、フェイスブックがユーザー行動をシグナルとして活用することを阻害する点
- アップルやグーグルが、ユーザー行動をシグナルとして用いることを制限する変更を加えるであろう点
- フェイスブック自身が、ユーザーデータのターゲティング利用に関して制限する機能を提供すること
これらは時代の流れとして仕方がないものですが、多くの中小企業にとっては採算があう広告運用が難しくなります。
また、広告ターゲティングの精度が下がれば、フェイスブックのARPU悪化は避けられないでしょう。
どうも、キャプテンです!
投資好きな20代サラリーマン。
インデックス投資と米国株で1700万円ほど運用しています。