今回のテーマ:株ってギャンブルなの?

株で稼いだって話も聞くし、本当はちょっと株をやってみたい。
だけど、株はギャンブルのようなものだと聞くし、ギャンブルならやらないほうがいいよね。
うーん、株ってギャンブルなの??
今回は、こんな悩みをスッキリ解決していきたいと思います。
最初に結論から言っておくと、長期投資をする場合、株はギャンブルではありません。
僕自身、株に投資をしていますが、ギャンブルなら投資なんてしません。
株がギャンブルでない理由は簡単で、投資対象を間違えなければ、長期投資の期待値はプラスだからです。
これだけでは「???」という方にも分かりやすいように説明していくので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
株とギャンブルの決定的な違い

株とギャンブルの決定的な違い、それは期待値です!
ギャンブルの期待値はマイナス
ギャンブルというと、競馬や宝くじなどを思い浮かべると思います。
これらがギャンブルなのは、期待値がマイナスだからです。
(1)競馬の期待値
例えば、競馬で考えてみましょう。
ある1レースの結果を予想して、みんなが馬券を買います。その結果、1億円分の馬券が売れたとしましょう。
競馬の場合は、だいたい胴元である競馬場が25%を抜いて、残りの75%が予想を当てた人に支払われます。
そうすると、馬券を購入した参加者全体で見ると「1億円を払って、7500万円が返ってくる」という、期待値がマイナスの(参加者が損をする)仕組みになっていますよね。
(2)宝くじの期待値
宝くじの場合も、同じです。
というか、宝くじの場合は、もっとひどいです。
例えば、ある宝くじがあって、みんなが100億円分の宝くじを買ったとします。
宝くじの場合は、還元率が45%程度と言われているので、運営が55%にあたる55億円を抜くわけです。
残りの45億円が、宝くじを買った人に、当たりに応じて支払われます。
このとき、宝くじの購入者全体でみると「100億円を払って、45億円が返ってくる」という仕組みになっています。
つまり、競馬や宝くじは、特をする人や損をする人がいるけれど、全体でみると基本的には期待値がマイナスで、参加すると損をする確率が高いということです。
ポイント
- ギャンブルは、そもそも期待値がマイナス
- 全体でみたときに、参加者が損をする仕組みになっている
株は長期投資なら期待値はプラス
ギャンブルは期待値がマイナスでしたが、株は期待値がプラスです。
以下は、アメリカの主要な企業500社の株価から計算された「S&P500」という指数の推移です。
少し難しいかもしれませんが、ざっくりと「アメリカ全体の株価」のようなイメージだと思ってください。

株価は途中で上がったり下がったりしていますが、長期でみると、基本的には価格が上がっています。
もちろん、あたりのクジとハズレのクジがあるように、個別の企業でいえば、株価が上がるものもあれば、下がりっぱなしのものや倒産して0円になってしまう企業もあります。
しかし、全体としてみたときには、上のチャートのように、株の場合は期待値がプラスだということです。
(株価は、過去の実績に基づくと、基本的に平均して年率7%ずつ増えると言われています。)
もう少し分かりやすく、先ほどのギャンブルのときと同じような形式で書いてみます。
みんなが株を100兆円分買ったとします。
年率7%で増えていくと、10年後には、これが200兆円程度になります。
つまり、特をする人や損をする人がいるけれども、10年かつ全体でみると「100兆円を払って、200兆円が返ってくる」という仕組みになっているということです。
当然、儲かる人が多くなるというわけです。
とはいえ、全ての株式市場で期待値がプラスなわけではありません。
例えば、以下は日経平均株価の推移です。(日本全体の株価だとイメージしてください)

右肩上がりではないですよね。
このような株式市場に投資をすると、期待値はプラスになりません。
アメリカの株式市場や、世界全体の株式市場は基本的に期待値がプラスになるので、そのような株式市場の株に、長い期間にわたって投資をした場合は、儲かる確率が高いということです。
また、長期では株価が上がっていますが、短期では上下にジグザグしています。
短期で投資をする場合には、ややギャンブル気味であるという点には注意しましょう。
ポイント
- 株は長期でみると期待値がプラス
- 長期で株価が上がっていない株式市場(日本とか)は期待値がプラスにならないので要注意!
- 短期では上下にジグザグ動くのでギャンブル気味になる
期待値がプラスの株で、損をする確率を減らす方法
株もギャンブルも、特をする場合と損をする場合があるという点では変わりません。
しかし、全体でみたときには、
- ギャンブルはそもそも期待値がマイナスで、損をする確率が高い
- 株はそもそも期待値がプラスで、特をする確率が高い
という違いがあることを、ご理解いただけたかと思います。
でも、いくら「株は特をする確率が高いので、ギャンブルではない」と言っても、損をする側になってしまっては意味がないですよね。
そこで、特に初心者の方におすすめなのが「分散投資」です。
例えば、1つの会社の株だけを買った場合、万が一その企業が倒産すると、株価は0円になってしまいます。
つまり、損をした側になってしまうということです。
しかし、100社の株を少しづつ買っていたらどうでしょう?
数社が倒産しても、他の会社は株価が上がって、全体でみると儲かる確率が高くなります。
つまり、多くの企業の株に分散して投資すれば、「全体でみると」の状態に近づくことができて、期待値通りの結果が得やすくなるわけです。
ポイント
- 多くの企業の株に分散して投資をすると、期待値通りのプラスの結果を得やすくなる
まとめ

株とギャンブルの違いを説明しました
今回は、株とギャンブルの違いを説明しました。
何度も繰り返しになってしまいますが、
- ギャンブルは、期待値がマイナスで、全体として損をする仕組みになっている
- 株は、期待値がプラスで、長期では全体として特をする仕組みになっている
そして、1社の株だけでなく、多くの企業の株に分散して投資をすることで、期待値通りのプラスの結果を得やすくなる、という内容を説明しました!
投資を始めてみようと思われた方には、こちらの記事がおすすめです。
どうも、キャプテンです!
投資好きな20代サラリーマン。
インデックス投資と米国株で1700万円ほど運用しています。