リスクオフの局面で投資家が考えるべきこと







どうも、キャプテンだ。

ニューヨークダウは、前日比−391.64 (-1.58%)の24,361.45 ドルで引けている。

一時は3%を超えた長期金利も2.790%まで落ちており、債券が買われている。

いわゆるリスクオフだ。

さて、そんな背景もあり、今日は「リスクオフ」という事象について説明したいと思う。

「リスクオフ」を正しく理解することで、今後のリスクオフ局面で適切な対応が取れるようになるだろう。

各資産クラスの間を行き来するお金の流れを意識する

マーケットというのは、単なる価格の上下ではなく、大量のお金がどこに流れているかという大局観を持つことが重要だ。

主要なアセットクラスとしては株式と債券が存在する。株式の中にもグロース株と、ディフェンシブな株が存在する。

それから、株式とも債券とも違うアセットクラスとしては、金や不動産、そして最近話題の仮想通貨というものがある。

そして、何よりもリスクオフ局面でみんなが持ちたがるのはキャッシュ、つまり現金という資産クラスだろう。

このように、世の中には様々な資産クラスがあり、それぞれに特徴がある。お金というのは、そうした特徴を鑑みて、今の状況に適した資産クラスに移動しようとする。

そうした意識でマーケットを俯瞰してみてほしい。

「今はどこからお金が流出して、どこにお金が流れ込んでいるのだろう」と。

お金が流出する(売られる)と、その資産クラスの価格は下がる。

お金が流入する(買われる)と、その資産クラスの価格は上がる。

各資産の価格の上下動も、こうした目で見ることが重要だ。

それから、金や仮想通貨のような株式や債券と比較して時価総額がちっぽけな市場というのは、株式や債券で運用されているお金が一部流れ込んでくる(あるいは流れ出ていく)だけでも、大きな影響を受けるので注意が必要となる。

そして、投資家にもトレーダーとインベスターという2つの種族がいる。

トレーダーというのはこうしたお金の移動を読んで先回りしようとする種族だ。つまり、これからお金が流れて来るであろう場所の資産を買って、お金が流れ込んで来るのを待ち構えて売るってことだ。

一方で、インベスターってのはお金が流出したところの良質な資産を安く買ってやろうという種族だと思ってもらえばいい。本当に良い資産からお金が流出して安くなってるなら、そいつを買い集めればいい。

これはどちらも考え方としては正しいので、あとは好みの問題だ。

マーケットの基本的なイメージはこんなところだ。

リスクオフ局面で起こっていること

さて、それでは「リスクオフ」と言われる局面では、どんなことが起こっているのだろうか。

機関投資家と言われる巨額のマネーを動かしているやつらは、基本的にはボラティリティをリスクと捉えている。

ボラティリティってのは、価格がどれだけ上下にぶれやすいかってことだ。

たとえば大体100円くらいのものが90円と110円の間を行き来しているのと、大体100円のものが80円と120円の間を行き来しているのでは、後者のほうがボラティリティ、つまりリスクが高いと考える。

そこで、年率で平均して7%のリターンが得られるときに、ボラティリティが低い方法と高い方法があるのであれば、ボラティリティが低い方法を選ぶべきだというのが機関投資家の考え方だ。

実際の運用においては、機関投資家というのは株が何十%、債券が何十%という具合にポートフォリオを組んで運用している。

そして、株式のボラティリティというのが相場の状況によって大きく変動して、ポートフォリオ全体のリスク(=ボラティリティ)に影響を与える。みんなが不安になると株のボラティリティは上がるし、みんながのんびりしていると株のボラティリティは下がる。

余談だが、株式のボラティリティを見るにはVIX指数というのがあるので参考にしてほしい。

さて、相場が不安になってそわそわとしはじめ、株式のボラティリティが上昇すると、機関投資家のポートフォリオのリスクも上がってくる。そうなれば、ポートフォリオ全体のリスク管理上、運用者は株式から債券や現金といった別のアセットクラスに一定のお金を移すことになる。

これが、株式が売られる「リスクオフ」の正体だ。

トランプが北朝鮮との会談を断って地政学リスクが云々と、まぁそれらしい理由を並べてみてもいいのだが、要はボラティリティが上がったから株をぶったぎってるということでしかない。

リスクオフの局面で何を買う?

このようなリスクオフの局面をどう考えて、どう行動するかというのは、個人の考えや運用の哲学次第だ。

リスクを意識して、機関投資家と同じように、株を売って、債券を買うというのも、一つの手であろう。

機関投資家が「リスク管理上、仕方なく株式を売らざるを得ない」のであれば、その株式を安く買ってやろうというのも、一つの考え方だ。

さて、後者の考え方をする場合には、ひとつ注意が必要になる。

それは、どういった株式を買うかということだ。

まず、株式の価格というのは、ざっくりと言ってしまえば、バリュー × マルチプルで成り立っている。

厳密にどこまでがバリューで、どこからがマルチプルだというのを計算したり分けるのは難しいので、イメージで考えて欲しいのだけれど、株式本来の価値があって、そこに対して、市場の環境や期待値によってマルチプルが乗るイメージだ。

そうすると、バリューというのは企業の努力である程度達成できるものであり、マルチプルというのは市場や投資家側の意識によって影響を受けるものである。

何が言いたいかというと、マルチプルが高い株式銘柄というのは、企業のバリュー以上に、市場がお金を流入させている銘柄である。機関投資家がそこからお金を引っこ抜いたなら、次に機関投資家がもう一度お金をそこに入れてくるまで、マルチプルが戻ってこないので、株価が元の場所に戻ってこない可能性があるってことだ。

マルチプル頼みの銘柄というのは、安く買っても、高く売るためには市場のセンチメントが戻って来るのをじっくりと待っている必要がある。その間、リターンはなしだ。

一方で、たとえば高配当株であれば、マルチプルが戻ってこなくても、企業努力によって粛々と配当が払いこまれる。

だから、マルチプルがすぐに戻ってきそうだな(リスクオフ期間は短い)と考えるのであれば、マルチプル頼みのグロース株を買ってもいいし、リスクオフが流そう、あるいは今回のリスクオフがどの程度のものか自分には読むような実力はないと思えば(大半の投資家はこちらに当てはまると俺は思うけれど)、高配当株のような株式を買えばいいってことだ。

これはあくまでも俺の信条なのだが、機関投資家が優良な高配当株を手放すときってのは、俺たち個人投資家が良質なキャッシュフローを安く手に入れるための、とんでもないチャンスだ。

だから、俺なら高配当株を買うね。

敬礼!

ヒーロー活動のスポンサーはこいつらだ!