資産運用の初心者が少額からお金を増やす方法【投資信託を積立】

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キャプテン資本主義

どうも、キャプテンです!

投資好きな20代サラリーマン。

インデックス投資と米国株で1700万円ほど運用しています。

初心者の少額での資産運用は、何から始めたら良いかを知りたいという方へ。

「少額から資産運用を始めたいけれど、知り合いに相談できる人もいないし、何に投資したら良いか分からない」と思っていませんか?

この記事では、初心者の方向けに比較的ローリスクで少額から始められる資産運用の方法をお伝えします。

また、少額から始めても、資産運用を継続していけば、しっかりとお金を増やしていけるということを、実際にシミュレーションの数値をお見せして、説明します。

なお、この記事で説明する「インデックス投信の積立」という投資手法は、国が「積み立てNISA」という制度をつくったことからも分かるように、世界的に良いとされている資産運用の教科書的な方法なので、安心して始められるかと思います。

少額から資産運用を始めることを検討されている方は、ぜひ最後までお読みください。

資産運用の初心者が少額からお金を増やす方法

少額から始めるなら投資信託がおすすめ

少額から資産運用を始める場合、おすすめなのはズバリ投資信託です。

投資信託というのは、多くの投資家から集めたお金をファンドマネージャーが運用してくれるという商品です。投資家は、投資信託を買うことで、お金を預けて運用してもらうことができます。また、投資信託を売ることで、預けていたお金を引き出すことができます。

少額から資産運用を始める際に、投資信託がおすすめの理由は、少額でも分散投資が実行できるからです。

分散投資というのは、複数の企業に投資をすることで、リスクを下げることができるという考え方です。

たとえば、10社の株式に投資をしていれば、1社が倒産したとしても資産がゼロになることはありません。しかし、もしも1社の株式に集中して投資をしていた場合、その企業が倒産すると資産がゼロになってしまいます。

また、企業の株価は日々変動しますが、複数の企業に投資をしていると、ある企業の株価が下がっていても、他の企業の株価が上がっていれば相殺されるため、日々の値動きが比較的ゆるやかになります。

さて、自分で複数の企業の株を買って分散投資をしようと思った場合、多くの企業の株は購入するのに最低10万円ほど必要なものが多いため、10社に投資しようと思うと、それだけで100万円程度のお金が必要になってしまいます。

そこで、投資信託の出番です。投資信託であれば、多くの投資家からお金を預かることで、10社どころではなく、数十、数百社と投資をすることができます。投資信託を少額から買うだけで、数十、数百社への分散投資を実現して、資産運用のリスクを下げることができるのです。

投資信託は、オンライン証券であれば1000円程度から購入できるので、まさに少額から資産運用を始めるのに最適な方法だということが出来ます。

初心者はインデックス指数に連動する投資信託を選ぼう

さらに、投資信託の中でも、初心者が選ぶべきなのはインデックス指数に連動するように運用されている投資信託(インデックスファンド)です。

インデックス指数とは、複数の企業の株価から、一定の計算式に基づいて計算される指数のことで、日本では「日経平均株価(日経平均)」などが有名です。

日経平均は、日本の主要な225社の株価を単純平均したものなので、225社の株式を同じ数ずつ買うことで、日経平均指数に連動するような投資を実現することができます。

インデックスファンドは、投資家から集めたお金をプロの独断で上がりそうな企業に投資をするのではなく、このようにインデックス指数に連動するように、インデックス指数の計算式に従って投資してくれる投資信託のことです。

初心者にインデックス投資をおすすめする理由としては、プロが独断で上がりそうな企業に投資をする投資信託(アクティブファンド)に比べて、インデックスファンドの方がパフォーマンスが良いことが判明しているからです。

たとえば、S&Pという会社が2016年に公開したレポートによると、ほとんどのアクティブファンドの投資成績が、S&P500というインデックス指数の成績に負けていたことが報告されています。

  • 過去5年の資産運用の成績を比較すると、88%のアクティブファンドが、S&P500よりも成績が悪いという結果になりました。
  • 過去10年の資産運用の成績を比較すると、84%のアクティブファンドが、S&P500よりも成績が悪いという結果になりました。
  • 過去15年の資産運用の成績を比較すると、92%のあくてぅぶファンドが、S&P500よりも成績が悪いという結果になりました。

なお、インデックス投資については、以下の記事でさらに詳しく説明しているため、もし良ければあわせて読んでみてください。

資産運用の初心者にはインデックス投資がおすすめ【プロにも負けない投資方法】

2019年8月9日

資産は積み立て投資で増やそう

少額から資産運用を始める場合、毎月コツコツと一定金額を投資していく「積み立て投資」が有効です。

その理由は、積み立て投資を行うことで、株価が低いときにたくさん投資をして、株価が高いときには投資を減らせるからです。これをドルコスト平均法と呼びます。

ちょっと難しいと思うので、具体例で説明したいと思います。

ある投資信託の一口あたりの価格が、以下のように推移したとします。

投資信託の一口あたりの価格の推移

  • 1か月目:一口あたり1000円
  • 2か月目:一口あたり500円
  • 3か月目:一口あたり1500円
  • 4か月目:一口あたり2000円

※実際は、インデックスファンドであれば、こんなに激しく値動きすることはありませんが、ドルコスト平均法を分かりやすく説明するため、少し大げさに価格を動かしています。

このとき、毎月3万円を投資していたら、以下のように投資信託を買い付けていくことになります。

投資信託の一口あたりの価格の推移

  • 1か月目:30口を購入(一口あたり1000円)
  • 2か月目:60口を購入(一口あたり500円)
  • 3か月目:20口を購入(一口あたり1500円)
  • 4か月目:15口を購入(一口あたり2000円)

投資の基本は、なるべく安いときに買うことですが、毎月一定の金額を投資することで、このように価格が安いときに自動的にたくさん買うことができるようになるので、資産運用の成果が出やすくなるのです。

ポイントの整理
  • 少額から資産運用を始める場合は、分散投資ができる投資信託がおすすめです。
  • 投資信託の中でも、インデックス指数に連動するインデックスファンドを選びましょう。
  • また、買い方としては、毎月一定額をコツコツと投資する「積み立て投資」を行いましょう。
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実際にどのくらい資産を増やせるのか

少額から資産運用を始める場合の方法について説明してきましたが、実際にインデックスファンドを積み立て投資した場合、どのくらいお金が増やせるのかを計算しました。

計算にあたっては「S&P500」というアメリカの主要な500社から算出されるインデックス指数に連動するインデックスファンドに投資した場合を考えます

S&P500の年間のリターンは、過去の実績をみると7%程度であるため、この7%という数値を用いてシミュレーションをしてきます。

毎月2万円を積み立て投資した場合

毎月2万円ずつ積み立て投資をした場合、以下のように資産が増えていくことが想定されます。

資産推移のシミュレーション

  • 10年後:332万円
  • 20年後:984万円
  • 30年後:2,267万円
  • 40年後:4,791万

毎月2万円という少額の積み立てでも、30年あれば老後必要と話題になっている2,000万円を越える資産を形成することができるというシミュレーションになりました。

以下が、資産推移のシミュレーショングラフです。

グラフ(毎月2万円を積み立て投資した場合)

実際には、このように毎年右肩上がりで資産が増えるわけではなく、世界景気の良し悪しによって、増える年もあれば、減る年もあるということになりますが、平均的な期待値としては、このくらいの資産が築けるだろうということになります。

毎月3万円を積み立て投資した場合

続いて、毎月3万円を積み立て投資した場合のシミュレーションになります。

資産推移のシミュレーション

  • 10年後:497万円
  • 20年後:1,476万円
  • 30年後:3,401万円
  • 40年後:7,187万円

30年で3000万超え、40年あれば7000万円を超えてきます。お金が増えていく割合は、ある程度一定ですが、その絶対額が増えていくことで、資産運用の効果がどんどん大きくなっていくことが分かります。

グラフ(毎月3万円を積み立て投資した場合)

毎月5万円を積み立て投資した場合

最後に、毎月5万円を積み立て投資した場合のシミュレーションになります。

資産推移のシミュレーション

  • 10年後:829万円
  • 20年後:2,460万円
  • 30年後:5,668万円
  • 40年後:11,978万円

毎月5万円ずつ積み立て投資をした場合、40年あれば資産が1億円を超えるまでに育っています。

グラフ(毎月5万円を積み立て投資した場合)
ポイントの整理
  • 毎月2万円ずつの積み立て投資でも、シミュレーションでは、30年続ければ老後に必要な2000万円を貯めることができる。
  • 毎月5万円ずつの積み立て投資を40年間継続することができれば、シミュレーションでは、1億円を超える資産を貯めることができる。
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積み立て投資を行う手順を解説

少額から投資を始めるにはインデックスファンドを積み立て投資するのが良いということ、また毎月2万円ずつの投資でも30年続ければ2000万円を貯めることができるであろうことを説明してきました。

最後に、積み立て投資を実際に行いたい方に向けて、具体的な手順を解説します。

ここでは、先ほどシミュレーションに用いた「S&P500」に連動する投資信託のひとつである「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」という投資信託を積み立て投資してみたいと思います。(「eMAIXS Slim 米国株式(S&P500)」は、運用手数料である信託報酬も年率0.16%程度と安いため、おすすめの投資信託です。)

証券口座を開設して入金する

まずは、証券会社に口座を開設して、お金を入金しましょう。

投資信託は、証券会社で購入することができるからです。証券会社というのは、投資信託や株といった様々な証券を購入できるお店のようなものだと思ってください。また、証券会社もたくさんありますが、おすすめはECサイトのようにインターネット上で取引ができるオンライン証券です。

筆者は、大手のひとつであるマネックス証券を使っています。

> マネックス証券の口座開設はこちらから

 

とはいえ、同じ投資信託であれば、どの証券会社で買っても同じなので、好きなものを選べば良いでしょう。

たとえば、楽天ポイントのユーザーなら投資信託を購入する際に楽天ポイントを使える楽天証券を選んでも良いですし、最大手が良い方はSBI証券を使うと良いかと思います。

証券口座を開設して、入金をするステップについては、マネックス証券の画面になりますが、以下の記事の「インデックス投資を始める方法」という部分で画面操作も含めて解説しているため、ぜひ読んでみてください。

資産運用の初心者にはインデックス投資がおすすめ【プロにも負けない投資方法】

2019年8月9日

積み立て投資を設定する

マネックス証券での画面操作になりますが、口座開設と入金まで出来た方に向けて、投資信託の積み立て投資を設定する方法を説明します。

まずは、購入する投資信託(ここでは「eMAXIS Slim 米国株式」)の画面を開きます。ここまでは、先ほどの記事で説明しています。

1.画面を開いたら、「購入・積立」と書かれたボタンをクリックします。

「eMAIXS Slim 米国株式」の画面

2.「ファンド概要」という画面に飛ぶので、下までスクロールして、「積立方法を選ぶ」というボタンをクリックします。

3.「自動つみたて」を選択して、「次へ(申込入力)」をクリックします。

なお「自動つみたて」は、マネックス証券の口座に入金済みのお金から、毎月自動的に一定額の投資信託を購入してくれる方法です。

4.毎月購入する金額と買付日を入力して、次に進む。

あとは、次の画面で「実行する」をクリックするだけなので、割愛します。

まとめ

ということで、今回は少額からでもお金を増やせる資産運用について説明しました。

改めて振り返っておくと、初心者が少額から資産運用を始めるのであれば、投資信託、その中でもインデックスファンドが適していることを説明しました。

また、毎月こつこつと積み立て投資を行えば、月2万円の投資でも30年あれば老後資産として必要と言われている2000蔓延を貯めることができるというシミュレーションも解説しました。

最後に、具体的な手順についても画面操作を含めて説明しました。

資産運用について、「何から始めて良いか分からない」と思っていた方は、ぜひインデックスファンドの積み立て投資から始めてみてください。

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