今回のテーマ:米国株の高配当銘柄

米国株の高配当銘柄に投資したい!配当がほしい!
でも、高配当株投資って、どんな企業に投資すればいいのか分からない。
こんな疑問を解消していきます!
初心者の方が高配当株投資を始めるときには、規模が大きくて、しっかりと市場シェアを取っていて、「毎年お金が余っちゃうから配当出してます」という感じの、業績が安定した企業が良いと思います。
例えば、JNJ、PFE、PG、KO、PM、MO、MCD、T、XOM、MMMあたりです。
— キャプテンの資産運用 (@captainvesting) January 21, 2020
この記事で分かること
- 米国株のオススメ高配当銘柄10種
- ETFで投資する手もあるという話
この記事の目次
米国株のオススメ高配当銘柄10種

オススメの高配当銘柄を紹介します。
ジョンソン&ジョンソン(JNJ)

基本情報(2020年1月時点)
- 配当利回り:2.55%
- 連続増配年数:57年
- 時価総額:$392.6B
- 業種:ヘルスケア
ジョンソン&ジョンソンは、バンドエイドから医薬品や医療機器まで製造・販売する、総合的なヘルスケア企業です。
直近は、訴訟問題などを抱えて叩かれ気味ですが、業績は安定そのもの。57年も連続で増配してきた実績と信用があり、投資初心者の方に特にオススメしたい銘柄です。
ジョンソン&ジョンソンの属するヘルスケア領域は景気の波に左右されにくいため、業績が安定しやすいというメリットもあります。「病気だけど、不景気だから病院に行くのは我慢しよう」とはならないですよね?笑。
また、行なっている事業内容も製薬事業だけに偏ったりしておらず、消費者向け・病院向け・製薬事業をバランスよく行なっています。
ファイザー(PFE)

基本情報
- 配当利回り:3.74%
- 連続増配年数:10年
- 時価総額:$224.2B
- 業種:ヘルスケア(製薬)
ファイザーは、1849年にチャールズ・ファイザーによってニューヨークで創業された老舗の製薬会社です。
2003年には、アメリカのファルマシア社を買収して、世界最大の製薬会社となりました。
製薬会社は、一般的に薬が当たればめちゃくちゃ儲かるけれど、外れればピンチという、安定性に欠ける業界です。ところが、ファイザーくらいの規模になると、当たっている薬を持っている会社を丸ごと買収することもできるため、業績が安定しています。
先ほどのジョンソン&ジョンソンと同じく、不景気の影響も受けにくいため、オススメの企業です。
プロクター&ギャンブル(PG)

基本情報
- 配当利回り:2.37%
- 連続増配年数:63年
- 時価総額:$315.2B
- 業種:一般消費財
P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)は、世界最大の一般消費財メーカーです。
P&Gは、本当に幅広い商品を展開しています。例えば、洗剤のアリエール、柔軟剤のダウニー、シャンプーのパンテーン、食器洗剤のジョイ、消臭剤のファブリーズ、オムツのパンパース、髭剃りのジレット、フェイスケアのSKⅡなど、これらは全てP&Gの商品です。
ヘルスケアセクターと同じく、日常生活に必要不可欠な一般消費財も、不景気の影響を受けにくいセクターであり、業績が安定しやすいです。
コカ・コーラ(KO)

基本情報
- 配当利回り:2.81%
- 連続増配年数:57年
- 時価総額:$243.9B
- 業種:一般消費財
コカ・コーラは、説明する必要がないかもしれません(笑)。
世界中で人気のコカ・コーラを始めとする飲料や食品などを製造・販売しています。
主力商品であるコカ・コーラは、その原液をつくって各国のボトリング業者に販売するところまでが主な商売です。
その原液をもとにコーラをつくり、ボトルや瓶に詰めて、店頭に並べて販売するところは利益率が低い商売のため、自社で行なっている地域もありますが、各国のボトリング業者に権利だけ販売していることが多いです。そのため、コカ・コーラは高い利益率を保つことができています。
フィリップ・モリス(PM)

基本情報
- 配当利回り:5.28%
- 連続増配年数:12年
- 時価総額:$138.0B
- 業種:一般消費財
フィリップ・モリスは世界的なタバコ企業です。
社名にもなっているフィリップ・モリスだけでなく、マルボロ、ラーク、パーラメントなど、人気のタバコブランドをたくさん傘下に収めています。
次に紹介するアルトリアグループとは、元々はひとつの企業です。しかし、アメリカ国内特有のリスクがあることから、アメリカ国内でタバコ事業を行うアルトリアグループと、アメリカ国外で事業を行うフィリップ・モリスに分割されたという経緯があります。
また、最近は紙巻きタバコだけでなく、iQOSのような電子タバコも製造しています。
アルトリア・グループ(MO)

基本情報
- 配当利回り:6.58%
- 連続増配年数:11年
- 時価総額:$95.3B
- 業種:一般消費財
アルトリアグループも、世界的なタバコ企業です。
先ほど書いた通り、元々はフィリップ・モリスと同一の企業であり、アメリカ国内事業がアルトリアグループとなりました。そのため、マルボロ、ラーク、パーラメントなど、人気のタバコブランドを販売していることに変わりはありません。
アメリカのような先進国では喫煙者が年々減っていますが、タバコを値上げして売上を保っていることに加えて、タバコ企業は経営に必要なコストがとても低いため、まだまだ儲かっています。
また、喫煙は習慣なので、不景気の影響も受けにくいです。
マクドナルド(MCD)

基本情報
- 配当利回り:2.37%
- 連続増配年数:43年
- 時価総額:$159.6B
- 業種:一般消費財
マクドナルドは、世界的なハンバーガーチェーンです。
アメリカ国内では直営店舗も運営していますが、基本的にはフランチャイズ会社なので、自分たちで店舗を運営するわけではありません。
マクドナルドを出店したいという店舗オーナーに対して、土地を貸して、看板とメニューを提供します。その代わりに、売上の一定割合をロイヤリティとして徴収するわけです。外食産業は一般的に利益率が低くなりがちですが、このように看板を売る商売をしているため、マクドナルドは効率的な経営を実現しています。
なお、マクドナルドは低価格帯の商品が多いため影響は少なめですが、外食産業は贅沢品のため、一般的に不景気の影響を受けます。
AT&T(T)

基本情報
- 配当利回り:5.47%
- 連続増配年数:35年
- 時価総額:$280.4B
- 業種:通信
AT&Tは、アメリカの大手通信会社です。
通信会社というのは、日本で言うところのNTTやKDDIのようなものです。電話回線やスマホの通信などを販売しているわけです。
契約数に応じて毎月安定して収益があるため、経営は非常に安定していますし、不景気の影響も受けにくいです。
成長性はあまりないので退屈な銘柄ではありますが、安定してお金を稼いで配当で株主に還元してくれるため、高配当株に投資をしたい人には良い銘柄です。
エクソン・モービル(XOM)

基本情報
- 配当利回り:5.06%
- 連続増配年数:37年
- 時価総額:$290.1B
- 業種:エネルギー
エクソン・モービルは世界的なエネルギー企業です。
原油や石炭、ガスなどの発掘や精製などが、その主な事業になります。一般的には、油田を開発して原油を発掘する事業を「上流」、原油を精製して流通・販売する事業を「下流」と言います。
エネルギー業界は、上流のみ・下流のみに偏った企業が多いのですが、エクソン・モービルはバランスよく上流・下流の両方のビジネスを行なっています。
エネルギー業界は、景気の影響を受けやすく、特に原油価格の影響を受けやすいです。その分、長期的に見たときに株価が低くなるタイミングがあるということなので、配当利回りが高いタイミングを狙って買うと良い銘柄です。
スリーエム(MMM)

基本情報
- 配当利回り:3.18%
- 連続増配年数:61年
- 時価総額:$104.3B
- 業種:資本財
スリーエムは、世界的な化学・電気素材メーカーです。
元々は「Minnesota Mining & Manufacturing」という会社で下が、頭文字のMをとって3Mに名称変更されました。
その商品は、文房具から毒ガス防御マスクと本当に多岐にわたっており、3Mジャパンが取り扱っている商品だけでも1万種類を軽く超えています。
一般的に資本財セクターというのは、景気の影響を受けやすいセクターです。様々な企業が、工場を止めたり、設備投資を減らすと、それに連動して売上が減ってしまうからです。
しかし、スリーエムに限っては、あまりにも商品数も多く、あまりにも巨大なため、また文房具などコンシューマー向けの一般消費財チックなものもたくさん製造しているため、景気の影響はあまり大きくありません。
高配当銘柄にETFで投資をする手もあります

少額の場合は、まずはETFから始めるのがオススメです。
オススメの高配当銘柄を10種類紹介しましたが、ETFで投資をするという手もあります。
投資金額が小さい方や、高配当であれば何でも良いという方は、ETFで投資をする方が良いでしょう。
個別株に投資するメリット
- その企業特有の事情で下げているタイミングで買うことで、割安で買えるチャンスがある
- 様々な企業について勉強ができて楽しい
ETFで投資するメリット
- 少額からでも、たくさんの企業に分散投資できる
- 個別企業について、難しいことを考える必要がない
高配当株にETFで投資をすることに興味がある方は、以下の記事をご覧ください。
まとめ

今回は、以下の内容を説明しました。
この記事で説明したこと
- オススメの10銘柄
- 高配当株にETFで投資をするという方法もあること
自分にあった方法で高配当株投資を楽しんでください!
では、今回はこのへんで。
なお、配当を目当てに投資をする際には、高配当以外にも、増配にも着目してみると良いです。
どうも、キャプテンです!
投資好きな20代サラリーマン。
インデックス投資と米国株で1700万円ほど運用しています。