株の大暴落は、いつなぜ起こるの?【景気サイクルの見極め方】

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キャプテン資本主義

どうも、キャプテンです!

投資好きな20代サラリーマン。

インデックス投資と米国株で700万円ほど運用しています。

 

今回のテーマ:株の大暴落について

リーマンショックみたいな大暴落って、どうして起こるの?

あと、大暴落の予兆を見極める方法ってある?

大暴落の前に売って、大暴落の後に買ったら最強じゃない?

 

今回は、こんな感じの疑問をスッキリ解決していきたいと思います。

 

結論からいうと、大暴落のタイミングをピンポイントで読み当てるのは不可能だと思いますが、株の暴落が起こるメカニズムなどを知っていると、だいたい景気サイクルのどの辺りにいるのかは把握できるようになります。

 

なので、景気のサイクルや株の大暴落はどんなメカニズムで発生しているのかを知ることは、投資をする上で、非常に役に立ちます。

なるべく分かりやすいように説明していくので、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

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株の大暴落はなぜ起こるの?

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株の大暴落はレバレッジ取引(借金による取引)によって起こります

 

借金をして株を買う人たち

世の中には、借金をして株を買う人たちがたくさんいます。

その理由は、借金をして株を買ったほうが、株価が上がったときに効率よく儲けられるからです。

 

例えば、自分が100万円を持っていたとします。

この100万円を投資して、株価が2倍になったら、200万円ですね。

 

続いて、さらに100万円を借りた場合を考えてみましょう。

自分の100万円と借りた100万円で合計200万円を投資して、株価が2倍になったら、400万円ですね。

100万円は借金なので返済したとしても、300万円が残ります。

株価は2倍にしかなっていませんが、借金を活用したことによって、100万円を300万円に効率よく増やすことが出来たわけです。

 

これを金融業界では「レバレッジ」と言います。

多くの機関投資家やプロのトレーダーなどは、効率よく資金を運用するためにレバレッジを掛けた取引をしていることが多いのです。

 

景気がよいときには、株価も上がっていくので、みんなは効率よく儲けようとして、どんどんお金を借りて株を買います。

そうすると、そのような借金によって、さらに株は買われて、株価が上がっていくわけです。

 

ポイント

  • 借金を活用すると、株価が上がった場合には、効率よく儲けられる(レバレッジ)
  • 世の中の多くの投資家はレバレッジを活用している
  • 景気がよいときには、レバレッジを掛けた投資が増えていく

 

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レバレッジが逆回転するとき

しかし、株価が永遠に上がり続けるわけではありません。

「株価が上がるので、借金をして株を買う」 → 「株を買うので、株価が上がる」というサイクルは、どこかで逆転しはじめます。

そして、株価が一定以上下がったとき、借金の返済のために、猛烈に株が売られるという状況が発生します。

 

具体例で考えてみましょう。

株価が100万円のときに、ある投資家Aさんが自分の100万円と借金の400万円で、合計500万円分の株を買っていたとしましょう。

しかし、ここら辺が景気のピークで、株価が徐々に下がり始め、80万円まで下がってしまったとします。

Aさんが買った500万円分の株は400万円になってしまいました。

 

ここで、お金を400万円貸している方の立場になってみてください。

これ以上、株価が下がったら、400万円を返してもらえなくなりますよね?

そこで、強制的にAさんに株を全て売らせて、400万円を回収しようとするわけです。

 

このように借金で株が買われているときには、株価が一定下がると、さらに株を売る人が出てくるのです。

そうすることで、さらに株価が下がり、それでまた株を売らなければいけない人が出てくる。

このループが回りはじめると、あっという間に株価は暴落していくことになります。

 

もちろん、全てがこの理屈だけで動くわけではありませんが、ざっくりと説明すると、これが株の大暴落の正体です。

 

また、ときには暴落の直接のきっかけが株価の下落でない場合もあります。

例えば、リーマンショックのときは、サブプライムローンという住宅ローンを担保にしたCDSという証券が値下がりしました。

景気のピークを過ぎて、住宅ローンを返済できない人がどんどん出てきたことで、CDSの価値が一瞬にして失われていったのです

このときに、借金をしてCDSを買っていた人たちは、CDSの価値がなくなっても、借金は返さなければいけないので、何か他のものを売らなければいけません。

こうして、株が売られて、CDS市場の破綻が株式市場に広がった結果、株の大暴落に繋がりました。

また、こうしたCDSを大量に買っていて大損をしたリーマン・ブラザーズなどの銀行が破産したことも、株価の下落に拍車をかけました。

このように、他のところで膨れ上がった借金によって、株が売られ始めることもあるのです。

 

借金というのは、世の中のお金の量を増やす働きがあるので、平常時は景気にとってプラスに働きます。

しかし、世の中の借金の量が増えすぎると、株が大暴落するリスクが徐々に高まっていくのです

 

ポイント

  • 株価がある程度下落すると、借金を返すために、株を売らなければいけなくなる
  • こうして株が売られると、さらに株価が下がり、また借金返済のために株を売らなければならない人が出てくる
  • このループが回り始めると、株が大暴落する

 

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景気サイクルと金利の関係

さて、世の中の借金の量が増えすぎると、株が暴落するリスクが高まると書きました。

次に、株が暴落するタイミングをドンピシャで当てるのは難しいですが、景気がサイクルの中でどのくらいにあるかをざっくりと把握する方法を書いていきたいと思います。

 

まず、借金というのは適切な量あるのが良いというのが前提としてあります。

誰も借金をしなければ、世の中の景気は良くなりません。企業だって、借り入れをして設備投資などを行うことで、生産を拡大して成長していきます。

一方で、借金が増えると、株が暴落したり、大恐慌が起こるリスクが高まります。

なので、借金は適切な量であってほしいわけです。

 

そして、そうなるように調整するのが中央銀行です。

日本だと日銀、アメリカだとFRBです。

中央銀行は、基本的に雇用の最大化と物価の安定、つまり景気の安定にコミットしています。

そのためには、借金の量を適切に保つことが重要になります。(中央銀行が実際に見ているのは、他の指標であることが多いですが、やっていることとしては借金の量を適切に保っていると言えます)

 

中央銀行の仕事

中央銀行はどのような方法で借金をコントロールするかというと、金利を上げたり、下げたりします。

金利というのは、お金を借りる際の利子、要は借金をするためのコストです。

この金利がいくらかによって、世の中の借金の量をある程度コントロールすることができます。

 

例えば、経済成長率が2%であれば、経済活動の結果、平均的に2%くらいはお金の量が増えるということです。

このとき金利が0%であれば、お金を借りて経済活動をすれば、差分の2%分を稼ぐことができますよね。

なので、借金が増えていきます。

 

しかし、この状態を続けすぎると、借金や経済活動の質が下がっていきます。

適当な経営計画で、横着な借金をしてしまう人が増えるわけです。そうすると、返済に失敗する人が出てきて、景気が悪くなってしまいます。

そこで、世の中が適度な緊張感を持つように、中央銀行は金利を上げていきます。

例えば、金利を1%にすれば、0%のときよりは儲けるのが難しくなるので、みんなは慎重になります。

中央銀行というのは、世の中の景気が加熱しすぎないように金利を上げていき、逆に景気が冷え込みそうになると金利を下げて、お金を借りやすい空気をつくるわけです。

 

しかし、景気がドッと良くなっていくと、中央銀行が後手に回ってしまうときがあります。

どんどんみんながお金を借りて、中央銀行が金利を上げても、みんなが熱狂して気にしなくなってしまうのです。

そこで、中央銀行は焦って、さらに金利をずんずんと上げていきます。

そうして、金利を上げすぎたときに、お金を借りるコストの方が高くなり、みんなが返済に追われるようになります

株の暴落や大恐慌が起きるのは、こうしたタイミングです。

 

景気の状態を知りたければ金利を見よう

つまり、景気の状態を知りたければ、一番良いのは金利を見るということです。

 

基本的には、以下のようなサイクルになります。

 

(1)不況期

中央銀行が金利を引き下げているときというのは「景気が悪いので、みんなもっとお金を借りてね」という状態です。

不況期ですね。このときは、基本的には株は安いです。

 

(2)回復期

そして、やがて金利が十分に低くなると、みんなが再び借金をしはじめて、企業の業績も回復・成長していきます。

こうして景気が良くなっていくのが回復期です。

この時期は、株価がスルスルと伸びていきやすいです。

 

(3)好景気

景気がどんどん良くなっていくと好景気になります。

この頃になると、みんな浮かれはじめて、消費が増えたり、横着な借金も増えていきます。

好景気になってくると、中央銀行は景気の加熱を警戒して、金利を上げはじめます。

そうすると、良い業績を上げ続けられる企業と、決算が悪くなってくる企業の明暗が分かれはじめます。

好景気になったら、すぐに株価が暴落するわけでは決してありませんし、そのタイミングは当てられませんが、徐々に警戒が必要になってくるということです。

 

(4)景気のピーク

こうした中で、やがて景気はピークを迎えます。

景気がピークを迎える前は、みんなが「景気がいい!」と実感して借金を増やしたりするので、中央銀行は後手に回り、どんどんと金利を上げていきますが、やがて金利が高くなりすぎて、景気が不況に向けて反転していきます。

しまった!と思って、中央銀行は金利を少し下げてみたりしますが、企業の業績が頭打ちになるので株が売られて、借金を返すためにも株が売られて、株の暴落が起こりやすいです。

 

ポイント

  • 中央銀行は金利を上げ下げして、世の中の景気や借金などをコントロールする
  • 景気が良くなりすぎると、中央銀行はどんどん金利を上げる
  • どこかで、金利を上げすぎて、借金の返済に追われる人たちが出てくる
  • 企業の業績も頭打ちになり、借金の返済のためにも株が売られて、暴落する

 

まとめ

キャプテン資本主義

株の暴落がどうして起こるのかを説明しました

 

今回は、

  1. 株の暴落は「株価の下落」に「借金返済のための株の売却」が重なって起こる
  2. 借金が増えすぎないように中央銀行は金利を上げ下げする
  3. それでも借金が増えすぎて、中央銀行も焦って金利を上げすぎたときに株の暴落などが起こる
  4. 金利を見ていると、景気サイクルの中で、だいたいどのくらいに位置するかはざっくりと分かる

といったことを説明しました。

 

皆さんも金利に注目してみてくださいね。

 

金利の見方を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。

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2018年9月20日

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