コカ・コーラ(KO)の株価は概ねフェアプライスだが、業績の推移が読みにくい状況。

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キャプテン資本主義

どうも、キャプテンです!

投資好きな20代サラリーマン。

インデックス投資と米国株で700万円ほど運用しています。

ざっくりいうと

キャプテン
  • 世界を代表する飲料メーカーのコカ・コーラは、一部地域において自社で行なっていたボトリング事業をここ数年間で積極的に手放してきた。その結果、売上は減少したものの、経営効率の良い企業となった
  • 現在の株価で購入した場合、期待リターンは年率9%程度と見込まれる。(FCFPSから計算した期待リターンは年率9.8%、配当から計算した期待リターンは年率8.2%)
  • コカ・コーラの現在の株価は、概ねフェアプライスだと思われるが、ここ数年で事業再編を通じて業績が大きく動いてきたため、今後の業績(特にFCFPS成長率や増配率)が読みにくい状況。コカ・コーラ株に強い思い入れがなければ、しばらくは業績推移を見守るのが良いだろう。

コカ・コーラとは

世界的な飲料メーカー

今さら説明するまでもありませんが、コカ・コーラは炭酸飲料「コカ・コーラ」の原液を製造する等の業務を行なっている世界的な飲料メーカーです。

コカ・コーラについては、誰もが飲んだことのあるドリンクだと思うので、詳しい説明は省略します。

ボトリング事業を切り離して、利益率の高い事業に集中

実際に店頭にコカ・コーラが並ぶまでには、コカ・コーラの原液から飲料を製造してペットボトルや缶に詰め、流通に乗せる、「ボトリング」と呼ばれる一連のプロセスを必要とします。

コカ・コーラは、一部の地域においてはボトリング事業を自社で行なっていますが、多くの地域においては利益率の低いボトリング事業からは撤退しています

そうした地域では、ボトリング事業を行いたい現地企業がコカ・コーラのフランチャイジーとなり、コカ・コーラから原液と権利を購入するという形で運営されています。

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コカ・コーラの業績

コカ・コーラの業績を確認しておきます。

コカ・コーラの売上と営業キャッシュフロー

コカ・コーラの売上は、ここ数年間、減少を続けています。

これは、コカ・コーラが一部地域で行なっていた「ボトリング事業」を次々と手放してきたことに由来しています。例えば、2018年には北アメリカの一部において、自社で行なっていたボトリング事業を切り離しています。

2018年の業績でいえば、売上は前年比で10%程度減少していますが、事業再編の影響を除くと、前年比では+5%となっており、コカ・コーラのビジネスが縮小している訳ではないことが分かります。

また、ボトリング事業を手放すことで売上は下がりますが、ボトリング事業は利益率の低い事業であることから、営業キャッシュフロー率は上がっています。

コカ・コーラのキャッシュフロー

ボトリング事業を手放すことによるメリットは、営業キャッシュフロー率の改善だけに止まりません。

ここ2年の間に、設備投資の金額が$2.3Bから$1.3Bまで、$1Bも減少しており、かなり身軽な体質になっていることが分かります。

今後、世界経済が不景気に入る可能性を考えると、低コスト体質の企業となっている点は魅力的です。

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コカ・コーラの株価は割安?

さて、事業再編で経営効率の良い企業になりつつあるコカ・コーラですが、現在の株価は割安なのでしょうか?それとも割高なのでしょうか?

コカ・コーラの株価

コカ・コーラの株価は、今年に入って一時的に45ドルあたりまで下落していましたが、現在は持ち直して51.31ドルとなっています。

フリーキャッシュフローに基づくバリュエーション

コカ・コーラの1株あたり業績

コカ・コーラの業績は、事業再編を経て、2017年に底を打って反転しており、2018年のFCFPSは$1.47となっています。

今後のFCFPSの成長率については、予測が難しいところですが、Seeking Alphaによると、アナリストのコンセンサスではEPSが平均して年率+6.94%程度のペースで成長することが予想されているので、この値をFCFPS成長率として転用したいと思います。

すると、コカ・コーラのバリュエーションは以下のように計算することができます。

将来FCFPSの現在価値

= FCFPS / (10% – FCFPS成長率)
= $1.47 / (10% – 6.94%)
≒ $49

以上から、現在の株価である$51.31ドルは概ねフェアプライスであると考えられそうです。

期待リターンも一応計算しておきましょう。

期待リターン

= FCFPS / 株価 + FCFPS成長率
= $1.47 / $51.31 + 6.94%
= 9.80%

だいたい年率で9.80%程度のリターンが見込めそうです。

配当に基づくバリュエーション

続いて、配当をベースにしたバリュエーションも計算しておきたいと思います。

コカ・コーラの株主還元状況

過去10年間を振り返ると、コカ・コーラのDPSは年率+7.42%程度の増配ペースでした。

しかし、この間に配当性向は61%から106%まで増えてしまっています。自社株買いも含めると、株主還元性向は150%弱にまで達しており、現在の株主還元は持続可能性が低いことが分かります。

そこで、増配率をざっくりと7割の年+5.19%程度と見積もると、配当に基づくバリュエーションは以下のように計算できます。

将来配当の現在価値

= DPS / (10% – 増配率)
= $1.56 / (10% – 5.2%)
= $32.5

この計算では、現在のコカ・コーラの株価である$51.31は割高であると出てしまいます。

期待リターンも計算しておきましょう。

期待リターン

= DPS / 株価 + 増配率
= $1.56 / $51.31 + 5.2%
= 8.2%

概ね、年率で8.2%程度のリターンとなりそうです。

バリュエーションのまとめ

現在の株価で購入した場合の期待リターンは、年率で8.2%〜9.8%程度になりそうであることが分かりました。

しかし、お気付きの方も多いかと思いますが、今回バリュエーションの計算に当たって用いたFCFPS成長率の+6.94%や、増配率の+5.19%は、どちらも「えいや!」で入れた値であり、この数値をどこまで信用できるかという部分の判断が非常に難しいように思います。

特に、コカ・コーラは事業再編によって直近業績がぶれ気味であったため、過去の実績をもとに未来を予想することが難しい状況です。

現在の株価であれば、決して「お買い得だ!」という安さではないことを考えると、あまり急いで買う必要もなく、もう少し待ってみて、業績がどのように推移するかを見守るのが良いのではないかと思います。

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