株のバリュー投資とは?企業価値を計算して投資する方法

sponcered by







ざっくりいうと

キャプテン
  • 株のバリュー投資とは、企業価値を計算することを基本とした投資スタイルだ!
  • 企業価値を計算することで、割安の株を見つけたり、適切な株価で購入したりできるぞ。
  • バリュー投資では、企業価値を計算したら、買うチャンスを待つことも大切だ。

株のバリュー投資とは?

企業価値(バリュー)を計算して投資をすること

「バリュー投資」あるいは「バリュー投資家」という言葉を聞いたことはないでしょうか。

一般的には「バリュー投資」というと「割安になっている株に投資をすることだ」と理解されていますが、バリュー投資の肝となる精神は「正しい企業価値(バリュー)を算出する」という点にあります。

まずは、その精神やバリュー投資という投資スタイルが生まれてきた背景を理解するためにも、バリュー投資の歴史にとって重要な二人の投資家に簡単に触れておきましょう。

バリュー投資の始祖、ベンジャミン・グレアム

ベンジャミン・グレアム

バリュー投資は、株で大損をしたベンジャミン・グレアムという教授が、損をしない投資方法を見つけようとしたことに始まります。

ベンジャミン・グレアムは、その結果、企業価値を算出した上で、それよりも安く買えば投資で損をする確率は低いという結論にたどり着き、企業価値を正しく算出する方法の開拓に心血を注ぎました。

彼はその結果を『証券分析』という書籍にまとめ、ウォール街で運用会社を経営する傍で、バリュー投資を広めるためにコロンビア大学で教鞭を取ります。

こうしてバリュー投資という投資スタイルが生まれ、広がっていきました。

バリュー投資を世界的に広めたウォーレン・バフェット

ウォーレン・バフェット

そんなバリュー投資の人気をさらに高めたのは、やはりウォーレン・バフェットでしょう。

「オマハの賢人」とも呼ばれて尊敬されるウォーレン・バフェットは、現在、世界で3番目にお金持ちのおじいさんなのですが、元々はコロンビア大学でベンジャミン・グレアムに学んだ、グレアムの弟子でした。

コロンビア大学を卒業後、バフェットはグレアムのもとで働いた後、自身の投資ファンドを始めます。バフェットは投資を通じて、みるみると資産を増やしていきます。現在は、丸ごと買収した企業のひとつであるバークシャー・ハサウェイという紡績会社を、投資運用会社へと変容させて経営しています。

さて、ウォーレン・バフェットは、もともとベンジャミン・グレアムに学んだ手法に従って、本来の企業価値よりも割安の株を見つけて買い、その株価が元に戻ったタイミングで売るという投資スタイルをとっていました。

しかし、バフェットの手腕があまりに優れていたために、彼の運用金額はどんどん増えていき、その全てのお金を投資できるだけの割安企業を見つけることが出来なくなってしまいます。

そこで、バフェットは盟友であるチャーリー・マンガーの影響もあり、投資スタイルを変えていきます。今後ともしっかりとお金を稼いで成長していくであろう優良企業をフェアバリュー(適切な値段)で買うという手法です。そうすれば、割安株が見つからなくても、投資を行うことができるからです。

さて、投資スタイルこそ変えたウォーレン・バフェットですが、それでも企業価値を算出するという基本に忠実であることに変わりはありません。いくら成長する会社だからといっても、高すぎる株価で買うと投資家は損をします。ですから、バフェットは企業価値を算出するという基本を何よりも大切にしているのです。

企業価値の計算力は、資産運用の大きな武器

バリュー投資の簡単な歴史に触れましたが、皆様もバリュー投資というもののイメージが少しだけ掴めたのではないでしょうか。

バリュー投資とは、詰まるところ「企業価値を計算する力」を駆使して、資産運用を行うということなのです。

株式投資の難しながらも面白い点は、どれだけ優れた企業の株であっても高く買うと儲からないし、微妙な企業の株であっても安く買うと儲かるというところにあります。

企業価値を算出することを基本とする「バリュー投資」は、この難しさ・面白さに正面から挑戦する投資スタイルなのです。

sponcered by

バリュー投資のスタイルの種類

それでは、企業価値を算出することを基本とするバリュー投資のスタイルをいくつか見ておきましょう。

割安株に投資をする

ひとつは割安株投資です。

これは、ベンジャミン・グレアムから続く、本来の企業価値を算出して、それよりも安い株価で買おうというスタイルです。

割安株に投資をする一番のメリットは、企業価値以下の割安価格で株を買っていることによる安心感です。

一方で、割安株に投資するデメリットは、儲けのアップサイドが、その割安分に限定されていることです。割安な状態から、適正な株価水準に戻るまでの間では差益を稼ぐことができますが、適正水準に戻ってしまえば、後はその企業が成長しなければ、それ以上に株価が伸びていくことはありません。

優良株にフェアバリューで投資する

続いて、投資家としてバフェットがたどり着いた、きちんと成長していく優良企業にフェアバリューで投資をするという手法があります。

優良株は、多くの人がその株を買いたがっているため、割安になることは少ないのですが、適正な株価で買うことが出来れば、あとはその企業が成長していくに従って、リターンを享受することができます。

この手法のメリットは、割安株を買って、適正な水準になったら売るのとは違って、その企業が成長を続ける限り、その企業の株を持ち続けているだけで、大きなリターンを得られる点にあります。

一方で、その企業が予想通りに成長するかは分からないため、割安株に投資をするのと比較すると、不確定要素は多くなります。

配当を目当てに投資する

最後に、少し毛色が異なりますが、配当目当てに行うバリュー投資も存在します。

配当を目当てとした投資では、株価が上がることによってキャピタルゲインを得るよりも、インカムゲインである配当をたくさん払ってくれるような企業の株を、なるべく割安なときに買い集めていくことが目的となります。

この投資スタイルのメリットは、買う時点で割安であることが分かっているという安心感と、株を購入した後は、放置をしているだけで配当が払いこまれるという簡単さにあります。

割安株を都度探し続けながら売買を繰り返す必要もないため、資産運用に掛ける時間があまりない人には特に強くおすすめしたい投資スタイルです。

sponcered by

バリュー投資のコツ

さて、どのように本来の企業価値を算出するかという点については、次回以降に順番に説明していくので、今回は最後にバリュー投資のコツを語って終わりにしたいと思います。

お得に買えるタイミングを待とう

バリュー投資は、割安株への投資にせよ、優良株への投資にせよ、配当目当ての投資にせよ、企業価値を算出した上で、チャンスとなるタイミングで投資をすることに変わりはありません。

企業価値の算出などを行なっていると、どんどんその企業に対して、思い入れが湧いてきて、すぐに買いたくなってしまうこともあるものですが、割安でない場合や、優良株だけどフェアバリューよりも高い場合などには、どれだけ調査に時間をかけていても、その企業に思い入れがあるとしても、投資を見送らなければなりません。

一般的に、バリュー投資においては、以下のようなタイミングがお得に株を購入するためのチャンスとなります。

(1)相場全体が下落するタイミング

たとえばリーマンショックのような相場下落時には、どんな株であっても売られます。

特にインデックス投資が普及した現在においては、相場が下落するタイミングでは、様々なインデックスに含まれる企業の株がひとまとめに売られてしまうからです。

ある投資家がS&P500に連動する投資信託を売ったとしたら、それは500企業の株を一斉に売っているようなものだからです。

こうしたときには、優良な企業の株であっても売られるので、(普段高めであっても)フェアバリューで、あるいは割安で購入するチャンスとなることが多いです。

(2)特殊な要因で一時的に株価が下落するタイミング

続いて、特定の企業の株が、特殊要因で一時的に下げるような場合というのがあります。

たとえばジョンソン・エンド・ジョンソンという会社があります。バンドエイドやコンタクトレンズ、医療薬品、医療機器などを製造・販売している大企業です。

現在、ジョンソン・エンド・ジョンソンは、その一部の製品に発ガン性があったとして、団体訴訟を受けており、その影響で株価が低くなっています。

しかし、長期的に見た場合に、決してジョンソン・エンド・ジョンソンが企業として競争力を失っているわけでもなければ、業績が悪化しているわけでもありません。

投資家は、訴訟費用を気にしてジョンソン・エンド・ジョンソンを低く評価しているわけですが、訴訟費用は払えば終わりなので、一時的な要因にすぎません。

このような場合も、バリュー投資家にとっては、投資チャンスとなることが多いです。もちろん、企業価値を計算した結果、その価値が下がっていないということが大前提となります。

チャンスをたくさん見つける方法

さて、勘の良い方であれば、バリュー投資においては「待ちの姿勢」が大切なのだと気付かれたかもしれません。

その通りで、バリュー投資においては、企業価値を計算したら、後はその企業への投資チャンスが訪れるのを待つことも大切です。

しかし、いつまでも待っているだけでは、資産運用になりません。

そこで、少しでもチャンスを増やすためには、少しでも多くの銘柄を研究して、企業価値を計算しておくということを日頃から行うことが大切になります。

企業価値の計算方法を覚えたら、いろんな企業をどんどん研究してみてください。

sponcered by