証券会社とは何かを知りたい方へ。
証券会社って、何をする会社? 証券会社の具体的なイメージを知りたい。
こんな疑問に答えていきます。
この記事で分かること
僕自身も証券会社を利用して資産運用をしています。
また、僕の友だちは、実際に証券会社で働いています。
なので、具体的なイメージをお伝えできるかと思います。
それでは、内容に入っていきましょう!
この記事の目次
証券会社とは何かをわかりやすく解説!
証券会社は、資産運用サービスを提供する会社
証券会社というのは、資産運用サービスを提供する会社です。
証券会社というと、なんだか難しそうな組織に聞こえますが、意外と単純です。
投資家の顧客が、株や債券、投資信託といった金融商品を買ったり売ったりできるようなサービスを提供しています。
つまり、取り扱っているものが金融商品だという点が少し特殊なだけで、基本的には普通のお店のようなものです。
証券会社の仕事
証券会社には、いくつかの仕事があります。
証券会社は、投資家の顧客からの注文をスムーズに受けるために、いくつかの業務を行なっています。
(1)ブローカー業務
ブローカー業務は、証券会社の最も基本的な仕事です。
顧客から株などの売買注文を受けて、その注文を東京証券取引所などの取引所に仲介する仕事です。
イメージ的には、楽天だと思ってください。
あれは、楽天自身が商品を持って売っているわけではなくて、各店舗への注文を仲介してくれていますよね。
ブローカー業務も同じです。
証券会社自体が株を顧客に売る(もしくは顧客から買う)のではなく、取引所への注文の仲介だけをします。
取引所には、株を買いたい人や売りたい人からの注文が集まってくるため、そこで売買が成立します。
そして、売買が成立すると、証券会社は注文を取り次いだ手数料を顧客から受け取ります。
(2)投資銀行業務
続いて、証券会社自体が、株や債券を仕入れて売るパターンです。
新しく発行される株などの金融商品を仕入れる行為を「引き受け」といいます。
こちらは自分で仕入れて売るので、アマゾンみたいな感じですね。
具体例も見ておきましょう。
例えば、お金を調達するために、株や債券を発行して売り出したい企業があったとします。
この企業からすると、個別にたくさんの投資家を集めてバラバラと売るよりも、誰かがまとまった数の株や債券をまとめて買ってくれると話が早いです。
そこで、証券会社はその会社から一定の株や債券をまとめて買い取って、それを投資家の顧客に転売します。
注文を仲介するだけのブローカー業務とは違い、実際に仕入れた場合には、売れ残ると在庫になってしまうリスクがあります。
そこで、引き受け業務の場合は、株や債券を売り出したい企業側からも2%〜3%程度の手数料を取ります。
例えば100億円分の株や債券を引き受けると、2億円〜3億円の手数料になります。
このように、投資銀行業務は大きなお金が動くダイナミックな仕事なので、証券会社の中でも花形の仕事のひとつです。
(3)ディーラー業務
ディーラー業務は、証券会社のディーラーが、顧客やマーケットを相手にトレードを行う業務です。
これには、マーケットを滑らかにする効果があります。
例えば、ある投資家が株を売りたいけれど、取引所には株を買いたい人がほとんどいなかったとします。
その場合、証券会社のディーラーが投資家から株を買い取ってあげるわけです。
このときに、トレーダーは少し安めに買っておけば、後で買いたい人が現れたときに差額を儲けることができます。
投資家からすると、少し安めになってしまいますが、すぐに株を売って、現金に変えることができます。
投資銀行業務との違いも、少し丁寧に見ておきましょう。
投資銀行業務は、企業が新たに発行する株や債券をまとめて買い取って、投資家に販売していました。
一方で、ディーラ業務はすでに発行されて出回っている株や債券を売り買いします。
金券ショップみたいなイメージですね。
相場の価格を意識しながら、上手に売り買いする必要があり、ディーラー業務も証券会社の花形です。
(4)その他
以上が、証券会社の主な仕事ですが、その他にも投資信託の委託販売なども行なっています。
投資信託とは、多くの投資家からお金を集めて代わりに運用してくれる、資産運用代行サービスのようなものです。
投資信託は、運用に集中するために、投資家を集める部分は証券会社にお願いしている場合が多いです。
証券会社はすでに多くの投資家を顧客に抱えているので、適材適所で役割分担をしているのです。
証券会社の種類
対面証券とオンライン証券の違いなどを見ていきましょう。
対面証券
対面証券は、街中に店舗を構えて、担当者が対面で顧客の相手をする証券会社です。
野村證券や大和証券などが、日本の有名な対面証券です。
証券マンに相談に乗ってもらうことなども出来ますが、その分、手数料が高めになっています。
最近は、野村證券が赤字に転落するなど、苦戦が続いています。
ネット証券(オンライン証券)
ネット証券は、店舗を持たず、ECサイトのようにオンラインだけでサービスを提供する証券会社です。
顧客は、ウェブサイト上で、サクサクと注文を出すことができます。また、サポートについては、コールセンターが用意されている場合が多いです。
SBI証券や楽天証券、マネックス証券などが有名です。
ネット証券のメリットは、手数料が安いことです。
多くの店舗を持つ必要もありませんし、人件費もそんなに掛からないため、証券会社側のコストも低いので、手数料を下げられるんですね。
普段からアマゾンを利用しているなど、インターネット上でのショッピングに慣れている方なら、問題なくネット証券を使えるはずなので、手数料の安いネット証券をおすすめします。
外資系投資銀行
外資系の投資銀行は、海外の大きな投資銀行です。
ゴールドマン・サックスやJPモルガンなどが有名です。
給与が高いため、就活生に人気ですよね。
外資系の投資銀行は、一般の個人投資家の相手はしておらず、基本的には機関投資家(ファンドや他の証券会社など)だけを相手に商売をしています。
そのため、個人投資家からすると、あまり関わることはありません。
まとめ
今回は、証券会社について説明しました!
証券会社は、株や債券などの金融商品に特化したお店のようなもので、資産運用サービスを提供してくれます。
証券会社は、主に以下のような業務を行なっています。
- ブローカー業務:注文の仲介
- 投資銀行業務:新たに発行される株や債券の仕入れと販売
- ディーラー業務:発行済みの株や債券の売買
また、証券会社の種類には、以下のようなものがあります。
- 対面証券:店舗で人がサービスを提供
- オンライン証券:ウェブサイト上でサービスを提供
- 外資系投資銀行:機関投資家だけを相手にする
繰り返しになりますが、インターネットに慣れている方なら、手数料が低いオンライン証券がおすすめです。
では、今回はこのくらいにしたいと思います!
「証券会社が何かも分かったので、資産運用を始めてみたい!」と思われた方は、以下の記事をご覧ください。
どうも、キャプテンです!
投資好きな20代サラリーマン。
インデックス投資と米国株で1700万円ほど運用しています。