資産運用のリスクの種類は?リスクが低いより高い方が儲かる理由

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※この記事は「資産運用入門(初心者向け)」の第4回です。

ざっくりいうと

キャプテン
  • 資産運用では、収益が得られるだけでなく、リスクも存在するぞ。
  • 資産運用における主なリスクは、(1)値動きによって損をするリスク(価格変動リスク、為替変動リスク、金利変動リスク)と、(2)投資先の倒産によって価値がゼロになるリスク(信用リスク)の2種類だ。
  • 一般的には、リスクが高いほど、リターンも高くなるぞ(=リスク・プレミアム)。

2種類の資産運用のリスク

これまで資産運用の重要性や資産運用で得られる収益について説明してきました。

しかし、ウォール街では「フリーランチ(タダ飯)なんて無い」と言われるように、リスクなくしてリターン(収益)だけ得られるという資産運用はありません

今回は、資産運用におけるリスクについて、説明します。

資産運用における主なリスクは、大きく2種類に分けられます。

資産の値動きによるリスク

保有している資産(株や債券)の価格が動くことによって、価格が下落した場合に損をするリスクがあります。

価格変動リスクとは

価格変動リスクとは、保有している金融商品の価格が変動するリスクです。

価格変動リスクの例

たとえば、自分が株を保有している会社の業績が悪くなると、当たり前ですが、株価が下がることがあります。(業績は一定なのに下がる場合も、もちろんあります)

また、価格変動リスクと似ているリスクに、為替変動リスクや金利変動リスクが存在します。

為替変動リスクとは

為替変動リスクとは、ドル円などの為替が変動することによるリスクです。

為替変動リスクの例

たとえば、アメリカの会社の株に投資する場合、円をドルに両替してから、ドルで株を取引します。アメリカの会社の株に投資をしている間に、円高ドル安になれば、為替の分だけ損をしてしまいます。

金利変動リスクとは

金利変動リスクというのは、世の中の金利が変動することで、債券の価格に影響します。具体的には、新しく発行される債券の金利が上がると、既存の債券の価格が下がります。

金利変動リスクの例

たとえば、既存の債券が金利2%だったとしましょう。

ここで、同じ発行体から、新しく金利3%の債券が発行されたとします。そうすると、新しい金利3%の債券の方が魅力的なので、金利2%の債券を買う人はいなくなります。

その結果、金利2%の債券は、実質的に金利が3%になるまで価格が下落します。

いずれにせよ、環境の変化などによって、自分の資産の価格が変動する可能性があるということです。

投資先の倒産によって価値がゼロになるリスク

信用リスク(デフォルトリスク)

信用リスクとは、たとえば債券の発行体が倒産したり、株を保有している企業が倒産してしまうようなリスクを指します。企業の倒産をデフォルトというので、デフォルトリスクとも呼ばれています。

信用リスクの例

ギリシャ政府の発行していた債券を買っていたが、ギリシャ政府がデフォルト(破綻)してしまい、利子の支払いも、元本の返済も出来なくなってしまった。

もしも実際に発行体などがデフォルト(倒産・破綻)すると、当然、その債券や株の価値はゼロになってしまいます。

信用リスクは、資産運用におけるリスクの中でも、価値がゼロになるという非常に重いものです。資産運用をする場合には、投資先が大きな信用リスクを抱えていないか、注意して見るようにしましょう。

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リスクが高いと期待リターンも高い?

さて、それではこれらのリスクはなるべく避けた方が良いのでしょうか?

実は、そうとも言い切れません。なぜなら、リスクが高いと、リターンも高くなる傾向があるからです。

リスクプレミアムとは

リスクプレミアムとは、大きなリスクをとる場合に得られる、追加のリターンを指します。

たとえば、以下のようなケースを考えて見てください。

企業Aと企業Bの比較

  • 過去10年を平均すると年間5%ずつ株価が上がっている企業Aと企業B
  • どちらも、現在の株価は1,000円。来年には1株1,050円になることが期待されている。
  • 企業Aは、価格変動リスクが大きい(一時的には、50%下がるかもしれない)
  • 企業Bは、価格変動リスクが小さい(一時的には、20%下がるかもしれない)

もしも、どちらも同じ価格で売られていたら、あなたはどちらの企業の株を買いますか?

もちろん、企業Bですよね。

どちらも期待リターンは年間5%と同じで、Bの方が価格変動リスクが小さいわけですから、みんな企業Bの方を好むでしょう。そうすると、企業Bと比べて、もっと企業Aの株価が安くてお買い得でないと、誰も買わなくなってしまいます

その結果、企業Aの株価は少し安くなります。

たとえば、企業Aの株価が950円になったとしましょう。

そうすると、企業Aの期待リターンは950円から1,050円なので10%程度となり、企業Bの期待リターン5%よりも高くなるというわけです。

このように、リスクが高い資産は、市場でちょっと安くなる結果、リターンが少し高くなりやすいのです。

自分がどのくらいのリターンが欲しくて、そのためには、どのくらいのリスクを取っても良いのかということを意識すると、自分にぴったりの資産運用に近くことができます。

レバレッジによるリスクは別物

さて、リスクが高い方が、リターンも高くなるという話をしましたが、ひとつだけ注意してほしい点があります。

それは、自分からレバレッジ(借金)をかけて取ったリスクについては、単にリスクが大きいだけで、リスクプレミアムの恩恵は受けていないという点です。

たとえば、株の信用取引や、為替のFXというのは、通常の金融商品(株や為替)にレバレッジをかけて取引をする資産運用の方法です。具体的には、証券会社やFX会社からお金を借りて取引をしているわけです。

しかし、実際に取引している内容は株や為替に過ぎません。ですから、自分が借金をしてリスクを取っているからといって、別にリターンの期待値は高くならないのです。

これらのレバレッジをかける金融商品は、自分の投資判断に自身があるときに、大きく賭けるためのものであり、債券より株の方がリスクプレミアムが乗っているという話とは根本的に異なります。

この部分は初心者の方には少し難しいかもしれませんが、分かるようになるまでは、信用取引やFXといったレバレッジ取引は控えるようにした方が安全でしょう。

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