この記事の目次
エクソン・モービル(XOM)の概要
エクソン・モービルとは?
エクソンモービルは、アメリカのエネルギー企業です。
石油メジャーの最大手で、スーパーメジャーと呼ばれる6社の内の一社でもあります。
元々は、ロックフェラーの設立したスタンダード・オイルの流れを汲んでいます。
スタンダード・オイルは独禁法によって、複数の企業に分割されましたが、スタンダード・オイル・オブ・ニュージャージーが後のエクソン、そしてスタンダード・オイル・オブ・ニューヨークが後のモービルとなりました。
エクソンとモービルが合併して出来たのが、エクソン・モービルです。
エクソン・モービルの事業内容
エクソン・モービルには3つのセグメントがあります。
- 上流(Upstream)
- 下流(Downstream)
- ケミカル
(1)上流
上流というのは、油田などを探して権利を取得、開発して原油を生産するという事業です。
その業績は、原油価格の影響を大きく受けます。
(2)下流
下流は、生産された原油を購入して精製し、必要とされるところに流通して売るという業務です。
この下流は、既に生産された原油を仕入れて付加価値をつけるというセグメントなので、あまり原油価格の影響を受けません。
(3)ケミカル
ナイロンやプラスチックなど化学製品をつくる事業です。
全体の業績に占める割合は、あまり大きくありません。
エクソン・モービル(XOM)の業績と配当
売上と営業キャッシュフロー
エクソン・モービル(XOM)の売上と営業キャッシュフローの推移です。

チェックポイント
- 2014年以降のシェールガスブームで原油価格が暴落したため、2015年以降は大きく業績が落ち込みました
- 原油業界なので仕方ない部分はありますが、営業キャッシュフロー率は10%台前半と少し物足りないところ
フリーキャッシュフロー(ざっくり)
エクソン・モービル(XOM)のフリーキャッシュフロー(ざっくり)の推移です。

チェックポイント
- 成熟した企業にしては、設備投資の額がとても大きいことが分かります
- これは原油の生産を続けるためには、新たな油田を開発し続ける必要があるためです
- 逆にいうと、この規模の設備投資を必要とするということが参入障壁になっていると言えるでしょう
1株あたりの数値
エクソン・モービル(XOM)の業績を1株あたりに直したものです。

チェックポイント
- 1株あたりの業績も、2015年以降、パッとしない状態が続いています
株主還元(自社株買いと配当)
エクソン・モービル(XOM)の株主還元の推移です。

チェックポイント
- 業績が悪化すると、株主還元が300%近くになってしまいます
- バランスシートが強固なので、すぐに減配などのリスクはないと思いますが、現在のような状況が続くと連続増配も危ぶまれます
エクソン・モービル(XOM)の株価と分析
株価
株価分析
2020年2月@51.5ドル
エクソン・モービル(XOM)の決算レポート
2020年
決算1Q
○ 売上:$56.16B(前年比-11.7%)、アナリスト予想を$2.09B下回りました。
× EPS:$0.53、アナリスト予想を$0.47上回りました。
2019年
決算4Q
○ 売上:$67.17B(前年比-6.57%)、アナリスト予想を$2.60B上回りました。
× EPS:$0.41、アナリスト予想を$0.04下回りました。
決算3Q
× 売上:$65.05B(前年比-15.09%)、アナリスト予想を$815.29M下回りました。
○ EPS:$0.68、アナリスト予想を$0.02上回りました。
決算2Q
○ 売上:$69.09B(前年比-6.00%)、アナリスト予想を$1.26B上回りました。
× EPS:$0.61、アナリスト予想を$0.10下回りました。
決算1Q
× 売上:$63.63B(前年比-6.72%)、アナリスト予想を$3.73B下回りました。
× EPS:$0.55、アナリスト予想を$0.18下回りました。
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どうも、キャプテンです!
投資好きな20代サラリーマン。
インデックス投資と米国株で1700万円ほど運用しています。