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アルトリアグループ(MO)の概要
アルトリアグループ(MO)とは?
アルトリアグループとは、アメリカを代表するタバコ企業です。
元々はフィリップ・モリス社(PM)と一つの会社でしたが、アメリカ国内特有のリスクがあることから、アメリカ国内部門(アルトリアグループ)とアメリカ国外部門(フィリップ・モリス)に分社化されました。
つまり、アルトリアグループは、元フィリップ・モリスのアメリカ国内部門だということになります。
アルトリアグループ(MO)の事業内容
(1)紙巻タバコ事業
上に書いた理由から、アルトリアグループの保有しているタバコブランドは、基本的に全てフィリップ・モリスと同じです。マールボロ、パーラメント、L&M、ラーク、チェスターフィールド等になります。
紙巻タバコは世界で毎年5%程度ずつ市場が減少している右肩下がりの市場ですが、アルトリアの収益は大部分が紙巻タバコに依存しています。
(2)無煙タバコ事業
煙が出ないタバコ商品を取り扱う事業で、メインは電子タバコ・加熱式タバコです。
自社ブランドとして「iQOS(アイコス)」、投資先のブランドとして全米で70%程度のシェアを誇る「JUUL(ジュール)」を保有しています。
電子タバコは、アルトリアの収益のうち10%以下程度しかありませんが、毎年10%程度ずつ成長している市場です。
アルトリアグループ(MO)の業績と配当
売上と営業キャッシュフロー
アルトリアグループ(MO)の売上と営業キャッシュフローの推移です。

チェックポイント
- 売上は、毎年1%前後ですが、緩やかに伸びています
- 喫煙者の数は、基本的に新興国で増えており、先進国で減っています
- 先進国においては、タバコの値上げを進めることで、事業を成長させています
- 営業キャッシュフロー率は30%台と非常に高くなっています
フリーキャッシュフロー(ざっくり)
アルトリアグループ(MO)のフリーキャッシュフロー(ざっくり)の推移です。

チェックポイント
- 設備投資は、営業キャッシュフロー$7.8Bに対して、$0.2Bと少額に収まっており、営業キャッシュフローのほぼ全てがフリーキャッシュフローになっています
1株あたりの数値
アルトリアグループ(MO)の業績を1株あたりに直したものです。

チェックポイント
- EPSはぶれていますが、FCFPSは概ね右肩上がりの傾向にあります
株主還元(自社株買いと配当)
アルトリアグループ(MO)の株主還元の推移です。

チェックポイント
- 配当性向は80%台なので、安定して増配を継続できるでしょう
- 総配当性向についても、概ねFCFPSの100%以内で還元されており、継続性が期待できます
アルトリアグループ(MO)の株価と分析
株価
株価分析
2020年2月@43.8ドル:割安
アルトリアグループ(MO)の決算レポート
2020年
決算1Q
○ 売上:$5.05B(前年比+15%)、アナリスト予想を$430M上回りました。
○ EPS:$1.09、アナリスト予想を$0.10上回りました。
2019年
決算4Q
× 売上:$4.8B(前年比+0.3%)、アナリスト予想を$90M下回りました。
○ EPS:$1.02、アナリスト予想通りでした。
決算3Q
○ 売上:$5.41B(前年比+2.3%)、アナリスト予想を$70M上回りました。
○ EPS:$1.19、アナリスト予想を$0.04上回りました。
決算2Q
○ 売上:$5.19B(前年比+6.4%)、アナリスト予想を$110M上回りました。
○ EPS:$1.10、アナリスト予想通りでした。
決算1Q
× 売上:$4.39B(前年比-6.0%)、アナリスト予想を$210M下回りました。
× EPS:$0.90、アナリスト予想を$0.03下回りました。
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どうも、キャプテンです!
投資好きな20代サラリーマン。
インデックス投資と米国株で1700万円ほど運用しています。