今回のテーマ:米国株に投資できる投資信託

米国株に投資したいけど、個別企業に詳しくないから投資信託で投資したいな。
どんな投資信託がおすすめか、誰か教えて!
こんな悩みを解決すべく、米国株に投資できる優良な投資信託を紹介します。
投資信託を選ぶ際に重要なのは、以下の2点です。
- 投資信託の種類(インデックスファンド、アクティブファンド、レバレッジファンド)
- パフォーマンス(シャープレシオとコスト)
今回は、投資信託の種類ごとにパフォーマンスが良いものを紹介していくので、自分にピッタリの投資信託を見つけてください!
この記事の目次
米国株に投資できる投資信託を紹介
特におすすめの投資信託
このあと、投資信託の種類別に詳しく紹介していきますが、最初に特におすすめの投資信託だけ紹介しておきます。
以下の3つです。
名称 | リターン(過去1年) | シャープレシオ | 信託報酬 |
eMAXIS SLIM 米国株式(S&P500) | +12.95% | 0.71 | 0.097% |
iFree NYダウ・インデックス | +9.26% | 0.52 | 0.248% |
たわらノーロード NYダウ | +9.22% | 0.52 | 0.248% |
「eMAXIS SLIM 米国株式(S&P500)」はS&P500指数、「iFree NYダウ・インデックス」と「たわらノーロード NYダウ」はNYダウに連動するインデックスファンドです。
ここ1年のパフォーマンスだと他にも良いものがありますが、S&P500とNYダウは過去ずっと長期間に渡ってパフォーマンスが良かったという実績があり、長期投資をするなら、その安心感は欠かせません。
また、上で紹介した投資信託はどれも日本の投資信託の中では信託報酬が低めに抑えられており、コスト面でも優れています。
長期投資をするなら、この3つから好きなものを選べば良いと思います。
僕は「たわらノーロード NYダウ」に投資しています。NYダウの方が超長期で見たときにS&P500よりもパフォーマンスが良かった実績があるからです。とはいえ、将来は分からないので、この2つの信頼できる指数であれば、あとは好みの問題かなと思います。
さて、ここから先はインデックスファンド、アクティブファンド、レバレッジファンドと投資信託の種類ごとに詳しく説明していきます。
米国株に投資できるインデックスファンド
インデックスファンドとは?
インデックスファンドとは、インデックス指数に連動するように運用されるファンドです。
インデックスファンドは、ファンドマネージャー(投資信託の運用者)の腕に左右されずに平均並みのリターンを得られる点がメリットです。
アメリカの主要なインデックス指数としては、S&P500指数、ダウ平均株価指数(NYダウ)、NASDAQ指数などがあります。
インデックスファンドは基本的にインデックス指数に連動するのでシャープレシオなどは似たり寄ったりになります。あとはコスト(信託報酬)が低いものを選びましょう。
おすすめの米国株インデックスファンド
(1)S&P500指数に連動するインデックスファンド
S&P500指数は、アメリカの主要な500社の株価から算出されるインデックス指数です。伝説の投資家ウォーレン・バフェットは、S&P500に連動する投資信託への投資を勧めています。
S&P500に投資できる投資信託で信託報酬が低いのは以下の2つですが、eMAIXIS SLIMが圧倒的に安いのでおすすめです。
おすすめの投信 | リターン(過去1年) | シャープレシオ | 信託報酬 |
eMAXIS SLIM 米国株式(S&P500) | +12.95% | 0.71 | 0.0968% |
iFree S&P500インデックス | +12.87% | 0.71 | 0.2475% |
(2)ダウ平均株価指数に連動するインデックスファンド
ダウ平均株価指数(NYダウ)はアメリカを代表する30社の株価から算出されます。最近はアップルが入ったりしていますが、どちらかというと古い企業が多いのが特徴です。
成長株や中小型株が入っていないので、景気が良いときはS&P500指数に負けがちです。長期でみると、過去はNYダウの方が良かった実績があります。
信託報酬が安いのは、以下の2つです。
名称 | リターン(過去1年) | シャープレシオ | 信託報酬 |
iFree NYダウ・インデックス | +9.26% | 0.52 | 0.2475% |
たわらノーロード NYダウ | +9.22% | 0.52 | 0.2475% |
(3) NASDAQ指数に連動するインデックスファンド
NASDAQ指数は、NASDAQに上場されている銘柄の株価から算出されます。
NASDAQは新興銘柄が上場している関係からリスクが少し高く、また業種などにも偏りがあるため、長期投資にはあまりおすすめしません。
信託報酬も高めですが、敢えて投資する場合はiFREEが比較的安いです。ただし、NASDAQ指数ではなく、その中でも主要な100社から算出されるNASDAQ100指数となっています。
名称 | リターン(過去1年) | シャープレシオ | 信託報酬 |
iFREE NEXT NASDAQ100 | +18.56% | 0.88 | 0.4950% |
(4)S&P500配当貴族インデックスに連動するインデックスファンド
配当貴族とは25年以上連続して配当を増配している企業を指します。
S&P500の中に含まれる配当貴族銘柄は、現在で約50銘柄ほどです。これらの企業の株価から算出されるのが配当貴族インデックス指数です。
連続増配企業を中心に投資するため、株価の急落局面に強く、リーマンショック前の2007年あたりからの推移では、S&P500指数を上回るパフォーマンスとなっています。
名称 | リターン(過去1年) | シャープレシオ | 信託報酬 |
SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン | +11.96% | 0.73 | 0.605% |
米国株に投資できるアクティブファンド
アクティブファンドとは?
アクティブファンドは、ファンドマネージャーが買う銘柄や売るタイミングなどを決めて運用する投資信託です。
ファンドマネージャーの腕が問われる上に、多くのアクティブファンドはインデックスファンドに長期でのパフォーマンスが負けていることが知られています。
おすすめの米国株アクティブファンド
正直、米国株にアクティブファンドで投資するというのは、あまりおすすめしません。
米国株はインデックスファンドのパフォーマンスが良いので、素直にインデックスファンドを買うのが良いと思うからです。また、米国株のアクティブファンドに投資するくらいなら、ウォーレン・バフェットが経営している投資会社バークシャー・ハサウェイの株を買うのが良いでしょう。
せっかくなので、(あくまでも直近一年ですが)パフォーマンスが良いものを一応2つ選んでみました。
名称 | リターン(過去1年) | シャープレシオ | 信託報酬 |
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース | +16.74% | 0.95 | 1.727% |
三井住友・米国ハイクオリティ株式ファンド | +19.73% | 1.01 | 1.859% |
米国株に投資できるレバレッジファンド
レバレッジファンドとは?
レバレッジファンドとは、投資家から預かったお金にレバレッジを掛けて運用される投資信託です。レバレッジを掛けるので、損益のブレが大きくなり、株価変動リスクが高くなります。
ただ、米国株が長期的に上がっていくと考えている場合には、理論上、レバレッジを掛けることで利益を増やすことができます。元々、レバレッジを掛けた商品はリスクも高く、短期トレード向けと考えられていましたが、最近は長期投資にレバレッジファンドが使えるのではないかという考え方も出てきています。この考え方は、信託報酬などのコスト次第でもありますが、理論上は間違っていないと思います。
一方、レバレッジファンドが登場したのは、主にリーマンショック後であり、世界的な恐慌時にどのようなことが起こるかは未知数でもあるため、常に注意しておく必要があります。
おすすめの米国株レバレッジファンド
米国株に投資するレバレッジファンドで、投資に値するものは以下の1つだけかなと思います。
S&P500の2倍の値動きをするように運用されます。2倍の運用が出来ることを考えると、信託報酬0.990%は0.495%×2なので許容範囲でしょう。
名称 | リターン(過去1年) | シャープレシオ | 信託報酬 |
iFree レバレッジ S&P500 | +27.22% | 0.89 | 0.990% |
米株ETFでの運用もおすすめ
米国株ETFの魅力
ここまでは投資信託を用いた運用方法を紹介してきましたが、米国に上場しているETFで運用するのもおすすめです。
そのメリットは、圧倒的に信託報酬が安いこと。例えば、インデックスファンドに投資したい方であれば、バンガード社のS&P500に連動するETFである「VOO」があります。VOOの信託報酬は0.03%です。
また、種類も豊富です。例えばレバレッジファンドに投資したい場合には、SPXLというS&P500指数の3倍の値動きをするETFがあります。信託報酬は0.95%。3倍のレバレッジを掛けていることを考えると、実質的な信託報酬は0.32%程度です。
主要な米国株ETF
Ticker | 内容 | 信託報酬 |
VOO | S&P500に連動 | 0.03% |
DIA | NYダウに連動 | 0.17% |
QQQ | NASDAQに連動 | 0.20% |
NOBL | S&P500配当貴族指数に連動 | 0.35% |
SPXL | S&P500の3倍の値動き | 0.95% |
この他にも、高配当株に投資するETFならHDVやVYMは信託報酬が低くておすすめですし、増配銘柄に投資するETFなら連続増配10年以上の銘柄になってしまいますがVIGも信託報酬が低いです。
米国株ETFに投資するには、米国株口座を保有している必要があります。僕は手数料最安のマネックス証券を使っています。
米国株ETFというと、少し難しい感じがするかもしれませんが、ETFは投資信託が上場したものなので、本質は投資信託と変わりません。
投資に慣れてきたら、コストの低いETFへの投資も検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
この記事のまとめです!
- インデックスファンドなら「eMAXIS SLIM 米国株式(S&P500)」、「iFree NYダウ・インデックス」、「たわらノーロード」、「SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン」がおすすめ
- 米国株はインデックスファンドのパフォーマンスが良いので、アクティブファンドはあまりオススメしない
- 米国株への長期投資でレバレッジファンドを使うのはアリという考え方も出てきている。レバレッジファンドなら「iFree レバレッジ S&P500」がおすすめ。
- 慣れてきたら、コスト(信託報酬)が低い米国株ETFも検討しよう
いろいろ書きましたが、「結局、何に投資すればいいの!?」という方は、普通に「eMAXIS SLIM 米国株式(S&P500)」で良いと思います。
バフェットも勧めているS&P500指数に連動するインデックスファンドで、信託報酬も0.1%を切る安さです。
今の時代は、優良な投資信託がたくさんあって、個人投資家は恵まれているなと改めて思いました笑。
実はアメリカの個別株にもちょっと興味があるという方は、銘柄分析をご覧ください。
では、今回はこの辺で。
どうも、キャプテンです!
投資好きな20代サラリーマン。
インデックス投資と米国株で1700万円ほど運用しています。