IBMの決算と業績レポート(2019年1Q)

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IBMの2019年1Q決算メモです。

2018年までの年間業績の分析はこちら

高配当株IBMは業績横ばいの不人気IT企業だが、株価はやや割安〜フェアバリューだと思う。

2019.06.14

IBMの2019年1Q決算まとめ

IBMの決算数値

EPS:○ 売上:× ガイダンス:○

IBMの2019年1QにおけるEPSは$2.25で、コンセンサスを$0.01上回りました。

IBMの2019年1Qにおける売上は$18.2Bで、コンセンサスを$330M下回りました。前年同期比では-4.7%と減少しました。

今年度のガイダンスは、EPSで$13.90という数字のままで、見通しの変更はありませんでした。

決算のポイントは?

IBMの2019年1Q決算は、EPSがアナリストのコンセンサスを上回ったものの、売上はアナリストのコンセンサスを下回りました。

カンファレンスコールの説明では、売上が前年同期比で減少した要因は為替の影響であり、為替の影響を除くと横ばい(1%以内の減少幅)であるとカンファレンスコールでは説明されています。

IBMが力を入れているクラウドは、YoYで+10%ほど成長しており、年間$20Bに迫る規模となってきました。これはIBMの売上の約4分の1となっています。

本年度のガイダンスとしては、引き続きEPSで$13.90という数値が示されており、FCFでは$12B程度に着地する見込みです。

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セグメント別の解説

主要なセグメントの売上は以下の通りでした。

  • クラウド&AI事業:$5B(-2% YoY)
  • コンサル事業:$4.1B(flat YoY)
  • テクノロジーサービス事業:$6.9B(-7% YoY)
  • システム事業:$1.3B(-11% YoY)

IBMは最近たびたびセグメント構造を入れ替えており、セグメント別の業績推移が分かりにくくなっていますね。

クラウド&AI事業

このセグメントは、現在IBMが最も力を入れているパブリック・クラウドを擁するセグメントであり、IBMの今後を担うセグメントです。

クラウドの売上はYoYで10%(為替の影響を除くと12%)成長しました。

また、クラウドの中でも「as a Service」と呼ばれるパブリック・クラウド系のサービス群がありますが、こちらもYoYで10%成長して、ARRが$11.7Bとなりました。

「Cognitive Solutions」と呼ばれるワトソンを用いたAI事業の売上はYoYで1.5%の減少となっており、今後の成長はあまり期待できそうにありません。

AI事業がパッとしない中で、クラウドがどこまで伸びていくか、引き続きウォッチが必要です。

コンサル事業

コンサル事業はフラットでした。

テクノロジーサービス事業

ハイブリッド・クラウドの導入支援などを行うテクノロジーサービス事業は、YoYで-7%となっており、やはりプライベート・クラウドやハイブリッド・クラウドは下火なのかなという気がします。今後が気になるところです。

システム事業

システム事業は、メインフレームの販売周期に伴う季節性とストレージ販売の不振によってYoYで11%の減少となっています。

こちらのセグメントは既に規模も小さく、縮小産業なので、あまり気にする必要はないと思います。

2019年1Q決算の感想

業績自体は横ばい気味でパッとしないですが、その内訳をみると、ハイブリッド・クラウドやシステム事業から、パブリック・クラウド事業へと、業態転換は順調に進んでいます。

ただAI分野(Cognitive Solutions)が減少しているのは、ちょっと気になるところです。

2018年までの年間業績の分析はこちら

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2019.06.14

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