資産運用のお金がない人は「天引き貯金」

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ざっくりいうと

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  • 独身20代の約半数は貯金がない等、貯金がないことは決して珍しいことではないが、将来を考えると、貯金の習慣をつけておくべきだ。
  • 収入が入ったら、最初に決まった額を貯金してしまう「天引き貯金」で、貯金を習慣化して、資産運用の元手をつくろう。
  • 貯金を始めて、家計が苦しくなったら、家賃やスマートフォンの契約料金などの「固定費」を見直そう。

資産運用のお金がない人は「天引き貯金」

前回は、資産運用を始めるにあたって、

  1. 理想としては100万円を用意したい
  2. 若くて健康で、近々の転職予定もなければ、10万円程度で始めても構わない

という話をしました。

資産運用を始めるのに必要なお金は?

2019.02.20

しかし、毎月、働いても働いても、10万円すら貯まらないという方も、たくさんいると思います。

そこで、今回は「貯金ができない人」のために「天引き貯金」という貯金法を説明します。

貯金ができない人は多い

そもそも、貯金が出来ておらず、資産運用を始めるお金がないというのは、特に若いうちであれば、決して恥ずかしいことではありません。

以下は、金融広報委員会による2018年版の「家計の金融行動に関する世論調査」に基づくデータですが、20代の単身世帯であれば、半数弱にあたる約45%の人が貯金がないことが分かります。

単身世帯:貯金がない人の割合

  • 20代 45.4%
  • 30代 39.7%
  • 40代 42.6%
  • 50代 39.5%
  • 60代 26.7%

結婚している世帯は、貯金のない人の割合は下がりますが、これは比較的裕福な人ほど結婚しやすいからだと考えられます。

結婚している世帯:貯金がない人の割合

  • 20代 32.2%
  • 30代 17.5%
  • 40代 22.6%
  • 50代 17.4%
  • 60代 22.0%

いずれにせよ、たとえば20代未婚であれば、2人に1人は貯金がないということです。30代であっても、未婚であれば約30%、既婚でも約17%は貯金がありません。

現時点で貯金がなかったとしても、それは決して珍しいことではなく、貯金がない人はたくさんいるのです。

とはいっても、いつまでもお金が貯まらないと、将来が不安です。

そこで、まだ間に合うので、まずは「天引き貯金」という方法で、しっかりと貯金の習慣をつくっていくようにしましょう。

「天引き貯金」で資産運用の元手をつくろう

「貯金ができない」という悩みを抱えている方は、大抵の場合、貯金に関する考え方が間違っていることが多いです。

貯金ができない多くの人は、以下のように考えているのです。

貯金ができない人の考え方

今月も、なるべく節約をして、貯金できるお金を残さなきゃ。

それでは、この考え方のどこがいけないのでしょう?

それは「お金を使う → 残りを貯金する」という順番になっている点です。

貯金ができる人は、以下のような手順で貯金をしています。

貯金ができる人の考え方

お、今月も給与が振り込まれたぞ。

まずは5万円を貯金用の口座に移しておこう。

貯金ができる人というのは、このように「先に貯金をする → 残りのお金で次の給料日まで生活する」という順番になっているのです。

このように「お金が入ってきたら、まずは貯金をする」という方法が「天引き貯金」です。

世の中には、お金を使わせよう・消費させようとして、広告や商品が溢れているので、どんなに意志が強い人でも、使えるお金があれば、誘惑に負けて使ってしまいます。

貯金すべき額を貯金用の口座にさっさと移してしまうことで、日常の生活で使っている口座からはお金を無くしてしまうことで、貯金が捗るのです。

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毎月どのくらいの金額を貯金すれば良いの?

さて、「天引き貯金」をするとして、どのくらいの額を毎月貯金すれば良いでしょうか?

子沢山で貧しい教授ながらも、最終的には富を築き上げた本多静六という人物が書いた『私の財産告白』というオススメの本があるのですが、この本多静六が行なっていたのは「月給4分の1天引き貯金」です。

つまり、月の収入の4分の1を毎月貯金するということです。

  • 月収が20万円であれば5万円
  • 月収が40万円であれば10万円

月給の4分の1というのが、毎月の貯金額のひとつの目安となります。

「天引き貯金」をするのに便利なサービス

「天引き貯金」を行う場合、貯金用の口座を用意して、収入があるたびに貯金すべき額を移してもいいのですが、どうせなら自動化したいところです。

なぜなら、毎月、自分の手で貯金額を移すとなると、

「先月は辛かったから、やっぱり貯金額は少し減らそう」

「今月だけは疲れているから、天引き貯金は無しにしよう」

といったように、誘惑に負ける可能性が出てくるからです

毎月、自動で貯金用の口座にお金が移るようになっていれば、後は残ったお金で過ごすだけなので、誘惑に負けて貯金に失敗する可能性は低くなります。

以下、「天引き貯金」を自動化するためにオススメのサービスを紹介します。

住信SBI銀行の定額自動入金サービス

他社の銀行口座から自動入金ができる

一つ目は、住信SBI銀行の定額自動入金サービスです。

毎月5日もしくは27日に、あらかじめ決めた額を、他社の銀行口座から住信SBI銀行の口座に自動で入金してくれます。

他社の銀行口座を「給与受け取り口座」、住信SBI銀行の口座を「貯金用口座」としておくことで、自動で「天引き貯金」を実現できます。

オンライン証券会社の定期自動入金サービス

マネックス証券の定期自動入金サービス

上の住信SBI銀行のように、貯金用の口座として銀行口座を使ってもいいのですが、どうせお金がある程度まで貯まったら資産運用をするのであれば、最初から証券会社の口座にお金を貯金していく方が話が早いです

最終的にも、2つの銀行口座(給与受け取り用、貯蓄用)と証券口座の3つを管理するよりも、給与を受け取る銀行口座と、資産を貯金・運用する証券口座の2つで管理できると便利です。

オンライン証券の中には、銀行から毎月定額を自動で証券口座に入金してくれるサービスを提供している会社があるので、ぜひ活用すると良いでしょう。

たとえば、以下のようなサービスがあります。

証券口座に自動入金ができるサービス

「天引き貯金」を自動化するサービスを使って、貯金を習慣化してみましょう。

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苦しい家計を改善するには固定費を削ろう

「天引き貯金」を始めると、貯金はできるようになったものの、毎月の家計が苦しくなるという場合があるでしょう。特に、元々貯金をしていなかったのであれば、貯金を始めた分だけ、使えるお金は減るので、当然、家計は苦しくなると思います。

そんなときには、何にお金を使っているか、家計を見直してみましょう。

中でも、節約したいのが「固定費」です。

「固定費」というのは、毎月一定の額が掛かっているものを指します。

たとえば、以下のようなものが「固定費」にあたります。

固定費になっている出費

  • 家賃
  • スマートフォンの契約料金
  • 定額課金のインターネットサービス

家計が苦しいので節約をしなければいけないというときには、遊びに行く回数を減らしたり、食費を減らしたりと、変動費を節約しがちですが、変動費を節約すると、どんどんと生活が窮屈になっていきます。

一方で、固定費については、それが本当に必要でなかったとしても、ズルズルとお金が出ていっています。

「本当に今の家賃の部屋に済む必要があるか?」

「格安スマホではダメなのか?」

といった点を見直すだけで、月に数千円、数万円と自由に使えるお金が増えるので、積極的に見直すべきは固定費なのです。

特に家賃は、毎月の出費に占める割合も非常に大きいです。

一般的には、家賃に払って良いのは、多くても手取り月収の3分の1だと言われています。

家賃の例

  • 手取りが20万円であれば6.3万円まで
  • 手取りが30万円であれば10万円まで
  • 手取りが40万円であれば13万円まで

自分の手取りに対して高すぎる家賃を払っている場合は、思い切って、家賃の低い部屋に引っ越してみましょう。

生活がランクダウンするようで辛いかもしれませんが、家賃を見直すことで、毎月、数万円を自由に使えるようになれば、生活は豊かになるはずです。

どこの固定費を削るべきかなど、自分で判断できない場合には、FP(フィナンシャル・プランナー)に相談するのも、ひとつの方法です。

「天引き貯金」と「家計の見直し」を通じて、貯金の習慣をつけて、資産運用の元手をつくっていきましょう。

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