【XOM】エクソン・モービルの決算レポート:前年比で大幅減益(FY2019-3Q)

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キャプテン資本主義

どうも、キャプテンです!

投資好きな20代サラリーマン。

インデックス投資と米国株で700万円ほど運用しています。

エクソン・モービルの決算内容(FY2019-3Q)

決算の概要

売上はアナリスト予想を下回り、EPSはアナリスト予想を上回りました。

× 売上:$65.05B(予想 – $810M、前年比-15.1%)

○ EPS:$0.75 (予想 + $0.08)

 

決算の詳細

前年比でみると、各セグメントともに減益となっていますが、中でも上流セグメント(Upstream)の現役幅が大きくなっています

 

FY2019-Q3の上流セグメント(Upstream)利益は、YoYで49%の減益となる$2.1Bでした。

理由としては、以下があげられています。

  • 昨年から大きく原油価格が下落したこと
  • ペルム紀盆地の開発など、生産量の増大に向けたコストがかさんだこと

 

 

 

下流セグメント(Downstream)利益は、前年比で25%の減益となる$1.23Bでした。

理由としては、以下があげられています。

  • 非コアアセットの売却が減速したこと(後述)
  • メンテナンスのスケジュールが重なったこと

 

下流セグメントにおいては、原油を世の中で利用されるエネルギー商品へと精製するわけですが、今後たとえば電気自動車の普及によるガソリン需要の減少など、長期目線でみると必要とされる商品が変わっていくことが予想されています。

そこで、エクソン・モービルは他の商品をつくるための工場に投資するなど、先んじて対策を打っていますが、直近すぐに需要が変わるわけではないので、しばらくはこうした対応が利益率を圧迫しそうです。

 

ケミカルセグメントは、前年比66%の減益となる$0.24Bでした

 

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主要KPIの確認

上流における原油などの生産は、YOYで+3%の3.9M boe/日でした。

エクソン・モービルは、テキサス州のペルム紀盆地を開発しており、生産量が大きく拡大しています。

ペルム紀盆地は、水圧破砕法を用いた発掘が行われており、エクソン・モービルがシェール業者の技術にキャッチアップして、本格的に大規模な生産を行なっているものです。

ペルム紀盆地における生産はコストが低く、たとえ原油が30ドル台にまで下落したとしても、粗利10%を出せるとのこと。

 

 

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ビジネスアップデート

非コア・アセット売却の進捗

エクソン・モービルは、原油・ガスのようなコモディティ業界においては、短期的には景気の波があるが、とにかく生産コストを抑える努力をすることが、長期的な競争力に直結するという哲学を持っています。

そのため、なるべく生産コストの低い油田などを保有している状態になるよう、常にポートフォリオを管理しています。

直近は、ペルム紀盆地などにおいて生産コストを下げることに成功しているため、不要になった非コアアセットの売却を進めており、2021年までに$15Bの資産を売却する予定です。

今期の時点で、$4.8Bまで売却が進んでいます。

 

水圧破砕法の禁止について

水圧破砕法の複数利用は、従来は採算のあう形で発掘することが難しかったシェールオイルやシェールガスの発掘を可能にした、革新的な技術です。

これによって、アメリカではシェールブームが到来し、エクソン・モービルも初動は遅れたものの、この流れに乗ってペルム紀盆地などの開発、生産量を拡大しています。

しかし、水圧破砕法がアメリカで広がるにつれて、ガスが噴き出して火災が起きたり、汚水が発生したり、近所の住宅の水道にガスが混じり込むといった問題も発生しており、政府は水圧破砕法の規制を検討しています。

これは、ペルム紀盆地に大金をつぎ込んで開発しているエクソン・モービルにとっては大きな問題です。

エクソン・モービルは、もしも水圧破砕法が禁止されると、海外のエネルギー企業を利するだけでなく、原油価格も高騰することになるとして強く反対しており、政府関係者ともコミュニケーションを重ねているということです。

 

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