この記事の目次
ウーバー(UBER)の概要
ウーバー(UBER)とは?
ウーバーは、C2Cサービスを展開するテクノロジー企業です。自動車配車サービスのUBERや、飲食店からの宅配サービスであるUBER Eatsなどのサービスを提供しています。
同社の最大の特徴は、一般人が自分の空き時間を使ってサービス提供者側になれるC2Cの仕組みにあります。
例えば、自動車配車サービスであれば一般人が自分の自家用車を使って、タクシーの運転手として働くことができます。UBER Eatsも同様で、飲食店から家庭まで、料理を届けるのは一般人の配達人です。
競合には、同じく自動車配車サービスを展開しているLyft(リフト)があります。
ウーバー(UBER)の事業内容
ウーバーの主なセグメントは3つです。
(1)ライド事業(Rides)
自動車配車サービスの「UBER」で構成されるセグメントがライド事業です。
最も大きなセグメントで、売上ベースで全体の8割程度、EBITDA(利益)ベースでも全体の8割弱を占めています。
(2)イーツ事業(Eats)
続いて、まだ小さいものの急成長しているのが「UBER Eats」を提供するイーツ事業です。
ライド事業の「UBER」は、日本ではタクシー業界の規制の関係でそこまで普及していませんが、「UBER Eats」はある程度流行っているため、使ったことのある方も多いのではないでしょうか。ユーザーは「UBER Eats」のアプリで、好きな飲食店の料理をECサイトのように選んで買うだけで、自宅にその料理が届けられます。
売上ベースで全体の10%程度を占めており、EBITDA(利益)ベースで全体の4割程度を占めています。イーツ事業は、ライド事業に比べて利益率が高いことが分かります。
なお、ライド事業とイーツ事業の合計で1.2割とEBTIDAの100%を超えるのは、赤字のセグメント等が存在するためです。
(3)配送事業(Freights)
UBERは配送事業も行なっています。空き時間のある人が、物を目的地まで運ぶというサービスです。
売上ベースで全体の10%弱を占めています。利益ベースで全体の8%程度です。
ウーバー(UBER)の業績と配当
ウーバー(UBER)の決算月は12月です。業績は2019年3Q時点のものです。
売上と営業キャッシュフロー
ウーバー(UBER)の売上と営業キャッシュフローの推移です。

チェックポイント
- 売上は成長しているものの、売上成長率が鈍化しています
- 営業キャッシュフローは赤字が続いています
- 2019年4Q次第ですが、赤字が続く中で、売上の成長速度が鈍っているのは、やや心配な要素です
フリーキャッシュフロー(ざっくり)
ウーバー(UBER)のフリーキャッシュフロー(ざっくり)の推移です。

チェックポイント
- 営業キャッシュフローが赤字なので、当然フリーキャッシュフローも赤字です
- 設備投資の額は少しづつ減っています
1株あたりの数値
ウーバー(UBER)の業績を1株あたりに直したものです。

チェックポイント
- 1株あたりの数値でみても、キャッシュフローが赤字の状況が続いています
- 会計上は、EPSが2018年に黒字化しています
株主還元(自社株買いと配当)
ウーバー(UBER)の株主還元の推移です。

チェックポイント
- 自社株買いを毎年行なっています
- このグラフには含まれていませんが、自社株買い以上に株式を発行しているため、基本的にはUBERはまだ株主還元の段階にはなく、資金調達をしてビジネスをつくっている段階だと言えます
ウーバー(UBER)の株価と分析
株価
株価分析
まだ株価分析はありません。
ウーバー(UBER)の決算レポート
2019年
決算4Q
○ 売上:$4.07B(前年比+37.0%)、アナリスト予想を$10M上回りました。
○ EPS:-$0.64、アナリスト予想を$0.04上回りました。
決算3Q
× 売上:$3.53B(前年比+32.7%)、アナリスト予想を$150M下回りました。
○ EPS:-$0.68、アナリスト予想を$0.16上回りました。
決算2Q
× 売上:$3.17B(前年比+14.4%)、アナリスト予想を$220M上回りました。
× EPS:-$4.72、アナリスト予想を$1.53上回りました。
決算1Q
○ 売上:$3.10B(前年比+20.2%)、アナリスト予想を$20M上回りました。
× EPS:-$2.26、アナリスト予想を$0.01下回りました。
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どうも、キャプテンです!
投資好きな20代サラリーマン。
インデックス投資と米国株で1700万円ほど運用しています。